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[付録3]国連科学委員会と国際放射線防護委員会 ◎国連科学委員会UNSCEAR 第二次世界大戦後,米,ソ,英,仏,中は核兵器の開発を競って核爆発実験を行った。1945年から1980年まで,543回,440メガトン。1945年はネバダの実験 1 回に,広島長崎の分を加えて,0.057メガトンとある。こうした状況に危機感をもった国際連合は,1955年12月 3 日,「人体とその環境に対する原子放射線の影響に関する情報の調整と普及」を総会決議とし,これによって国際連合・原子放射線の影響に関する科学委員会United Nations Scientific Comittee on the Effects of Atomic Radiation(UNSCEARや国連科学委員会と略称)を設置した。 国連科学委員会は1958年の最初の報告書以来数年おきに,それぞれの時点での最新の知識・データを全世界
1.はじめに 2004年の 1 月のLANCET誌に発表された論文は日本の医学会,とくに放射線医学会にとっては大変にショッキングなものであります。この論文に関しては日医放のメーリングリストで,多くの会員間で活発な意見交換がなされたことは会員の皆様は良くご存知のことでしょう。私は日医放会員の一人として,医学物理士でもありますので,その視点から,このトピックスについて意見を記録に残しておきたいと本誌に投稿させて頂きました。会員諸兄のご意見を賜れば幸いです。 2.LANCET論文の概要 まず,この論文は下記に示すタイトルのものです。 著者:A Berrington de Gonzalez, S Darby タイトル:Risk of cancer from diagnostic X-rays : estimates for the UK and 14 other countries
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