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パリ五輪
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私はずっと月曜と戦ってきた。 パッパパ パパパパ パッパ、というメロディ。来やがった。笑点だ。座布団の枚数を数えていると全身にアドレナリンが分泌され、臨戦態勢が整う。 続いて静岡県の一族と戦闘状態に入る。さくら家だ。さらに東京都世田谷区の軍団と抗争に突入する。磯野とフグ田の連合軍は手強い。ジャンケンに至っては真剣勝負しかありえない。 それもこれも、明日からまた会社に行かねばならないと身構える一心でそうなっていたのだ。 迫りくる月曜日を食い止めるため、さまざまな試みを実行した。日曜の午後には、公園で足を踏ん張っている私がよく目撃されたものだ。もちろん地球の自転を遅めるためである。 その努力にもかかわらず、24年間の戦いに私は一度も勝てなかった。月曜を止めることはできない。葉加瀬太郎のバイオリンとともに迫り来る敗北感。 勝てないなら、戦いをやめるしかない。そうして私は会社を退職し、曜日と関係な
幽霊の性格は暗すぎる。 そんな嘆きでこの文章を始めてみたい。あるいは私が怪談に飽きただけだろうか? しかし幽霊の暗さは目に余る。どいつもこいつも口を開けばうらめしいだとか、現世に未練があるだとか、あいつだけは許さないだとか、湿っぽいことを言っている。また黒髪か。また白装束か。また血まみれか。また井戸から出てきたのか。また皿の枚数を数えているのか! 私が読みたいのはオシャレな怪談である。都会的な乾いたセンスで表現された怪談である。「現代人の孤独を乾いたタッチで表現した」とか評されるたぐいの怪談である。この記事は、そのためのひとつの試みである。 皿屋敷と都会的センスの融合 ここでは『皿屋敷』を下敷きにしてみたい。女の幽霊が夜になるたびに皿の枚数を数えている。この女は昔、家宝の皿を割った咎で殺され、井戸に投げ込まれたのである。有名な話である。これをベースに、都会的な乾いたセンスを融合させればいい
現役の藝大生の漫画家、山科ティナさんがこれまでの人生を描く自伝漫画。今回は特別に、藝大に落ちて再起を誓うことになった第1回、そして初めてバズった『プレゼント・ハラスメント!』の裏側を描いた第2回をまとめて公開!
映画「ラ・ラ・ランド」 みなさんこんにちは。田中泰延です。ひろのぶと読んでください。知ってますよね。今日はお約束した「エンタメ新党」の更新の日ですよね。知ってます。知ってるんです。 すみません。書けませんでした。 理由は、複合的です。WBC、トランプ政権、地球温暖化、電磁波、イルミナティ、宇宙人、その他いろいろ考えられます。でもそれらの影響を遮断できなかった僕が電磁波的に悪いのです。 西島編集長に「書けませんでした」と言ったら 「謝罪文を書け、それを載せてやる」と言われました。 みなさまほんとうにすみません。 電磁波的な問題を解決して、原稿完成を目指します。ポイしないでください。ひろのぶは嫌いになっても『街角のクリエイティブ』は嫌いにならないでください。 来週水曜日、エンタメ新党「ラ・ラ・ランド」と、「ひろのぶ雑記」両方を掲載いたします。 連休です(世間は)。「ラ・ラ・ランド」、まだの方は
『街角のクリエイティブ』という物好きなメディアから、神奈川の田舎でクリエイティブとはかけ離れた非生産的、非創造的、非人間的な生活をしている僕のところに「何か面白いことを書いて欲しい」という極めてアバウトな依頼があったとき、正直、陰湿なイジメだと思った。 書けるわけがない。フラッシュバックする記憶。中学時代、ヤンキー先輩に追われて逃げ込んだトイレの個室。ヤンキーはおらぁ、テメー、ざけんなよ、奇声罵声をあげて僕を追い立て、「何か面白いことを言えたら見逃してやる」と無理難題をぶつけ、救いを求めるように、ア~エ~ア~って故大平首相のモノマネをする僕に水を浴びせたのである。 季節は真冬。冷たい水流の中で僕は、低偏差値のヤンキーに首相のモノマネがウケないことを学んだ。そのときの苦いイジメ記憶が蘇ったのである。 この原稿を書いている時点で僕は日々面白くないことばかりの無職である。そんな僕にクリエイティブ
