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パリ五輪
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『国際オタク大学』に、また伊藤(バカ)くんのことを書いた。これでまた、僕に対するオオツカさんの罵倒がいずこかでなされることであろう(笑)。言っておくが、アレを書かせたのは岡田斗司夫だからね。 しかし、あの原稿は(海外取材旅行出立の直前に4時間で書き上げたものにしては)非常に気にいったものとなった。論旨の粗雑さは措くとして、そもそも自分が、いや、いま20代半ばからのオタクたちが、なぜあれほどまでに伊藤(バカ)くんを意識し、彼のエピソードを聞きたがるのか、あれほど負のキャラクターをもち、個人的には絶対尊敬も感心もできないタイプなのに、みんな伊藤(バカ)くんばなしを聞くことだけは大好きなのか、その秘密が、筆を進めるうちに、天啓のように脳内にひらめいた。まさに“ユーレカ!”である。 イニシエーション。文化人類学用語であり、入社式、成年式などと訳され、それら人生の節目々々において、自分のヒエラル
●論階層のない珍しい国、日本 岡田 アマチュアのころ大阪の方で8ミリアニメを作っていたことがありまして。その当時、プロのアニメの作り方って何か違うじゃないかと感じていたんですよ。商業主義に流れるのは仕方のないことかもしれないけど、見ている人も嬉しくないし、スポンサーも嬉しくないし、作っている方もやりがいがないような作品がすごく多いように見えたんですね。で、俺たちはもっと違うものできるんだって思って、それで東京へ来てプロになった。 そんなこともあってついついその目で何ごとも見てしまうんですけども、今の日本って誰がどうやって動かしているんだろうと思った時にですね、ここでもやっぱりプロが信用できないという気がするんですね。まず、誰が動かしているのかはっきりわからないし、どんなプロが動かしているのか。で、どうもその流れとして、エスタブリッシュメントというものがあるような気がするんだけども、その人
●職人の技を楽しむ「匠の眼」 「匠(たくみ)の眼」とは何か。 人の手によって順を追って作り上げられた作品を分解して、その手法や工程、システムを読みとろうとするエンジニアの眼である。 それは、時計をバラす子供の目と同じだ。と同時に、バラした時計を組み立てようとする職人の眼だとも言える。このネジはどこのネジか、何のために要るのだろうか。長針が12回転したとき、短針が1回転するための歯車はどうなっているのか。複雑なパズルを解いたときの喜びは何物にも代え難い。 幼い少年が紙飛行機を折って飛ばしながら見ているもの。羽の大きさ、角度、とばす方向、手首の返し方、紙の厚さ����。彼はそのすべての関連をつかまえようと躍起になる。 やがて、紙飛行機はゴム動力に替わり、ラジコン飛行機になり、飛ばすことはよりシビアに、より重要になる。翼の断面、重心の位置、先尾翼か後尾翼か。より遠く飛ばす為に、航空力学の
●ゲームはアートではない 以前、フランスの版画家集団アトリエ・アルマーのアーティストたちと話したことがある。彼女たちはフランス政府から援助を受けながらアーティストとして活動していた。アトリエはナポレオン時代に要塞だった建物を改造したもの、日本の美術展への出展も政府後援だった。いわゆる、「ちゃんとしたアーティスト」なわけだ。そんな彼女たちに僕は、「マリオやソニックなどのコンピューターゲームを、アートとしてどんなふうに評価しているか?」と聞いた。 コンピュータゲームは新しいメディアだ。だから、アートとしては全く評価はされていない。通産省なんかは「これは外貨を稼げる!」と思って注目しているようだが、文化庁なんかは無視の構えだ。上野の国立美術館で『ゲーム展』をやるのはまだまだ先のことだろう。 しかし同じクリエイターとして、現場に立っている者の感覚は違うのではないか。僕はそう考えたわけだ。彼女ら
