新しいサトイモの栽培方法を開発、収量が2倍に。 農学部の岩井純夫教授らの研究グループ。 [14.01.15] 農学部の岩井純夫教授(植物生理学、園芸学)らの研究グループは、サトイモを湛水(水田などに水を貯めること)条件下で栽培すると収量が2.5倍に増えることを明らかにしました。 サトイモは、熱帯アジアを中心に熱帯から温帯にかけて広い範囲で栽培されていますが、一般的には畑地で栽培されています。岩井教授らは、畑地用品種を湛水状態で栽培することにより、水不足に起因する「芽つぶれ症」や「裂開症」などの異常、同じ作物を同じ畑で栽培し続けると作物の生育が阻害される「連作障害」を回避できるのではと考えました。 そこで、日本の代表的な畑地用品種である「大吉」で湛水栽培を試みた結果、葉柄長が畑地栽培の1.4倍に増え成長が旺盛になり、収量は3年平均で2.5倍に増えました。芋の形状も差はなく芽つぶれ症や裂開症も