みなさん、こんにちは。今日はまた「あいつら」が作った動画のご紹介です。あいつらとは、そう、下記の記事にも登場したあいつらのことです。 1. 「ストップ!恋愛ゼッタイダメ」の作者、藤井亮氏にインタビューしてみた 2. 狂気の沙汰すぎる「石田三成CM」制作者インタビュー!! 3. 【天才か!】10人のイラストレーターが記憶だけでリレーする広告のやられた感がハンパない こうやって並べてみると、広告の未来が見えそうなのか、広告の過去が見えそうなのか、わからなくなってしまいそうですが、一つだけ確かなことがあります。それは、ネットですこぶる高い評価と支持を得ているということ。 そこで、私の前職の同期であり、この動画のクリエイティブディレクターでもある藤井亮氏に、「ドキッ! 突撃だらけのエアインタビュー」を敢行致しました。 「いいよ、もう。藤井のインタビューは。どうせ何も考えずに作ってるんでしょ?」とい
とにかく世間じゃ恋人の有無が問題なのである。 恋人がいるとかいないとか、付き合ったとか別れたとか、浮気されたとかヨリを戻したとか大変なのである。恋人がいない人間は肩身が狭いのである。 しかし私は解決法を思いついたのである。ナルシストを極めればいいのである。自己愛を徹底すれば、恋人など不要になるのである。 考えてみればよいのである。恋人たちはお互いをウットリと見つめる。しかしナルシストは鏡を見てウットリしている。自分で自分に恋をしている。鏡を見つめるだけで幸せになっている。これは恋愛の自給自足ではないのか! 興奮してすまない。しかし私はとうとう真実を発見したのである。自分を恋人にすればよかったのである。悩む必要などなかったのである。鏡の中に出会いはあったのである。かくして恋愛の諸問題は解決するのである。 この文章は、みなさんがナルシストを極めて恋人を不要にするための手引きである。 告白 まず
今「写ルンです」が若い女の子の間で流行っていることをご存知ですか? Instagramでも「#写ルンです」というタグがついた投稿が125,762件(2月21日現在)もあります。これらの投稿を見ていても分かるのですが、スマホアプリのフィルターでは出せない「写ルンです」ならではの味のある写真はすごくお洒落でめちゃくちゃSNS映えします。 今回は、そんな「写ルンです」を片手にディズニーデートに行ってきました。そして、実際に「写ルンです」を使ってみて衝撃的だったことをランキングにまとめました。ご覧下さい。 第5位 成功率低すぎワロタ 「写ルンです」初心者であることに加え、スマホやデジタルカメラでの撮影に慣れすぎているため、現像したあとの成功率の低さに衝撃を受けました。39枚撮影できる「写ルンです」を2台持って行きましたが、SNSにあげても恥ずかしくないと思える写真は、78枚中15枚。 成功率19.
小学1年生の時のクラスに、伊木くんという子がいた。 伊木くんは、ある日、福井県から「阿川くん」という子が転校してきた時、泣いた。 五十音順の出席簿で1番ではなくなったからである。 人間、どんなことにプライドを持っているのか、想像もつかない。 小学1年だから、担任の先生はみんなに「将来なりたいもの」を尋ねた。それぞれ、パイロットだとか、歌手だとか、そのようなことを言う。 その中で、あのプライドの高い伊木くんは、「犬になりたい」と答えたのだった。 放課後、先生が2時間くらい伊木くんを説得した。伊木くん、大きくなっても犬にはなれないのよ。伊木くん、がんばっても犬にはなれないのよ。 ホームルームが開かれた。なぜ人間は犬にはなれないか、なぜ犬になりたいと考えてはいけないのか。 小学1年だから、話し合っても結論は出ない。そして、じつは、47歳の私にも結論が出ていない。 そんな私は、会社を辞める自分を、
カキン帝国のホイコーロ国王が人類のタブーである「暗黒大陸への進出」を企てる。ハンター協会は暗黒大陸探検隊の総責任者ビヨンド=ネテロをハントする指令を受ける。 違いました。これ、『HUNTER×HUNTER』が連載止まってるとこまでのあらすじでした。もう今回の映画、難しくて、書けなくて書けなくて思わず休載しそうになったので、自分が冨樫義博先生だと思い込んでいました。 あらためて映画「沈黙 -サイレンス-」予告編をごらんください。 そして今回は、前編のお話の後に、編集部が勝手につけたなんだか偉そうなツイッターのハッシュタグ、 #田中泰延よこれが沈黙だ にみなさんからのご意見をいただきました。この映画に対するたくさんの感想、それぞれの視点、非常に興味深かったです。ありがとうございました。 とにかく、観た人は考えまくる映画ですよね。 この映画の脚本家、ジェイ・コックスは 「“考えること”はエンタテ
