サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ノーベル賞
www.higher-frequency.com
DATE : 21 November 2009 (Sat) LINE UP : Battles, Chris Cunningham Live, !!! (chk chk chk), LFO, Clark, Flying Lotus, Andrew Weatherall, Hudson Mohawke, Steve Beckett (Warp レーベルオーナー ), dot i/o, DJ Yogurt, Fumiya Tanaka, O.N.O, rei harakami PHOTO by Masanori Naruse, Yosuke Torii, Junko Yoda, Teppei TEXT by Yuki Murai (HigherFrequency) イベント詳細 electraglide、あえてこのレポートでは、愛称の 『エレグラ』 と呼ばせていただきたい。 エレグラといえば日
2001年Warpからリリースされたデビューアルバム "Body Riddle" でシーンに衝撃を与えて以来、続けて2008年制作の "Turning Dragon" もスマッシュヒットを記録し、エレクトロ / アブストラクト界の奇才としての立ち位置をすっかり自分のものとしたClark。ポスト Aphex Twin とも称される、変幻自在・先読み不可能にして底辺に確かに流れる一種のキャッチーさすら感じる万華鏡のようなサウンドは、間違いなく Warp の本潮流を確実に継承していると言えるだろう。 4月の来日で Hudson Mohawke, Tim Exile らレーベルの期待のホープ達と共に繰り広げられたショーケースからわずか半年強、electraglide presents Warp20 (Tokyo) で再び日本へ帰還することとなった彼の貴重なインタビューをお伝えする。こちらは本年6月
Andrew Weatherall は知的で上品な英国紳士だ。不良番長とか、アンダーグランドの帝王といった 『裏』 の修飾語で語られることが多いが、いざ懐の奥にまで飛び込んで、本音に触れることさえ出来れば全く違ったものが見えてくる。 ダブを基調とした分厚い音が響き渡る作品の数々や、ともすると過激に思えてしまう力強い発言、両腕にびっしりと入れられたタトゥーなどは全て、彼の持つ美意識の高さと、ちょっと不器用とも思えるくらいに真っ直ぐな人柄の表れなのだ。出演直前の幕張メッセの楽屋において慌しい中で行われた今回のインタビュー。前日には大阪で公演し、体力的にも精神的にも万全とは言えない中で、少し意地悪な質問に対してまでも真剣に、真正面から答えてくれた Andrew Weatherall。その一つ一つの発言はアーティストとしての音楽に対する溢れんばかりの情熱、そして愛情に満ちている。 Intervie
Jeff Mills が戻ってくる。 2006年秋 「3年間に渡る宇宙旅行に旅立ち、帰還後にその体験を作品にして発表していく」 と宣言し、日本でのDJ活動を封印してしまった Jeff 。2010年1月1日0時0分1秒、東京・渋谷WOMBに帰還する予定だが、それに先立ちリリースされるのが、新作 "Sleeper Wakes" である。それは宇宙を旅する Jeff からの中間報告であり、メッセージであり、この前代未聞の<宇宙>を巡る一連のコンセプチュアル・アートの鍵となる重要作でもある。 <宇宙>はUR時代から継続する Jeff のライフ・ワークであり、すべての活動の中核となるモチーフだ。だがもちろん、彼のやろうとしていることは荒唐無稽なスペース・オペラではない。アフリカン・アメリカンにとって長い間<宇宙>は憧れであり、<コズミック・ワンネス>を実現する理想郷だった。Sun Ra や P-Fu
イタリアのベテランDJ/プロデューサー Donato Dozzy。13歳よりレコード収集をはじめ、大学では政治学の博士号まで取得している異色の経歴の持ち主。サイケデリックロック、トランス~クラシックをバックグラウンドに、故郷ローマの老舗クラブ Brancaleone にて11年間レジデントを務め、その後ベルリンへ移住。すぐさまかの Panorama Bar のレジデントに抜擢され、アフターアワーズDJとして3年間活躍した後イタリアへ帰還。現在はローマにスタジオを建設しているという。一方では自身のレーベル Dozzy Records を主宰し、自身が"マイクロトランス" と提唱するサウンドを多く世に送り出している。 一昨年、昨年と The Labyrinth へ出演し、一躍日本のシーンにその名を轟かせた彼。音楽思想やイタリアのシーンについて、盟友 Mike Parker, Mathew Jo
