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DNA二本鎖切断(DSB)は電離放射線によって引き起こされる最も深刻な生物影響で、がんや遺伝病の原因となると考えられている。しかし環境的なレベルの被ばくによるDSBの修復についての知見はない。これまでの多くの分析方法では感度の問題がある。ここでは免疫蛍光法で検出できるγ-H2AX(リン酸化ヒストン)の集合体がDSBと量的に同じであり、これを利用することで個々のDSBの修復を定量できることを報告する。これにより1mGyという極低線量被ばくによるDSB修復を従来法より数桁高感度に検出することができる。 驚いたことに、より高い線量の被ばくによって生じるDSBは効率よく修復されるにもかかわらず、1mGyの低線量被ばくで生じるDSB は、細胞分裂しない場合にはその後何日間も修復されずに残っていること、しかし細胞分裂をする場合には被ばく前のレベルまで修復されることが明らかになった。これにより未修復DS
どうすれば良いのか 最近のUNSCEAR報告書の補遺GでLNTを支持する根拠として以下のような3点を挙げている。 電離放射線によるDNA傷害は自然発生のものと異なっている。 放射線照射による複雑なDNA傷害の修復は「間違いを起こしやすい」。つまり変異か細胞死を引き起こす。 DNA傷害の数と転移性のがんの発生は比例している。 これらの主張の正当性を確認するためには 複雑な傷害パターンを示す線種を用いた実験をする。(高LETの作用) 全くの一個の細胞だけの照射によるDNA傷害を評価する 大量の影響を生じるように十分量の(数百mGy)線量を高線量率で照射する 影響の追跡を十分に長く行う などが考えられる。これらの基準に適合するα線照射の影響についてのヒトと実験動物のデータがあるので見てみよう。 ラジウム時計盤塗装工にみられる骨肉腫 追跡は半世紀にもわたり、被爆線量もかなり正確に評価されている。α
台湾北部で1982年に完成した約1万人が居住する1,700戸の大規模マンションであるが、鉄筋コンクリートにコバルト60放射性元素が混入していて、住居内放射線レベルが極めて高いことが1992年に発見された。 γ線の測定で、明らかにコバルト60によって汚染されていることがわかり、居住初年度の1983年には、最高で1年間1Sv(通常の1,000倍)近く被ばくをした住民がいたことが推測されている。放射線レベルの特に高い部屋に住んでいる人は1,000名程度で、この人達の受けた初年度の平均年間線量は525mSv、つまり通常の約500倍であった。このマンション居住者の1983年頃に受けていた平均年間線量率は約73mSv/年であった。 マンションの放射線レベルがこのように高いことが発見されたのは完成後10年も経過してからで、原因がコバルト60によることも確認されているので、完成直後はどのようであったかにつ
ホルミシスとは、大量の投与では致死的もしくは致命的な障害をもたらすようなものが少量投与される場合に引き起こされる生体の応答、おそらくホメオスタシスに基づいた応答、ということができる。この言葉は低線量の照射によって有益な、または刺激促進的な作用がもたらされるような場合に使われる。 有益な作用を示す様々な疫学データがある。 3.1 原子力船造船所従業員 このデータはおそらくLLIRが危険ではないことをもっともよく示しているだろう。これは20年以上も原子力船造船所で働いている108,000人の従業員を含む700,000人の造船所の従業員のデータベースからなっている。線量等量(DE)が5mSv以上の28,542人の原子力従事者と33,352人の非原子力従事者の死亡率を比較している。発表されたデータは図1である。原子力従事者のすべての原因による死亡率は非原子力従事者のそれより低い。中皮腫(Mesot
米国科学アカデミー紀要 PNAS Nov. 25, 2003 Vol.100 No. 24 13761-13766 David J. Brenner, Richard Doll, Dudley T. Goodhead, Eric J. Hall, Charles E. Land, John B. Little, Jay H. Lubin, Dale L. Preston, R. Julian Preston, Jerome S. Puskin, Elaine Ron, Rainer K. Sachs, Jonathan M. Samet, Richard B. Setlow and Marco Zaider 高線量の電離放射線が、それだけではないが、がんの誘発を含む有害な影響をヒトに生ずることは明らかである。非常に低い放射線量においては、状況はそれよりずっと明確ではないが、低線量放射線のリ
民間航空機乗務員の染色体異常が宇宙線被ばくによって増加するかどうかを調査した。192人の航空機乗務員の37,208個の細胞と55人の一般人からの10,950個の細胞を分析したところ、航空機乗務員の末梢血リンパ球に二動原体染色体と環状染色体の増加が見られた。航空機乗務員の染色体異常の総量は、有意に増加していた。 一般に航空機乗務員は地上の一般人に比べて、高い線量の電離放射線を被ばくしている。この放射線は宇宙からくるもので、多くは電子や速中性子と陽子である。それらは太陽系から飛来する高エネルギー粒子が大気成分原子と衝突して生じる。放射線強度は地理的な違いがあり、したがって、航空機の被ばく強度は航路、緯度、そして飛行高度(大陸間航路では10,000-12,000メートル)、および太陽の活動によって異なる。航空機乗務員が被ばくする平均年間線量は5mSv/年だが、これは他の一般に低線量被ばくをすると
東海村のJCOのウラン加工工場で臨界事故が起ったとき、事故現場から離れた周辺の住民の約200名が事故による放射線を0.1~21ミリシーベルト受けたと推定されています。このうち、1ミリシーベルト以上受けた人に対しては、放射線による健康影響は小さくて検出できないでしょうが、年一回健康診断をするということを政府は決めています。 放射線の急性致死量より少ない量、例えば1シーベルト受けると、原爆放射線の場合は、あとになって毎年0.2%の人ががんで死亡しています。 では、100ミリシーベルトを受けた場合のがん死亡リスクはどのくらいでしょうか?原爆放射線を受けた人の調査結果を図1に示します。固形がんの場合(図1A)は、100ミリシーベルトのがん死亡率は放射線を受けない場合の死亡率より少し高いですが、死亡率推定値の誤差が大きくて放射線のリスクがあるとは断定できません。白血病の場合(図1B)、100ミリシー
誰でも毎日受けている放射線についての情報を分かり易く提供しています。皆さんも一緒に考えて見ませんか?
Department of Physics, K.L. Mehta D.N. College for Woman, India K. Kant Department of Physics, I.G.N. College, India P.R. Chauhan Department of Physics, B.S.A. College, India G.S. Sharma Department of Applied Physics, India S.K. Chakarvarti Laboratoire de Radiobiologie, Universite Rennes/UPRES EA 2231, Centre Eugene Marquis, France K. Nourgalieva, N. Guitton, F. Legue, S. Colleu-Durel, V. Brouazin
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