2003年、電通に入社した。クリエイティブ研修を経て、希望通りクリエーティブ局に配属となった。当時は夢の全てを叶えた気がして、とても浮かれていたのを覚えている。でも、そんなに甘いものじゃなかった。14年経った今思い返しても、絶対にあの頃に戻りたくないと断言できるくらい、辛かったり、腹立たしかったり、逃げ出したいと思うことが数え切れないくらいあった。 辞めてからは別のつらいことがあった。小さい会社だからと足元を見られたり、生きてきて感じたことがないくらいお金のプレッシャーに押し潰されそうになったり、ずっといてくれると信じて疑わなかった社員が去っていったりもした。 今振り返ると、本当に絶対に戻りたくない14年だった。 でも、絶対に必要なことばかりだった気もする。 この14年で学んだことは何だろう? ふとそんなことを考えてみた。もし、14年前、夢の全てを叶えた気がして浮かれていた自分に会うことが
【前回までのあらすじ】 はじまりのはじまり【連載】ひろのぶ雑記 無職のタナカです【連載】ひろのぶ雑記 雄琴のソープ街で働く道子は、愛犬シロと琵琶湖でジョギング中、謎の笛の音を聞く。 ある日、シロが殺される。米国の諜報員ローザの協力で、犯人は東京の作曲家・日夏という男だということが判明する。 日夏の日課がジョギングであることを知った道子は、日夏を「倒れるまで走らせてやる」と決意し、駒沢公園で日夏を追いかけるが、振り切られてしまう。敗北した道子の前に、銀行員の倉田が現れ、求婚してくる。 そんな折、道子は哀しげな笛を吹いていた男、長尾に出会う。長尾は織田信長に殺された女、「みつ」の子孫で、その魂を鎮めていたのだ。NASAで働く長尾は、大気圏外へ飛び立つ… これ、私がデタラメを書いているとお思いになるであろう。違う。本当にこんなあらすじの映画があるのだ。興味のある方は調べてみてほしい。あまりのわけ
(前編)一周回った、倒錯 (後編)声なき声を聞く 映画「沈黙-サイレンス-」 ふだんコピーライターをしている僕が映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介していくというこの連載。 最近何が驚いたかって自分がサラリーマンではなくなったことですね。 わっ! びっくりした。 この『街角のクリエイティブ』でも失業者としての日々を毎週綴っております。 【連載】ひろのぶ雑記 どんな映画を観るにしても、「かならず自腹で払い、いいたいことを言う」をこの連載のルールにしているのですが、映画代が払えるかどうかの瀬戸際になってきました。 しかし、自腹で観ないと言いたいことが言えません。それ以前になんの試写会にも呼んでもらえません。この映画評、ここまでの連載は累計100万PVを超えています。なのに、映画業界から声がかかったことが、ただの一度もございません。すごく不思議なんですけど。 言いたいことを言うったって、
ranran お母さん〜! もう、無理です。ranranは、辛くて辛くて仕方がありません・・・。もう、耐えられません。まじ死にそう。
前回の記事はこちら:はじまりのはじまり【連載】ひろのぶ雑記 わたしは47歳にして無職になった。 なったわけだが、なにかカッコイイ言い方はないのか。 無職という響きにはなんともいえないペーソスがある。世界大百科事典 第2版によると、 ペーソス【pathos】「そこはかとなく身にせまる悲しい情感」 引用:『世界大百科事典 第2版』(1998年)日立デジタル平凡社 とある。 ペヤングソースやきそばはおいしいが、ペーソスはさびしいのである。 かっこいい無職の呼び方をいろいろ考えてみた。無職も呼び方次第でペーソスを除去できるのではないか。会社に行かなくて済む時間をぜんぶそれに当てて、考えた結果がこれだ。 青年失業家。 どうであろう。この颯爽とした響き。自分はもはや青年ではないような気もするが、サイバーエージェントの藤田社長も43歳にして青年実業家と書かれている記事を読んだことがある。47歳の私が青年
