サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
デスク環境を整える
www.radiodays.jp
異例づくめの学園漫画『鈴木先生』の秘密! 過剰な描線に過剰なセリフ量。漫画『鈴木先生』の登場人物はだれもが過剰に発言し、ときには過剰な自意識からあえなく自滅してしまいます。その姿はあまりに滑稽で、読者はもう笑うしかありません。しかし『鈴木先生』はギャグマンガではありません。「濃密で濃密で、そしてリアル」と町山さんもその描写のうまさを賞賛する、文芸漫画の流れを脈々と受けついだ「考える漫画」なのです。セックスや避妊、そして良識ある少数と大衆の問題など、中学生活を描きながら、実際その問題意識は、世代を超えた普遍的なところを狙っています。ポジティブ信仰の学園漫画が氾濫する中で、町山さんが『鈴木先生』に見た「ダークなもの」とはいったい何なのか。ドストエフスキーやオルテガ、果ては映画『ハイスクール白書』まで動員して、その魅力を、奥の奥までさぐります。 ■1.鈴木先生はデビルマン? 五年間の連載で、劇中
お暑うございます。 メディアは、連日「消える老人」の話題で持ちきりである。 「老人に何が起こったのか」「何が進行しているのか」 と、何か急に日本列島に異変が起きているかのようなアナウンスを行なっている。 最初俺も、何が起きているのかと訝った。 結論から言えば、別に何も起きてはいないということである。 東大阪市の記者会見で、若い(たぶん)記者が「老人の年齢を明かすことは誤解をもごもご・・・」 と歯切れの悪い市の職員に対して「誤解って何ですか」 「例えばどういう誤解があるって言うんですか」と詰め寄っていた。 俺はいつも、この手の社会問題に対して、 誰かに責任の所在があるはずであり、それを最も身近なところに 見つけ出そうとして正義の鉄槌を食らわせてやろうというマスコミの態度に対して それこそが問題なんじゃねぇかと思ってきたし、書いてもきた。 問題をもう少し冷静に見てみれば、 一億数千万人の人口を
大ヒット漫画『GANTZ(ガンツ)』の奥浩哉登場! 27巻で累計1100万部を売り上げている大ヒット漫画『GANTZ(ガンツ)』。不慮の死を遂げたはずの主人公が転送されたマンションにあったのは、謎の球体、奇妙なスーツ、そして使い方の分らない銃だった……。2011年公開予定で映画化も決まった『GANZ』の話題を中心に、漫画の修行法からCG技術、果ては巨乳や吉本新喜劇の話題まで、町山さんは奥浩哉さんの心の引き出しをひとつひとつ開いていきます。 「ハリウッド映画が目標」という奥さんに対し、町山さんも『マトリックス』『ダークナイト』『ドーン・オブ・ザ・デッド』などの作品をリトマス試験紙に、奥作品のキャラクターやストーリーの深層を分析。壮大なSFであり、人間の成長の物語でもある『GANZ』の魅力に多面的なアプローチで迫ります。 ■1.『GANTZ』映画化決定! 『GANTZ』のシリアスなストーリー展
収録時間 : 36:35 データ形式 : MP3 データ容量 : 33.4MB 提供元 : 株式会社ラジオカフェ リリース日 : 11年12月30日 カテゴリ : 新作落語 解禁! しばし、お蔵入りしていた名作「シャブ浜」ですが、 家元のお許しも出ていたこともあり、2011年晦日、配信再開です!! あらためて、凄い迫力に息を飲まされます。 【あらすじ】 トラックの運転手の白井謙一は覚醒剤中毒でろくに仕事はしていません。その謙一が無理矢理妻に言われて仕事に出かけたところ、大金の入ったジュラルミンケースを拾いました。これだけあれば当分働かなくて済むと、謙一はたちまち労働意欲を失ってしまい、再び自堕落な生活に戻るのですが、三日後気がついた時に、妻から金を拾ったのは夢だと告げられて……。 【聴きどころ】 わざわざ言うまでもなくこの『シャブ浜』は『芝浜』をベースにして出来上がった作品です。けれども、