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PEPPER SHOP2号「ロボット・コンプレックス」掲載インタビュー �ン1996-1997.Toshio OKADA all right reserved. |原稿一覧に戻る| トップをねらえ! あれはほとんど一人で準備したんですよ。もともと「ビデオアニメとして絶対に売れる企画はなんだ?」と聞かれて「そんなもんロボットと女の子だ」って答えて始まった。当時ビデオアニメの雑誌があったんですが、そこにスチール1枚しか紹介されない時に、絶対にウケる絵を使える。紹介が3行しかない時にスゴイ台詞が入るように。で設定で“宇宙怪獣”“ロボット”“女子高生”この3つが出てきたら大丈夫。というように逆算的に作っていったんです。 いちばん始めにラストシーン考えて、ラストシーンから逆算して1話つくって、メカ設定頼んでキャラクター設定頼んで、シナリオも準備して、全部で来たところで監督である庵野秀明を呼んで
フロン 結婚生活・19の絶対法則 【著 者】岡田斗司夫 【出版社】海拓舎 【定価】1500円 【発行日】2001.05 初版発行 【ISBNコード】4-907727-19-4 ▼妻のために、夫のために、そして子供の幸せのために−家庭から夫をリストラせよ! 自身が「家庭からリストラされる」ことを身を持って実践・検証した書 →bk1で購入する ヨイコ 空前絶後のオタク座談会1 【著 者】岡田斗司夫 山本弘 他共著 【編 者】山口かずみ 【出版社】音楽専科社 【定価】1500円 【発行日】2001.05 初版発行 【ISBNコード】4-87279-069-3 ▼史上最強のオタク座談会が帰ってきた。小牧雅伸、大槻ケンヂ、柿沼秀樹、大地丙太郎の各氏との怒涛のトーク満載 →bk1で購入する オタク学入門 新潮OH!文庫 【著 者】岡田斗司夫 【出版社】新潮社 【定価】7
1.テーマパークとは 今回の講義は、テーマパークについてです。1982年に開園した東京ディズニーランド、(マニアやリピーターにはTDLの名で親しまれています)は大成功をおさめました。これに押されてバブル経済の時代、日本中でテーマパーク建設が始まりました。しかし、ほとんどが無惨な結果に終わっています。 失敗の原因としてあげられることは、そもそもテーマパークっていう考え方自体があんまり理解されていなかったということがあります。つまり、ただ単に遊園地のことを英語ではテーマパークっていうんだと思っている人がすごく多かったわけです。「ちょっと豪華な遊園地」を作ればそれがテーマパークだ、という認識だったと思うのですが、実は全然違うわけですね。 では、そもそもテーマパークとは何なのか。それを考えるために、いわゆる遊園地というのは4種類くらいに分類できるというところからお話を始めることにしましょう。
●世界オタク事情 世界中で今、オタクは増殖しつつある。 たとえば、インターネットを覗いてみるといい。そこはさながらコミケと化していることはすでに述べた。フランスのホームページで、カタカナで「オタク」と書かれた、決して上手ではない文字を見ると、あの文化的中華思想丸出しの高慢なフランス人がと、そのけなげさに胸が熱くなる。 この背景には、アメリカはもちろん、東南アジアでもヨーロッパでも日本のアニメやマンガのファンが急増している事情がある。しかもその中から、立派にオタクの進化論を経て、20代30代の一流のオタクがどんどん誕生している。 95年の秋に、僕が行った米国ペンシルバニアで行われたイベントには、アメリカ各地からはせ参じた大勢のオタク達が集っていた。その名も『オタコン』。オタクコンベンションの略だ。 そこに来ているオタク達は日本のアニメ・マンガを見てファンになった人たちばかりだ。彼らは
序文 この連載は人生のトリセツ(取り扱い説明書)です。人生で、困ったり悩んだりした時、努力したのに上手くいかなかった時、どうしてもウマの合わない人がいて困っている時、こういった場合にお読み頂くものです。 01回目 人生の取り扱い説明書 02回目 各タイプはこんな人 03回目 各タイプ,ミュージシャンで見てみると 04回目 子供の時からわかる各タイプ 05回目 タイプ別悩みの持ち方 06回目 対角線はわからない 07回目 各タイプの優位・劣位 08回目 チャート式タイプ判別問題集 09回目 軍人タイプエピソード集 10回目 学者タイプエピソード集 11回目 職人タイプエピソード集 12回目 王様タイプエピソード集 13回目 リーダー論 14回目 チャート式タイプ判別問題集2 15回目 王様タイプ上司とのつきあい方 16回目 職人タイプ上司とのつきあい方 17