最近の小学生はマセている。普通にクラスメイトと恋愛している。彼氏・彼女のいる子も多い。そんな話をたまに聞く。 しかし私には、「しょせん小学生だろ」というナメた気持ちがある。だってあいつら、ランドセルを背負ってるんでしょう? 席替えで緊張してるんでしょう? 廊下を走って先生に怒られてるんでしょう? 制服にチョークの粉が付いてるんでしょう? そんな小学生に「恋愛」とか言われてもな、という感じである。私にとって小学生とは、ランドセルを軽くすることに命を賭ける存在だ。教科書とノートを学校に置きっぱなしにする存在だ。それを「置き勉」とか言ってる存在だ。「置き勉」とか言ってる人間に恋愛ができますか。 しかしまあ、実態は知らない。本当にマセているのかもしれない。恋愛を楽しんでいるのかもしれない。男子はがんばって女子を口説いているのかもしれない。じゃあ、どんなふうに口説いているのか? この記事ではそれを想
2月である。 1年のうちでも、ことさらに1月、2月、3月が過ぎるのは早いとされている。 1月はいぬ(去ぬ)、2月はにげる、3月はさる(去る)、というぐらいで1月は犬、3月は猿という動物にその逃げ足を語呂合わせされているのだが、2月は…動物ちゃうやろ。お前、なんとかならんかったんか。 その2月に新連載が始まってしまった。 しかも毎週水曜日に掲載されるという(エンタメ新党は月1回、第3水曜掲載だお!)。 毎週、何かのコラムを書いて人様に読んでもらうがよかろう、とこの「街角のクリエイティブ」の西島編集長から場所が与えられた。西島さんからメールが届いた。 こんにちは。西島です。連載のタイトル名ですが A.【連載】ひろのぶ雑記 B.【連載】黄身の名は。 C.【連載】水曜劇場 田中泰延 D.【連載】ブレザーと機関砲 (※セーラー服と機関銃のパロディ、理由はなし) などはいかがでしょうか? さすがである
ライターのカツセマサヒコです。 これまで人並みに恋愛を見てきたし、してきたつもりなんですけど、いつも思います。 男女って、どうしてすれ違っちゃうんですかね。 お互い好きで付き合ったはずなのに、時間の経過、環境の変化、さまざまな理由でいつしか冷めてしまう想い。一度離れてしまった気持ちはなかなか戻ってこなくて、平行線を辿る一方って経験、したことありませんか。 一体どういった瞬間から、気持ちのすれ違いは起きてしまうのか? 決定打となったタイミングさえ逃さなければ、何か変えられた未来があるのではないか?? 気になったので、今回は「高3のときに隣同士の机で付き合うことになり、2年半後に気持ちのすれ違いで別れた」という少女マンガ級の超王道カップル・こうすけさん(左)とちさとさん(右)にお越しいただいて、すれ違った瞬間に関する話を聞いてみることにしました。 出会った当時は18歳。現在は23歳で社会人とな
もうひとつの9.11。 映画「チリの闘い」 ふだんコピーライターをしている僕が映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介していくというこの連載。 「かならず自腹で払い、いいたいことを言う」をルールにしているのですが、なんと昨年2016年8月の「シン・ゴジラ」以来の映画評です。信じられません。いったい何を考えているのでしょう。そうこうしているうちに2017年の1月も終わるじゃないですか。 何もしてなかったわけじゃないんですよ。正月ですから餅を焼いたり餅を食べたり太ったりしていたのです。しかしこの『街角のクリエイティブ』の西島編集長はおこ。 出典:OCC年鑑 おこです。激怒。というわけで、来月からは「エンタメ新党」は月1回、第3水曜に掲載されることになりました。ガーン。えっ? ってことは次は2月15日の水曜? 近くない? ヤバくなーい!? しかたありません。約束は約束です。来週あたり『街クリ
職歴なし。 面接を受ける際、これは非常にまずいことだとされている。履歴書の空白部分を面接官に突つかれる。一体、いままで何をしていたのか? そう問い詰められて、オドオドしてしまう。そんなイメージは広く共有されている。 しかし、職歴がなかろうが、堂々としていれば意外とイケるんじゃないのか。むしろ卑屈になってしまうことが問題なのではないか。圧倒的な自己肯定感さえあれば、職歴など一切なくても、面接には受かるんじゃないのか。これが私の仮説である。 以下、イメージトレーニングの結果を報告したい。 入室と挨拶 まずは面接時の服装だが、スーツの上に真紅のマントをはおっていく。頭には王冠である。イメージとしては、ビジネスマンと帝王の融合だろうか。自信まんまんでふるまうには、見た目も重要なのである。 そして、面接にはわざと15分遅刻していく。もちろんオドオドしてはいけない。背筋を伸ばし、堂々と、祖国に凱旋する