職場に自転車で通うことを言っているのではない。 通っているけど。 介護暮らしも半年が過ぎ、もうこの生活にも慣れる頃なのだが 介護というのは、日々新たな事件が勃発するような非日常的日常なのである。 退院直後は、日常復帰へと張り切っていたのだが、 その後、腰痛が始まり、老人性うつのような状態が続き、 頻尿、突然の脱糞などが最近のトピックとなっている。 明日は何が勃発するのかわからないという臨戦態勢の日々を送っていると、 平穏な日々がいかに貴重なものであるのかが身に染みるのである。 健康とは、まさそれを失った時にだけ意識されるもので、 欠損という状態がなければ、健康の大切さを実感することができない。 似たようなものはたくさんある。 お金が大切なのは、お金を意識しなくても生きていくことができるためなのであって、 お金そのものに価値があるわけではない。 食べられないし、身につけて着飾ることもできない
普天間問題で国が揺れている。 いや、実際のところ揺れているのは、国会と、マスコミと、沖縄住民と、基地候補地として名前が上がった地域住民だけで、大方の日本人は、この問題の中心的な課題だ何なのかについてはあまり深くは考えてはいないのかもしれない。 普天間問題は、極東の安全保障の問題であり、戦後沖縄に負担を押し付けてきた基地の問題であり、その基地によって派生する騒音や犯罪の問題であり、自然環境破壊の問題であるとマスコミは伝える。 さらには、最低でも県外と言っていた首相の見通しの甘さや、言葉の軽さ、思い付き的な理想論が事態を混乱させたとも。 そのどれもが、幾分かの真実を含んではいるが、いずれも中心的な課題だとは言えない。 この問題は、中心を外して論ずれば、論ずるほど解決の糸口は見えなくなえる。 本来は、同じレベルにはない住民自治、地方自治、民主主義といった問題と、国防や安全保障といった軍事戦略的な
1.なぜゾンビ? なぜ三谷幸喜? 『ルサンチマン』『ボーイズ・オン・ザ・ラン』と、モテない三十路男の現実(もしくは非現実)との汗まみれの格闘を描いてきた花沢健吾さん。その路線を踏襲しつつも、過去二作品を大きく飛び越えた空前絶後の作品『アイアムアヒーロー』が今、売れています。漫画家のアシスタント生活や恋人との関係を丹念に描いた、単行本第一巻の最終話から物語は急変、一気にゾンビ・ワールドと突き進む『アイアムアヒーロー』とはいったいどんな漫画なのか。マンガ大賞2010で四位に入賞した衝撃作の今後の展開やいかに? 1.なぜゾンビ? なぜ三谷幸喜? 単行本第一巻のほとんどを主人公の日常描写についやしたのは、すべて11話目の衝撃を演出するためだったのか? 町山さんも驚愕した『アイアムアヒーロー』第11話の内容とは。 2.『ルサンチマン』の現実と非現実 どうして女性キャラの鼻の下にわざわざ鼻くそみたいな
芸人3人による知的好奇心ムラムララジオ#021-#025 エンターテイメントとインタレストを両立させた、芸人3人による知的好奇心ムラムララジオ。 架空の組織「東京ポッド許可局」の局員、マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの三人が、休憩時間になるとおしゃべりをはじめる。 その様子を、皆さまには「覗き聴き」していただきます。 「そういう世界もあったんだ」「そういう見方があったんだ」と思える視点と内容をご提案。 大人気ポッドキャストのバックナンバーです。 #21「葬式」論 キーワード: 戒名/古本屋/隣組/無尽/ぶどう狩り/ガイアの夜明け/アラーム/通夜/ゴンドラ/ガキの使いやあらへんで/今夜が山田/インド #22「ピン芸人」論 キーワード: リフティング/セーラームーン/植村直己/イッセー尾形/座持ち/劇団ひとり/友近/なだき武/柳原可南子/タモリ/落語家/バンドマジック/ガーデニング/