Text by Yuki Murai (HigherFrequency) ロンドンを拠点とする ジャズ / ハウス / クロスオーバーのプロデューサー Domu こと Dominic Stantonが突然11月13日(金)付けで全音楽活動を停止したことを自身のブログで発表した。 現在若干31歳にして、これまで多数の名義を使い分け、さまざまなスタイルでのリリースを重ね「天才」プロデューサーとまで称されていた Domu だが、別名義での活動も全て停止し、音楽活動自体を完全に止めることを表明した。ブログの本文にも活動停止の明確な理由が述べられているというわけではないのだが、以下に要点と思われる場所を抄訳・抜粋する。原文は こちら から。 --- 「もう僕は Domu じゃないっていうのが伝えたいポイントなんだ。Domu っていうのは1人のキャラクターだった。そして2009年11月13日の金曜日以
Text by Yuki Murai (HigherFrequency) ベルリンのシーンをリードするクラブ Berghain / Panorama Bar が所有するレーベルである Ostgut Ton と、"Fabric" "FABRICLIVE" コンピレーションのリリースでも知られるロンドンのクラブ Fabric が、相次いでダブステップ系の新しいコンピレーション・シリーズをラウンチすることが決定した。 Ostgut Ton からは、今年の夏ベルリンへ拠点を移したロンドン出身のプロデューサー Scuba をミキサーに迎え、6月から Berghain にてスタートした彼のイベント SUB:STANCE のコンピレーションのリリースが決定。老舗ダブステップレーベル Hot Flush を主催し、ロンドン在住時からテクノ的・エレクトロニカ的な要素を感じさせる独自のダブステップを追求してい
Dubfire こと Ali Shirazinia といえば - 2年前に活動を停止した大物ハウス・プロデューサーデュオ Deep Dish のAli Dubfire としての姿がまず思い浮かんでしまう人も、筆者含め未だ少数派ではないだろうと思うのだが、今はとりあえずそれを一旦頭の片隅に追いやってほしい - ソロアーティスト Dubfire として活動を始めて以来、新レーベル SCI+TEC Digital Audio の設立や、Cocoon Ibiza の MIXCDのコンパイラーを担当する等、これまで以上に旺盛な活動で、テクノ寄りのフィールドにもそのファンを広げている。 そんな彼が今年夏、Richie Hawtin との Back to Back セット "Click 2 Click" を突如、東欧最大のフェスティバル Exit Festival にて披露した。当サイトにも掲載されたス
international news_2009.11.10 Villalobos と Loderbauer が ドイツ老舗レーベル音源をリメイク Text by Yuki Murai (HigherFrequency) Ricardo Villalobos が Max Loderbauer と共に 1969年から続くミュンヘンの老舗ジャズ / 現代音楽系 レーベル ECM のバックカタログ音源をリメイクする。 美しいジャケットデザインや、Keith Jarrett、Chick Corea、Arvo Part といった日本でも根強い人気を持つ著名なアーティスト(過去には Steve Reich や Pat Metheny も)が在籍し、ハイクオリティなリリースを保ち続けている当レーベルには世界中に熱烈な固定ファンが存在し、Ricardo Villalobos も以前より自身が ECM のファ
Text by Yuki Murai (HigherFrequency) Robag Wruhme と Monkey Maffia の DJユニット Wighnomy Brothers が解散を決定、年内いっぱいで活動を休止することが明らかになった。 ドイツはイェーナを拠点とする Wighnomy Brothers は、1997年の結成以来、日本にも幾度となく来日し、アナログプレイへのこだわりや、ディープさと楽しさを併せ持った独自のオープンマインドな選曲で根強い人気を獲得。また、レーベル Freude am Tanzen を経営し、そちらもジャンルの垣根を越えた優良リリースを発信するレーベルとして高い評価を得ている。この突然の解散は、先日27日(火)頃、彼らのオフィシャルサイトのトップページのメッセージにて今後のギグのスケジュールと共に発表された。残念ながら日本でのギグの予定は掲載されてい
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen 元 New Order のPeter Hook が執筆した "The Hacienda- How Not To Run a Nightclub" によると、彼らが経営に関わっていたマンチェスターの伝説的クラブ Hacienda では、最初の5年間に毎週4,000ポンド(約59万円)以上もの赤字を出していたことを告白した。 クラブ経営初期の1984年から89年の間に、Hacienda には毎週100ポンド(約1万5千円)の収入しかなかったにも関わらず、5年間で合計800,000ポンド(約1億1千760万円)もの税金を払わなくてはいけなかったという。 「僕はたくさんの間違った予測をしていたんだ。Hacienda であんな金銭問題が起こるなんて思ってもなかった。あそこ