今回は、一つのプロジェクトにおける4つのタイプの役割に関してお話ししたいと思います。 プロジェクトというと、何か難しい響きがありますが、要するに、みんなでしたいことや、目的がはっきりしていればいいわけです。目的は別に仕事でなくても、社内の新人歓迎会でも、ハイキングでもかまいません。単なる飲み会とは違い、意見調整や仕切り、段取りなど、いろいろな作業が必要になりますよね。そういった場面では、4つのタイプそれぞれの人が、自分の特性をうまく発揮している状態であることが、プロジェクトをうまく進めるポイントとなります。 これは思想家の浅羽通明氏から聞いた話ですが、アフリカのある部族では、昔からライオン狩りに行く時に、4人でチームを組んで行くと教えて貰いました。4人の選別法は、 1)リーダーシップをとるもの 2)知恵のある者 3)槍の上手い者 4)和を乱す者 リーダーはこの場合、軍人タイプ
○百年前の未来源 一九世紀の終わり、アメリカ合衆国は最後のフロンティア・西部を開拓しつつありました。 この図は一八九二年に、そのアメリカで大ブームを巻き起こした新聞連載SF小説「フランクリード・ライブラリー」の表紙です。 当時の人々に夢と希望を与えた「フランクリード・ライブラリー」は世界最初の新聞連載SF小説といわれています。 「来るべき二〇世紀は科学と技術の栄光に満ち溢れている」 その巻頭で「フランクリード・ライブラリー」は高らかに宣言しました。しかし、その来るべき未来の予測は今の目で見ると、とても奇妙なものだったのです。 まず主人公の少年・フランクが発明したのは未来の馬車(!)でした。 高性能の蒸気機関で駆動される、この科学と技術の奇跡「スチーム・ホース」は本物の馬の代わりにフランクを乗せた鋼鉄製の馬車を引っ張る、疲れず眠らず食べない理想の馬なのです。 フランク少年は西部
公開しているデータは都合により最終校了前のものですので,引用,言及をされる場合には出版物の方を使用して下さい.また収録にあたっては注釈を大幅に割愛しております
唐沢俊一の裏の目コラム 別冊宝島『実録!サイコさんからの手紙』 こないだ、某所でサイン会をやった。100人以上のファンが詰めかけてくれて、幸い盛況だったが、そのうち10人に一人が 「ところで伊藤(バカ)くんは、その後どうしてます?」 と訊いてくる。あの夏、袂を分かってからもう半年以上顔をあわせていないけれど、あいかわらず人気ものだなあ、とうれしくなってしまった。 あの文章と、鶴岡法斎・編のアスペクト『新世紀の迷路』をあわせてお読みいただければ、伊藤(バカ)くんの魅力は、彼を御存知ない方にも十分に伝わると思う。ただ、彼に関しては、彼ばかりでなく、彼のステディであるところの太田出版『QJ』編集部のO女史も実にいい味を出しているので、そっちの人柄に関しても、近々、どこかでご紹介したいとは思うのだが。 とにかく伊藤(バカ)くんに関しては弟も含め、あんまり回りから
TV bros『オタクの迷い道』連載第一回〜第十回 �ン1995-1998.Toshio OKADA all right reserved. |目次へ|連載一覧に戻る| 世界中のオタクが集まるコンベンション、「OTAKON」がペンシルバニアの地方都市で開催された。そこに行ってきたのでその報告から連載をはじめよう。もちろん「オタクの中のオタク、オタキング」として主賓招待された訳だ。ちょっと複雑な気持ち。 イベントのプログラムの1つ、「カタカナ・ワークショップ」では数十人のアメリカ人達が「アーイーウー」と声を揃えていた。その日読めるようになったのは「チョ・ウ・ジ・ク・ウ・ヨ・ウ・サ・イ マ・ク・ロ・ス」他にやることはないのか?彼らがそんなに日本語の勉強に熱心なのには理由がある。 アメリカで日本製アニメが放送され、結構人気になってるのは、有名だ。が、この放映されているアニメとはアメリカ
●事情通だけが知る面白さ 歴史の授業が面白くてたまらない人はあまりいないだろう。荘園の成立だの年号だの、大好きな人は変人と言われる。ところが、テレビの歴史大河ドラマが好きな人はいっぱいいる。 歴史の授業と大河ドラマの差は何だろう。それは、その中に登場する人間のキャラクターを理解しドラマを見いだすことができるかどうか、というところにある。だから、自分の上司を「切れるけどワンマンな信長タイプだな」とか「ゆっくり他人が弱るのを待ってる家康タイプだな」とか考えるにわか歴史ファンも珍しくない。自分の上司を信長や家康にたとえるのも、要するに「キャラクター」を見ているわけだ。 もし、それらのキャラクターがぶつかりあい悩み、成長するドラマを見いだすことが出来れば、味気ない歴史年表に隠された壮大な絵物語を見通すことが出来るのだ。 アニメや特撮マンガといったジャンルの作品も、無名のスタッフたちが功なり名