みなさんこんにちは。はじまりました「バカでも書ける広告コピー講座」。若手コピーライターの皆さんや、学生の皆さん、コピーライターにちょっと興味あるけど広告講座に通うほどのモチベーションはない、という皆さんをざっくりターゲットに据え、週一回、毎週金曜日(今日だけ変則的に木曜ですが)私が12年間のクリエイティブ人生で編み出した発想法をお届けしたいと思います。 ちなみにこのタイトル、皆さんをバカ呼ばわりしてるわけじゃないですからね。「この方法だったらバカでも書けるので優秀な皆さんだったら当然秒速で書けるでしょ!」ということですので、会社の住所を調べて生卵や馬糞を投げ込んだりするのは止めて欲しいと思います。 あと、すでに私の個人ブログを読んで頂いている奇特な方がいらっしゃったとしたら、一部ネタ被りしてしまうと思うので注意して下さい。 第1回目は「ライバルを蹴落とす」です。 これは私が考えるにもっとも
こんにちは。早いもので、今年ももうすぐ終わりです。時間というものはあっという間に過ぎていくなあと、日々実感しています。WEB業界の2016年も目まぐるしく変化していきました。そこで、今回はWEBデザインにおける2016年のトレンドの振り返りと、来年、2017年の傾向について予測してみたいと思います。まず、2016年のトレンドについて。 1. ストーリーテリング Last Dance 出典:Last Dance THE BOAT 出典:THE BOAT まず、これでしょう。ストーリーテリング型のWEBサイトとは、上記の参考サイトをご覧いただくと分かるように、サイトそのものが1つの物語や世界観をつくっているものです。こちらの記事で述べたようにWEBサイトの数は既に飽和状態にあります。それを脱するべくコンテンツの質と量、そして工夫によって生まれてきた表現と言えるでしょう。 2. 彩度の高いカラー
出典:T2 – Official Teaser Trailer 映画「トレイン・スポッティング」の続編「T2: Trainspotting」が、来年公開される。前作は1996年、僕はまだ中学生の頃だった。田舎町に1軒だけあった個人経営のレンタルビデオ屋で、何度も借りては見直した。まだVHSだった時代だ。巻き戻して返さないと怒られる時代だった。 僕が住んでいた地域では、この映画が一種の試金石のような存在で、知らない奴でも「トレスポ」を観たことがあるのが判明すると、「おお、お前わかってんな」と、すぐに仲良くなれたものだった。今思えば完全な黒歴史だが、そうやって「わかるやつ」と「わからないやつ」を判別していたのだ。ダサい、最高にダサい。 観た人間がとってしまう行動はダサいが、映画はお洒落だった。そして、お洒落な奴の部屋には、この映画のポストカードが必ずあった。しかも、ビニールのポケットがたくさん
スタバで原稿を書いている時にひらめいた。 長居している客には、茶漬けをすすめればいいのでは? とつぜん妙なことを言い出してすまない。最初に言っておきたいのは私が京都在住だということである。京都のスタバで原稿を書いていた。長居している客とは要するに自分のことだ。そんなときにスタバの店員に話しかけられて、新商品のサンプルをすすめられた。それで「これが茶漬けだったらイヤだな」と思ったのである。 ほとんど都市伝説のようになっている例の話だ。京都の人間は長居する客に茶漬けをすすめる。しかし実際に茶漬けを出すことはない。「そろそろ帰れよ」というメッセージを意味しているからだ。それを察して帰らない客は無粋だと笑われるである。 これは「京都の人間は東京のことを”田舎”という」とならんで有名な話だろう。イヤミとプライドこそ京都の真髄なのである。せっかく京都のスタバなんだから、長居している客にはどんどん茶漬け
みなさんこんにちは。ふだん映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介していくコラム「田中泰延のエンタメ新党」を連載している僕ですが、いや休載じゃないです。そんなキューサイとか青汁とか言わないでください。 がんばって書きます書いてます書きました。はい、後半につれて虚偽の多くなるセンテンスの例を提示しましたが、これは文章テクニック的には「ソバヤノ・デ・マエ文法」と呼ばれるものです。 そんなコラムを書いたり書かなかったりしているうちに、「本を出すので、あとがきを書いてほしい」という依頼を受けました。 ご依頼をくださったのは、30年来の大先輩であるこの方です。 加藤順彦(かとう・よりひこ) 1967年大阪生まれ。関西学院大学在学中に(株)リョーマ、(株)ダイヤルキューネットワークの設立に参画。1992年、有限会社日広(現GMO NIKKO 株式会社)を創業。個人エンジェルとしても、日本国内30社