Text by HigherFrequency 2006年秋より3年間の宇宙旅行へ旅立った 『ターンテーブルの魔術師』 Jeff Mills が、宇宙での体験を基にした新作アルバム "Sleeper Wakes" を発表する。 2009年12月31日に行われる WOMBカウントダウン・パーティーでの "地球帰還" をいよいよ目前に控えた Jeff Mills から届く本作は、本人解説のコンセプト 「地球(日本)を発ってから今までに発見したこと、探検したことの音楽でのレポート。曲タイトルは、例えば 'Supernova', 'The Crab Nebula' など(宇宙に関連するもの)。土星の衛星 Europa や巨大クレーターの Clavius などが、サウンドトラックとなって表現される。」 に基づいて届けられる壮大なスペース・シンフォニーとなっている。この日本でも、昨年9月に六本木 MA
Text by Yuki Murai (HigherFrequency) 日本人アーティスト作品を狙ったと思われる盗作疑惑が発生し、当サイトにも本日関連情報が入ったのでお知らせしたい。 先日 Couture からリリースされた、ロシア人アーティスト Stardan による 'OK' というトラックが、同じく先日アメリカの新進トランス系レーベル Sedna Recordings より発表された日本人アーティスト Nhato の新作トラック 'Rouge for Lips' をそのままコピーしたものではないかという疑惑が、現在 Nhato 氏周辺の日本国内のトランス系コミュニティ内で持ち上がっている。 Nhato - 'Rouge for Lips' http://www.junodownload.com/products/1464134-02.htm Stardan - 'OK' http:
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen Laurent Garnier は Skrufff とのインタビューで、先日から配信を開始した彼個人のネットラジオ局、“PBB : Pedro's Broadcasting Basement (pbb.laurentgarnier.com:8000) ” について語り、このラジオの聴き方を直接説明してくれた。 「本当に本当に簡単なんだ。もし iTunes を使ってるなら、プログラムを開いてスクリーンの上にある 『詳細』 をクリック。そして、『オーディオストリームを開く』 をクリックすれば画面中央にウィンドウが開くから、そこに http://pbb.laurentgarnier.com:8000 をペーストするだけで聴けるよ。」 「Winamp なら 『ADD』
Text by Yuki Murai (HigherFrequency) 今年で第66回を迎えるヴェネツィア映画祭に、今年新たに設けられたドキュメンタリー部門の目玉作品として、Ricardo Villalobos のギグに密着した作品 “Villalobos” がプレミア上映される。 作品内には、普段は撮影厳禁のクラブ Berghain で行なわれた撮影部分や、Cocoon at Amnesia クロージングパーティーや同じくイビサの Privilege で行われた Monza でのギグ、Soner 2006 での模様などが収録されている。昨年度の Resident Advisor の投票では No.1 DJに選出され、現在クラブシーンのスターとして幅広く認知されている Ricardo だが、そんな彼の知られざる部分の一つである 『決してアメリカではプレイしない』 という謎にも迫っている。
Text & Interview by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen 以前のニュースでその内容をお伝えした条例696が、イギリスの政治家達に可決されたことにより、今後ロンドンのクラブに出演するDJ達は本名、生年月日、そして、住所を警察に提供しなければいけないことがついに決定した。 様々な反応を呼んでいるこの条例はさらに、プロモーター達に前もってイベントでどのような音楽ジャンルが、どんな出演者によって演奏されるのかを報告することを義務づけている。 音楽業界のスポークスマンである Fergal Sharkey はBBCの取材に対し、条例696に関する意見をこのように述べた。 「条例696は道徳に反していると思うよ。本当に不適切だし、人の気分を害するようなアイデアでしかないと思う。政府が自分達自身が作り出した状況
