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追加 倍率は,光学系によって生じる像の大きさの物体の大きさに対する比で表す. ◎レンズによる像のでき方は, a)焦点とレンズとの間 b)焦点の位置 c)焦点より外で有限 d)無限遠(∞) がある.結像の基本は 平行光線= ∞ であるが,すべて作図で計算できる. 拡大率は,実際の物体の大きさに対する虚像の大きさとなる.これにより, 見ている人の屈折状態(屈折異常の矯正や老視の有無)やレンズの位置に左右されることになる. ◎拡大・縮小の考え方は, ⅰ)レンズの結像を作図・計算 ⅱ)拡大鏡としての distance magnification ⅲ)眼鏡レンズとしての spactacle magnification がある. ●倍率 magnification その一 物体及び像の大きさを,光軸に垂直な直線上の長さをとったものを横倍率 linear magnification ,光軸上に沿った長さ
§ OCT とは OCTは „optical coherence tomography“ の頭文字で,光干渉断層計《ひかりかんしょうだんそうけい》という.OCT画像は,光を照射して得られたエコー情報を再構成して断層像を表示するもので,生体眼で非接触・非侵襲的に検査ができる.画像はグレースケール BW ないし疑似カラー pseudo-color / false-color にて表示され,光学顕微鏡組織切片に類似する. かくして,外来の場で „検眼鏡所見に対応した組織像“ を手にすることができることから,眼底病理に対する知見・解釈が大きく展開することになったのである. OCTの応用は眼科以外の分野にも及び,眼科でも前眼部の観察が可能であるが,ここでは眼底の観察について触れる. § 原理的なこと OCTは, 一種のエコー断層装置といえる. 眼科などでエコーといえば „超音波“ があるが,OCTで
視覚とは,光情報による視細胞の活動パターンから生体にとって意味のある情報を取り出す機能である.外側膝状体(背側核)から送られた視覚情報は,方位と空間周波数に反応する第一次視覚野・第二次視覚野(低次視覚野)で形状解析・処理され,次いで視覚前野(高次視覚野)に送られる. また左右の両眼機能の成立には,視覚の知覚系と眼球の運動系の協調運動が必須となる. A.第一次視覚野 primary visual cortex 外側膝状体ニューロンの軸索は,有線領(線条野・Brodmann17野・V1野)に終わる. 視覚野の神経回路:モジュール構造 一次視覚野とはV1野を指し,対応する視野空間情報を処理する.それぞれの部位は,分割された情報を同時に処理する単位(モジュール module)の集合である.機能モジュールセットは縦に配置され,各々視野の中でおよそ1°ずつの範囲を担当するという. 機能というのは,担
網膜 Netzhaut は眼球壁の最内層 tunica interna bulbiにあって光を受容し,視覚処理の初めの段階を受け持つ薄い神経膜 tunica nervosaである. 我々の網膜に届いた光は,視細胞受光部分に到達するまでに毛細血管や神経細胞層(視細胞核を含めた双極細胞・神経節細胞など)を通る.視細胞層の後ろには色素細胞層があり,散乱した光を吸収して,網膜への乱反射を防止している. 網 膜 臨床でいう網膜は,視神経乳頭部 optic diskから鋸状縁 ora serrataまでの光受容部 pars optica retinaeを指している.すなわち,脈絡膜に対応する範囲である.鋸状縁で毛様体上皮に移行する.発生上,内外の二重構造になっている. 感覚網膜 sensory retina(neural retina): 眼杯内板から発生し基本的に三階層の神経細胞層で構成される.よー
§ 眼底の臨床病理 ∼Ⅰ.眼底所見 clinical aspects (見出し一覧) 眼底 eye ground/fundus oculi は,「眼球の中」あるいは「眼の奥」で, 直視できる組織, 網膜 retina,視神経乳頭 optic disc/papilla,脈絡膜 choroid,及び 硝子体 vitreous,を総称する正面像である. § 眼 底 ocular fundus/Augenhintergrund 眼底検査 fundus examination: 網膜は人体の中で血管を直接観察できるほぼ唯一の器官であり,視神経は発生上大脳白質の一部すなわち中枢神経としての性質を持つ.従って眼底検査とは眼科疾患だけでなく,種々の全身疾患に伴って眼底に現われる病変のチェックをも意味する.このような観点が眼底検査の大きな意義と思われる. 通常の眼底検査の手技には,検者が直接観察するものとし
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