私は服装にこだわりがない。 だから近所で買った服ばかり着ている。おもにユニクロである。ものすごく適当である。ワードローブにおけるユニクロの比率が非常に高い。 そんな格好をしていると、知り合いに言われた。 「おまえはユニクロ原理主義者なのか?」 ひどい言われようだが、そのときの私はユニクロのポロシャツ、ユニクロのスキニー、ユニクロの靴下を履いていた。ちなみにブリーフもユニクロだった(見えていないが)。自覚してなかったが、たしかに強烈なこだわりがあるように見える。ユニクロ原理主義者として生きているように見える。実際はたんなる手抜きなんだが。 本日は「ユニクロ原理主義者」について考えてみたい。 というのは、もしもユニクロ原理主義者を名乗るならば、私のような人間はまだまだ甘いと思ったからである。なにごとも徹底しなければ「原理主義者」とは言えない。全身ユニクロというだけじゃ、たんなるユニクロ好きだろ
ふだん広告代理店でテレビCMのプランナーやコピーライターをしている僕が映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介していくコラム。それが、「田中泰延のエンタメ新党」です。それだ。それです。 それなのです。なのですが、更新が遅い! そこで、「街角のクリエイティブ」編集長・西島知宏氏が重い腰を上げ、対談なら何とかなるだろうということで始まりました、 【エア対談】「田中泰延のいい黄身だ」。 いや、ほんとうにこのタイトル、さっぱり意味が分かりませんけど、西島さんが決めましたし、僕は反論しません。編集長には逆らえないのが資本主義なのです。かつて僕と西島編集長は、同じ会社の先輩後輩の間柄でしたが、いまは編集長と原稿の遅いライターという関係になり、立場が逆転しています。社会の階層というものをしみじみと感じる出来事です。 たとえ自分が間違っていても後輩には繰り出すことができた必殺技 「お前、平成何年入社や
「そうだ京都、行こう。」というコピーはあまりにも有名ですが、「そうだ」と思い立って「一泊二日で家族で温泉に行きたい」「休みが取れたから女子旅に行きたい」と思われる方、多いのではないのでしょうか。 そこで、街角のクリエイティブ編集部が、一泊二日で行けるおすすめの旅行先を10ヶ所厳選しました。関東近郊から少しの遠出まで。「そうだ、旅行行こう」という時に参考にしてみてはいかがでしょうか? 1. 【安曇野】自然にどっぷりつかる旅 出典:安曇野市観光協会公式HP 都会の喧騒から離れて、大自然にどっぷり浸かる旅はいかがですか? 長野県安曇野は自然の宝庫です。国営アルプスあづみの公園(堀金・穂高地区と大町・松川地区があります)をはじめ、大王わさび農場、安曇野わさび田湧水群公園などなど、自然に触れられる施設が多くマイナスイオンを全身で浴びることができます。ひたすら動き回る、小さいお子様をお持ちのパパ、ママ
どうも。まちゃめちゃくちゃです! 僕はネット専業広告代理店→総合広告代理店グループでのデジタル領域担当というキャリアを経て、お笑い芸人にジョブチェンジしました(※正確には修行中ですが)。昔からお笑いをやりたかったわけではなく、道を志したのがつい最近・・・という具合なので、他の芸人と比べると当然スキル不足は否めません。 中でも養成所に入った後、周囲の芸人に一番コンプレックスを抱いたことはトーク力でした。 今でこそ舞台に立ったりもしていますが、実は社会人になるまでは人と目を合わせて話せないくらい、対人コミュニケーションが苦手だったのです。 書店に多くのトーク関連の書籍が並んでいることからも分かるように、ビジネスにおいてもコミュニケーション力はかなり重要視されているため、会社員時代は意識的に学び、少しずつ克服してきました。しかし、デキるビジネスパーソンや先輩芸人のように、相手が誰であっても場を盛
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