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen イギリスの国立難聴協会 (RNID) は、日焼け止め、コンドーム、そして耳栓を持っていくよう、フェスティバルの参加者に呼びかけた。 「パーティーに耳栓を持っていこうなんてまず思いつかないだろうけど、実はあなたのフェスティバル用ギアとして必需品なのよ。」と RNIDの外交責任者、Emma Harrison は語る。 「耳栓は音楽業界では必須とされてきたものなの。たくさんのバンドも、ローディー達も使ってるわ。聴覚の衰えで音楽を楽しめないようになるのを防ぐためにね。私たちの提案はすごくシンプルよ。何度も使用可能な耳栓を購入すればいいの。それによって音楽のクオリティーはそのままに音量だけを減らすことができるわ。大体15ユーロ(約2,000円)程度で買えるから高くはないは
パリは今までずっと音楽の真の核心部分よりも、その輝きやお金を重視してきた街であった。 ロックンロールやジャズはパリで今までずっと流行の中心であったが、テクノに関しては3、4カ所のアンダーグラウンドの場所を除いてはあまり盛んではない。パリでのナイトライフはクラブで良い音楽をかけることよりも、モデルやファッション性の高い人がクラブにいることの方が重要なのだ。 彼がフランス初のスーパースターDJという座に登り詰めてから20年、Laurent Garnier は今も変わらず彼の出身地の話をしていても、クラブカルチャーでのセレブについての話をしても、ダンス・カルチャーで最もしっかりと自分の意見を発信しているアーティストの一人である。 アメリカの最も有名なセレブの一人である Paris Hilton について質問すると彼はこのように答えた。 「パリス・ヒルトン?彼女はもっともふざけた存在だと思うよ。一
クラブ&ダンスミュージック情報サイト
90年代から緻密に音を解剖・再構築する"凄腕テクノ外科医"として、独自の地位を築いている Anthony Child こと Surgeon。しばしば懸命に音楽を追求する姿勢がそのまま視野の狭さにつながってしまうこともあるクラブ・ミュージックの世界において、ダブからハードミニマル、果てはダブステップの作品までリリースしてしまう振り幅の大きいスタイルをキャリアの初期から発信しつづけている、稀有な才能の持ち主である。 その音像から厳しく難しい人物という印象があり、質問の一言一言にも緊張を感じたが、返ってきた解答からは厳しいというよりは実直な人柄と、まっすぐに音へ向かう姿勢が感じられ、読む人それぞれに新しい発見がありそうな示唆に富んだ深い内容となっている。また、今回の日本ツアーに向けてのスペシャル・プロモMIXも掲載。是非楽しんでほしい。 Interview & Introduction : Yu
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen The Guardian 紙によると、レコードショップは消費者が激減し、’80年代には2200店あった店舗が今では305店舗まで現象したことが今週明らかとなった。 また同紙では、レコードショップ経営の向上を目的に行なわれたイベント "Record Store Day" に50店のレコードショップが集まったが、現在残っているレコードショップの多くが倒産寸前であることも報じている。 UKのテクノ DJであり、レーベル Flux Recodings の社長である Chris Finke は、彼がDJを始めたばかりの頃、丸一日かけてロンドンでレコードを買い漁ったことを振り返りこう語った。 「今じゃそんな話は聞かないよね。僕はレコードレーベルを経営しているし、音楽は12イ
Text by Midori Hayakawa (HigherFrequency) 世界最大級のクラブミュージック配信サイト Beatport が、’09年度 Music Awards を発表した。 この Beatport Music Awards は、’08年のセールスの結果の元、アーティストとトラックが17のジャンル別に選出され、その中から個人によるオンライン投票により発表されるというもの。 結果はというとブレイクビーツ部門では Plump DJs が昨年2位から1位に浮上。プログレッシヴ・ハウス、エレクトロ・ハウス部門は昨年と同じ Deadmau5 が第1位を獲得。ハウス部門は昨年に続き Axwell が、テクノ部門は Dubfire が1位を守備。エレクトロニカ部門には 大御所 Underworld が1位に、トランス部門に関しては1~3位まで昨年と全く同じ結果に。そして Best
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen Soul 2 Soul で Marshall Jefferson とコラボレートした Kim Mazelle が福音主義のクリスチャンになったことを公表した。そして、彼女は90年代初頭に米国からUKに活動拠点を移動してからの成功への道のりは彼女にとって険しいものであったことを語った。 「ショービジネス界はとても危険な世界にもなりえるところで、私はこの国で活動する中でたくさんの険しい道に遭遇したわ。色々な落とし穴にはまったこともあったの。たとえばパーティー・シーンである男の人に出会って、彼がやってたドラッグにハマったりね。」と彼女は Voice News Paper に打ち明けた。 本来はオペラシンガーであり、ソロでは 'Love Me The Right Way
