サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ノーベル賞
www.innovationmanagement.co.jp
1997年にTOC(Theory of Constraints)の生みの親である、エリヤフ・ゴールドラット(Eliyahu M. Goldratt)博士がクリティカルチェーン(Critical Chain)の本を出版した。この本の内容は画期的であり、これまでのPERT/CPMをベースとしたタイムマネジメントの常識を覆し、プロジェクトマネジメントの世界に大きな衝撃を与えた。クリティカルチェーンの最大の貢献は、それまでのプロジェクト納期に対しての絶対的な見方を大きく変えたところにあり、プロジェクト期間の短縮の可能性を大きく高めたところにある。実際に、クリティカルチェーンの成果は出版以前から報告されており、筆者も1995 年~1999年の間に開かれた米国のPMIの大会において、クリティカルチェーンを活用した期間短縮の事例がよく発表されていたのを記憶している。 ここで、タイムマネジメントにおいて従
受注業界のプロジェクトにおいては、プロジェクトコストをコントロールすることは利益をコントロールすることにも直結し、その重要性は容易に理解できる。しかし、製造業等の製品開発のプロジェクトにおいては、思いのほかプロジェクトのコストはコントロールされていない。受注業界の人から見れば驚くかもしれないが、プロジェクトにいったい幾らのコストがかかったのかを把握できない企業も多く存在するのである。その多くの企業は、プロジェクトではスケジュールをコントロールしているが、コストはプロジェクトとは別に各部門でコントロールしている。 しかし、プロジェクトマネジメントの観点から考えると、この構図は全くもって理解しがたい。投資はプロジェクトに対して行われており、スコープ、スケジュール、品質はプロジェクトで把握されているのもかかわらず、コストは全く別世界で管理されている。どうやってプロジェクトを正しくマネジメントでき
プロジェクト計画の重要性については、多くの人が理解を示す一方で、プロジェクト計画に充分な時間を使っている人はそれほど多くない。そのことは、これまで筆者が10年近くMOTなど講義を通じて受講者に次の二つの質問をすることで確かめてきた。 プロジェクトにおいて計画は重要だと思いますか? Yes:95%以上 プロジェクト計画に充分な時間を使っていますか? Yes:30%以下 プロジェクト計画が重要と思っていない人数は全体の僅か5%以下であるが、その人達は100%プロジェクト計画に十分な時間は割いていなかった。また、その人達の最も多い言い分は、プロジェクトの状況がどんどん変化するので、計画を立てても意味が無いというものであった。一方、全体の95%以上の人達はプロジェクト計画が重要であると答えているにも関わらず、プロジェクト計画に十分な時間を取っている人は30%にも満たない。このギャップはあまりにも大
プロジェクトマネジメントに関する知識や知見をテーマに沿ってご紹介します。 本コラムを通して、その本来の意味やポテンシャルを理解してもらい、 皆様のお仕事に活用していただければと思います。 芝尾 芳昭経営学博士(大阪大学) 九州大学工学部修士課程修了後、大手海洋エンジニアリング企業に入社しエンジニアとして国内・海外の海洋プラント建設プロジェクトを経験。その後、コンサルタントに転身し、建設、自動車、製薬等の多くの業界にて業務変革プロジェクトを担当…
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『www.innovationmanagement.co.jp』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く