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デスク環境を整える
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うちの子供が通っていた近所の幼稚園の行事にでかけて見つけた、混雑する今日だけは、すべり台を使わせないようにするためのサイン。 いい加減な貼り紙じゃなくて、ちゃんとデザインした画面を印刷したビニールのシートで、ガムテープでベタベタ貼るのではなく、ぶつかってもケガしないように金具のディテールを仕上げたゴムのヒモで留めてある。 この大きさの幕がこの位置にあると、小さい子供はすべり台に登ることができなくなる。そして、「使用禁止」ではなく「きょうはつかえません。」と書いてある。 小さい子供には環境管理型の権力を行使し、この幕をまたぎ越えられるほどの大きな子には明瞭なメッセージで規律の遵守を促している。 誰に何をしないでもらいたいのか、どうすればそれが実質的な効果を発揮するのか、良く考えられている。そこらにいっぱいある、責任逃れのためだけの警告表示とはまったく違う、デザインの仕事だ。
を読む。 武満 徹『武満徹対談選―仕事の夢 夢の仕事 (ちくま学芸文庫 タ 26-1)』 私にはとりわけグッとくるラインナップだ。初出年次が一覧になっていないので対談相手の後ろに書いて、古い順にソートしてみる。 辻靖剛、1965 杉浦康平、1973 谷川俊太郎、1975 吉増剛造、1976 寺山修司、1976 秋吉敏子、1976 黒柳徹子、1977 ジョン・ケージ、1982 黛敏郎、岩城宏之、1982 キース・ジャレット、1984 ヤニス・クセナキス、1984 ジョージ・ラッセル、1988 デヴィッド・シルヴィアン、1992 大竹伸朗、1992 たしかにちょうどこれらのころに、私の物心はついていったのだ。 さて、読み終えて見返して、面白いなと思った言葉、思わず傍線を引いた言葉が、武満ではなく、いつも対談相手によって発せられていることに気付く。 そのように対話する人に私もなりたいと思う。 来
を読む。 佐藤 悦子『SAMURAI佐藤可士和のつくり方』 著者は、アートディレクター佐藤可士和の妻にしてマネージャー。 常に方法を意識しながらメタレベルからプロジェクトを見つめる立場を貫く。 オフィス作りの話にも一章割かれている。 独立後、ふたつのオフィスは極めてタイトフィットで、ひとりもスタッフを増やすことができなかった。そこで三つめのオフィスは、「十人増えても大丈夫な空間」が目指され、実現された。 先の二つのオフィスを手がけたときは、「設計した時点の条件で完成するデザイン」でした。それはそれとして美しく、完成されたデザインですし、コンセプトも明快に伝わっていましたが、ちょっとでも動かしたら壊れてしまうという点においては、繊細で弱いクリエイティブだったと言えます。誤解を恐れずに言いますと、オフィスという空間に求められる条件を満たしていないという意味では、失敗だったと言っていいかもしれま
を読む。 奥出 直人『デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方』早川書房、2007 いまや知識はコモディティになってしまっており、企業の競争力を決めるのは「デザイン思考」による「創造性」だ、という。奥出のいう「デザイン」はもちろん商品の色や形を決めることにとどまらない広い意味だ。 本書ではIDEOやその最新作?スタンフォード大学のDスクールなどの動きを紹介しつつ、自らのデザイン・コンサルティングの経験に即して、創造的なデザイン・プロセスの実践的な方法論が語られる。前半までは気の利いたビジネス書には書いてありそうな話なのであるが、迫力があるのは後半の実践編である。 奥出の手がけたデザインの内容は守秘されていて具体例にならないのが隔靴掻痒なのだが、それでもデザインをしている現場を経てきたからこそ出てきた言葉だと思われるものが散見され、本書への共感につながってくる。p.193の掃
先週のブレストの練習に続いて,今週はブレインライティング。またの名を「沈黙のブレスト」。 ブレインライティングの進行は以下のようにした。 6人組に分かれる。 3×6マスの用紙の上の欄にテーマを書く。 5分間で3つのアイデアを書き込む。 時間になったら書くのをやめ,用紙を次の人にまわす。 前に書いてあるアイデアを参照しながら,5分間で3つのアイデアをさらに書き込む。 一巡して用紙が埋まったら次の人にまわして,ブレインライティング終了。 6人×3個×6行=108個のアイデアが得られる。 これを無言でやる。誰も一言も発さないまま「対話」が進行する。 ブレインライティングのやりかたについては下記のページに詳しい。 政策作成マニュアル−3 政策案の創案">政策作成マニュアル−3 政策案の創案 Mycoted, Creativity & Innovation in Science & Technolo
を「環境管理」という。環境知能シンポジウム2006で東浩紀の発言。規律訓練型から環境管理型へと権力のかたちが変化してきているという。 「Googleの強大化」は我々に何をもたらす?——NTTがシンポジウムを開催:日経パソコンオンライン: 「環境管理」という概念を持ちだしたのは、哲学者の東氏。環境管理とは、「人間を信用しないで、社会秩序を維持しようとする方法」(東氏)で、具体的にはICTを含めた環境側が人間をコントロールすることを指す。実社会を見てみると分かりやすい。20世紀の前半までは、人間に規律や訓練を課すことで、社会秩序を維持しようとしてきた。しかしそれだけでは必ずしも十分ではなく、統一的な価値観で人間をまとめることの危険性も認識されてきた。 20世紀後半からは、人間の多様性を許容し、価値観を押しつけない社会へと変わってきた。同時に、人間の自由な意志に期待せず、環境側を変えていくことで
mixiで江渡浩一郎さんが「なぜそんなにもWikiは重要なのか」という文章を書いておられるのだが,これがとても面白い。 Wikiの起源をさかのぼると,そこにはアレグザンダーのパタン・ランゲージがあった。のちにWikiの開発者となるWard Cunninghamらが,「ユーザは,自分自身のプログラムを書くべき」だとして,パタン・ランゲージをオブジェクト指向プログラミングの分野に導入しようという論文を発表した。1987年のことである。アレグザンダーのパタン・ランゲージはなかなか理解しにくいものなのだが,江渡さんはこうまとめる。 建築は,ソフトウェアほど簡単には変えられない。そのため設計と施工を行き来するような建築手法はそう簡単には実現できないように思える。しかし逆に言えば,建築という世界においてそのように設計と施工を行き来することができるようにするという手法を提案したのがパタン・ランゲージなの
コロナ禍の続く中、2021年度が始まりました。 東北大学はBCPレベルを一つあげて、レベル3としました。 授業や会議、課外活動なども原則オンラインとなります。 Posted by motoe at 22:57 | パーマリンク 本江正茂 Masashige Motoe 東北大学大学院工学研究科 都市·建築学専攻 都市·建築デザイン学講座 ITコミュニケーションデザイン学分野 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-06 tel. 022 795 5028 motoe@tohoku.ac.jp www.motoelab.com twitter Map on Google
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