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やる気の出し方
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“貝って何?”ときかれると、あまりにもわかりきったことのように思いますが、実はわかっているようで意外にわかっていないものです。そこでここでは貝類の分類、生態、産業的価値などについて概説します。 分 類 貝は軟体動物 少し難しくなりますが、まず分類の話から。まずこちらにある動物の分類体系についてご覧下さい。動物にはたくさんの分類群(門)がありますが、貝類とは軟体動物門に属する生物の総称です。軟体というのは柔らかい体という意味ですが、体が柔らかければ軟体動物かというと必ずしもそうではなく、例えばクラゲは腔腸(こうちょう)動物、ゴカイは環形(かんけい)動物、ナマコは棘皮(きょくひ)動物になります。また、ホヤを“ホヤガイ”と貝のように呼ぶことがありますが、これは妥当ではなく、ホヤは軟体動物ではなく原索(げんさく)動物という分類群に属します。
貝の採集 打ち上げ貝採集 最もオーソドックスな貝の採集方法で、要するに海岸に打ち上げられている貝殻を拾い集めるという方法です。誰でもいちどはやったことがあるでしょう。特にコツとか気をつけることはありませんが、とにかく注意深く海岸をくまなく見て歩くことです。 打ち上げ貝の場合はどうしても殻が摩耗したものが多いですが、ときどき死んで間もない新しい殻があったり、台風の直後などには生貝(いきがい)が打ち上げられていることすらあります。 また、沖縄の海岸にはオカヤドカリが多く、けっこう上等の貝殻がオカヤドカリの住処となっていることが少なくありません。ヤドカリが素直に住処をあけ渡してくれればいいのですが、ほとんどの場合頑強に殻から出てくれませんから、どうしても殻が欲しい場合はヤドカリごと持ち帰るしかありません。 特に、台風や海が荒れた日の直後は打ち上げ貝採集の好機で、数も多く、また新しい貝もよくありま
生物の分類 種の概念 分類というのはまず生物に名前を付けるところから始まります。名前が与えられるのは種という集合体であり、人間の場合のように個体(個人)ごとに名前をつけることはありません(人間の種名は、ヒト Homo sapiens)。ところでこの種というのは定義の非常に難しい概念で、未だに万人が納得する定義がないというのが実状です。 古来より我々は形(形態)の違いでもって種を区別してきました。これが形態分類の原点です。例えば、イヌとネコ、モンシロチョウとアゲハチョウなど誰が見ても明らかに形態が異なるので別種とされるわけです。 ところで、イヌにはセントバーナード、ダックスフント、チワワなど様々な品種があり、例えて言えばニワトリとスズメくらいの形態的違いがあるのに、これらの品種は分類上は別種ではなく同一種で、学名はすべて Canis familiaris です。また、モンシロチョウの成虫と幼
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