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骨盤の前外側にあるでっぱった骨(上前腸骨棘)のすぐ下からは、外側大腿皮神経という太ももの前と外側の皮膚へ行く神経が走っています。その神経が骨盤からでてくるトンネルで傷むことで、太ももに痛みがでてきてしまう病気です。 <触れてわかる腰痛診療。井須豊彦、金景成 編著。中外医学社>の図を一部改変 太ももの前や外側にしびれや痛みが起こりますが、運動麻痺は起こりません。胸を張って立ったり歩いたりすることで痛みが強くなるため、腰の病気と間違えやすいことがあります。 神経の出口をつぶしてしまうような、きつめのガードルをはいたりすることで、起こることもあります。やはりMRIやレントゲンなどの検査ではみつけることができませんので、この病気を知っている医師が診察し、神経ブロック(皮膚の上から直接注射をすること)の効果等から診断します。
坐骨神経は、骨盤からでて足へ向かいますが、その際、骨盤の出口のところで、梨状筋という筋肉とのトンネルを通ります。この筋肉は通常柔らかいのですが、負担がかかって硬くなってしまうと、おしりに痛みを起こしたり、側を走る坐骨神経をつぶしてしまいしびれがでてきます。このような病気を梨状筋症候群といいます。日常よくみかける病気ですが、診断、治療している病院が少ないのが欠点です。
脊椎(せぼね)は、頭蓋骨のすぐ下から尾骨(おしり)に至るまでをつなぐ大事なものです。その脊椎は、椎骨とよばれる骨が椎間板とよばれるクッションを介して連結されており、その数は頸椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個であり、仙椎や尾骨は椎間板を介さずに大きな塊として1個になっています(図1)。 脊椎は体を支える大事な組織であるとともに、脊髄神経と呼ばれる脳と体をつなぐ大事な神経の器(うつわ)としての役割があります。脊髄神経の通り道は脊柱管と呼ばれており、脊髄と馬尾神経がこの中を通っています(図2)。
脊椎(せぼね)は、頭蓋骨のすぐ下から尾骨(おしり)に至るまでをつなぐ大事なものです。その脊椎は、椎骨とよばれる骨が椎間板とよばれるクッションを介して連結されており、その数は頸椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個であり、仙椎や尾骨は椎間板を介さずに大きな塊として1個になっています(図1)。 脊椎は体を支える大事な組織であるとともに、脊髄神経と呼ばれる脳と体をつなぐ大事な神経の器(うつわ)としての役割があります。脊髄神経の通り道は脊柱管と呼ばれており、脊髄と馬尾神経がこの中を通っています(図2) 椎骨と椎骨との間に挟まれた椎間板が破綻し、飛び出した椎間板の内容物が脊髄や神経根を圧迫することによって様々な症状が生じる病気です(図3)。タイヤのパンクのように、ある日突然に発生します。 おもな症状は、急に生じた首の痛み(寝違えたような痛み)に引き続いて生じる、腕や手指のしびれや痛みが特徴的ですが、腕や
第39回一般社団法人日本脊髄外科学会 会期:2024年6月13日(木)~14日(金) 会場:大阪国際交流センター 会長:乾 敏彦(社会医療法人寿会 富永病院) 教育セミナー:2024年6月15日(土) HP:https://cs-oto3.com/nsj2024/ 昨年の脊髄外科(Vol.37 No.2 2023 168項)でも公表しておりますが、医療機器・薬剤委員会より以下の件おしらせします。 ① 従来、バルーンカイフォプラスティ(BKP)の実施医基準が日本脊髄外科学会の指導医となっておりましたが、日本脊髄外科学会の指導医および認定医と変更されました。 ② ヘルコニア使用に関しまして、非常勤施設での使用が可能となりました。詳細はホームページをご参照ください。 (文責:委員長 川西昌浩)
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