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen 2週間前に就任したばかりのマダガスカルの新大統領 Andry Rajoelina がケニアの Daily News Paper の一面にヘッドフォンをした姿で登場した。 2週間前、35歳の Andry Rajoelina はDJとしては初めて国の最高責任者となった。彼は大統領に就任するまでの14年間、アンタナナリボのアンダーグラウンドなバーでプレイを行って来たと言う。 Rajoelina が個人的に運営するテレビ局の局長である Liana Herisoa は彼についてをこう語った。 「彼はプレイできるところなら場所を問わずプレイするよ。友達のためであろうと、クラブであろうとアンタナナリボの色んなところで彼はDJプレイをしてきたんだ。」 ケニアの Daily Ne
1986年にバンド Boredoms を結成、そのフロントマンとしての活動を核に、1996年よりDJ活動をスタート。EYヨ名義として2001年から。また様々な変名プロジェクトやリミックスワーク等も手掛け、さらに音楽活動の他にもアートワーク制作や自らの個展等、その実験的なアプローチで異彩を放ってきたアーティスト、ヤマタカEYヨ。日本のみならず世界を舞台に活躍する前衛音楽家・芸術家であり、クラブやレイヴ、フェスまで、ダンスミュージック・シーンを代表するトップDJでもある。昨年の taicoclub への出場や 88BOADRUM、"Super Roots" シリーズのリリース等、常に新たな可能性に挑戦し続け周囲を驚かせている。2月6日にclub asiaで開催された trico にて、プレイ後のEYヨ氏にインタビューを試みた。ステージ上での常人離れした印象とは裏腹に、とても落ち着いた物腰で、一
Text by Midori Hayakawa (HigherFrequency) ダンスミュージックと不況について、これまでの業界における歴史と共に Mixmag の創設者でもある Dom Phillip が以下のような内容を英 The Independent 紙に語った。 ’88年、UKでは Acid House が広まり始め違法の野外レイヴへと発展したが、世間から大きな反感を買うと共に落ち着く。その後’92年に再び Acid House が合法的にクラブシーンへの復活を果たし、それと同時にスーパースターDJが誕生した。これがクラブ黄金時代の始まりである。このブームにより、音楽、クラブ、ドラッグがライフスタイルの一部となり、クラバーにとってそれはアイデンティティーの確立とも言えた。'90年代後半には業界も成長し、DJたちは突然高収入を得、大きなビジネスへと変貌していったのである。身内の
Text by Midori Hayakawa (HigherFrequency) クリック / ミニマル・シーンの総本山であるケルンは Kompakt レーベル から、The Field こと Axel Willner によるニュー・アルバムがリリースされる。 ’05年、スウェーデンの Volupte よりデビューを飾り、その後は Kompakt から2枚の12”シングル、’07年にはデビュー・アルバム "From Here We Go Sublime" をリリース。その確かなクオリティと Border Community 辺りに通ずる幻想的なグルーヴ、ポップさをもつミニマル・サウンドによって世界中から大きな注目を浴びた。 "Yesterday & Today" というタイトルのニュー・アルバムは、前作よりも、より 「Organic」 な仕上がりになっているそうで、Battles のドラ
アナログ・シンセなどから生み出されるレトロなメロディーに、無機質でクールなビート、そしてアンニュイなヴォーカルが重なり合う……ノルウェイから飛び出したエレクトロ・デュオ Röyksopp によって 2001年にリリースされた "Melody A.M." は、普段はダンス・ミュージックという、いわゆるアンダー・グラウンドな響きのする音楽に馴染みのない ポップ / ロック・リスナーを4つ打ちのビートで躍らせ、果てはコアなダンス・ミュージック・リスナーさえも虜にしてしまった。 そんな万人に愛されるポップ・センスを持ちながらも、常にクールな存在である希少なユニット、Röyksoppが、"Melody A.M." から約4年という期間を経て、待望のセカンド・アルバム "The Understanding" をリリースすることとなった。全世界のミュージック・ファンが待ち望んでいるであろうリリースを目前
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『クラブミュージック情報サイト HigherFrequency ハイヤーフリケンシー』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く