○油まみれの海鳥 第二章では、新しくやってくるパラダイムがモノ不足時間余りという、中世と同じパターンが基本となること。しかし「情報余り」「唯一無二の自分」「お勉強」という点で大きく違う、ということを説明しました。 お待たせしました。この章では、いよいよ核心の「洗脳社会」を取り上げます。 私たちは今の世界のパラダイム、つまり社会共通の価値感や世界観をどうやって獲得してきたのでしょうか?案外私たちは、今の自分たちの価値観を意識していません。社会から刷り込まれた価値観を「当然のこと」どころか「人間として自明の理」などと考えて、全く疑ってない場合が多いのです。 例えば私たち現代人は、湾岸戦争の報道の中で「油まみれの海鳥」の映像を見ると、反射的に「環境汚染」という言葉を思い浮かべてしまいます。 「戦争とは最大の環境汚染だ」と考える人もあれば、「海鳥が、かわいそう」と感想は様々です。しかし、あ
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1.邦画はなぜ失敗し続けるのか 「邦画の危機」とはよく言われることです。 雑誌などでもよく取り上げられていますが、その内容といえば相変わらず「他の業界から有能な監督をスカウトする」といったタイプの、いわば「おもしろい映画を作れば万事解決する」といった脳天気な発言だったりします。本当にそうなのでしょうか。おもしろい映画を作らなかったから日本映画はダメになって、おもしろい映画さえ作れば日本映画は復活するのでしょうか。そのような先入観はさておいて、具体的な失敗例と成功例をみてみましょう。 ★1 97年から「失楽園」の大ヒットや「Shall We ダンス?」の海外公開等により、「これからは邦画の時代だ」という声が高まった。本章を読んで頂ければ、納得してもらえるはずだが、筆者はあいかわらず、この本で取り上げている問題は、何一つ解決していないと思う。 いろいろ異論はあると思うんですけど、僕がここに
もともと、オタクとは男の趣味、というイメージがある。美少女キャラという存在からしてそうだ。もちろん、「やおい系美少年」なんてのもあるのだが、やはり、美少女の方が王道だろう。メカ、ロボット、怪獣というのも、普通、男の子が好きなものだ。だいたい、メカ音痴は女の子と相場が決まっている。 男のオタク社会に入ってくる女の子も、少数だが存在する。そんな子は、モテることはモテるけど、一人前扱いされにくい。だいたい、オタク修行自体が、女の子に不利なようにできている。ガレージキットなんて、プラモデルも作ったことがない女の子には厳しすぎる。徹夜で並ぶ上映会だって、親の許可を取るのが難しいだろう。 もちろん、例外はあるけど、あくまでも例外だという気がしていた。 ところが、コミケに行くと、その常識は見事に覆される。女の子の方が多い。それも七対三ぐらいの比率なのだ。どうも、オタクの世界でも、女の子は社会的弱者
▼OTAKING SPACE PORTの図書館。岡田斗司夫の著作、雑誌連載のバックナンバー等が閲覧できます。「東大オタク学講座」「マジメな話」「東大オタキングゼミ」公開開始。
この図書館は、岡田斗司夫が「著作者本人がネットワーク上で全データを公開する」という実験のために運営している。 こうすることによって、僕の本の売り上げは下がるかも知れない。でも僕は本来、書籍とはタダで立ち読みできて、その上で買うかどうかの判断が出来るべきだと思う。その上で内容に共感した人は、僕をサポートするために、あるいは自分の思い出のために書店で買って欲しい。 (サポート、っていうのは金銭的な意味だけじゃない。本が売れれば、僕は出版社に対して次の企画が通しやすくなるんだ。僕の本は1冊ごとに以前の本と違うので、いつも企画を通すことに苦労する) もし、そこまでの価値がないと思った人でも、せめて感想や意見をmailして欲しいぞ。 面倒な話はここまで。それじゃ、楽しんでね。 追伸:インターネット上で「岡田斗司夫に関する情報」を見つけたら教えて下さい。「読書日記に『オタク学入門』があるのを
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