■1.描いてあることは全部「事実」 『僕の小規模な生活』『うちの妻ってどうでしょう?』の主人公は、福満しげゆきさんご本人。にもかかわらず「キャラが本人とが似ていない」という2ちゃんねるの指摘に福満さんの反応は? ■2.奥さんは本当にかわいいのか? 「奥さんは本当にあんなにかわいいのか」という世間の疑問と、ネット流出写真の誤解に終止符を打つために、福満さんが下した大決断とは? 漫画家の奥さんがフィギュアになって発売されるという展開に町山さんも「歴史始まって以来だ!」。 ■3.リア充と呼ばれて 同じ内容の漫画を「アクション」と「モーニング」に連載してしまうという大問題。しかし担当編集者は『僕の小規模な生活』と『うちの妻ってどうでしょう?』には大きな違いがあるのだと指摘します。 ■4.君は漫画描くべきだ! 『生活』はバイオレントな内容なのになぜ「生活」というタイトルなのかという町山さんの疑問に、
1.描いてあることは全部「事実」 ほのぼのとした夫婦の生活を描いた『うちの妻ってどうでしょう?』や『僕の小規模な生活』で人気の福満しげゆきさん。その一方で、『まだ旅立ってもいないのに』や『僕の小規模な失敗』など「浮かび上がれない若者」の苦悩がにじんだ、鬱屈して自己否定的な内容の作品群もまた、多くのファンの共感を得ています。 今回のインタビューには「漫画アクション」「モーニング」というライバル二誌からそれぞれの担当編集者が同席。しかも食事とお酒を飲みながらという異例づくめのシチュエーション。和やかさと緊張感の入り交じった不思議な空気の中、町山智浩さんのたくみな挑発に乗って、つぎつぎと人気漫画執筆の裏話、そしてかわいい奥さんの真実の姿が語られていきます。 ■1.描いてあることは全部「事実」 『僕の小規模な生活』『うちの妻ってどうでしょう?』の主人公は、福満しげゆきさんご本人。にもかかわらず「キ
ここまで手の内を明かしていいのか? 「知識がなくても、とにかく評論が書きたかった」と若き日を振り返る東浩紀さんが、「今すぐ書ける評論」を手ほどきする画期的なトーク。柄谷行人さんをヒントに文芸批評の方法論を開示し、細かなレトリックやトリックを次々と伝授します。 社会批評もお手のもの。そもそもすべての人文系理論にはフィクション性があると開き直り、パッチワーク的手法で評論の可能性を広げます。たとえ書きたいことがなくてもオーケー。自作の推敲法を公開しながら指南する「売れる批評の書き方」に脱帽です。ここまで手の内を明かしていいのか? 批評とは何かを論じるメタ批評。耳で聞く活字のシャワーをお楽しみください。 《朝カルArchive》は、時代をリードする「学び」の老舗・朝日カルチャーセンターの講座から、選りすぐりの語りをお届けするシリーズです。 収録:2010年1月31日 企画:朝日カルチャーセンター
いま書いている『移行期的混乱』について、 それがどんなものなのかを少しご紹介しておきたい。 まあ、予告編です。 いま、だいたい七合目の辺りを歩いているが 視界はそれほど悪くは無いといったところである。 安藤さん、安心してください。 さて、『移行期的混乱』は仮のタイトルであるが、 本書の主題をひとことで言い表すなら次のようになる。 「成長戦略がないことが問題なのではない、成長しなくともやっていけるための戦略がないことが問題なのである。」 今日テレビを見ていたら、ほとんどおなじことを同志社大学の浜矩子さんという学者が言っていましたね。世の中随分変ってきたものである。 予告編だが、同書の最初の総論は次のように書き出される。 わたしたちが今生きている時代とは、どんな時代なのか。 これが最初の問いである。何故これが最初の問いなのかといえば、これからわたしが語ろうとすることには、時代性というものが色濃
父親の家(実家)へ単身赴任するために、 二階の改造を始めている。 母が亡くなってから やはり、父親は気力が萎えてきている。 あれほど、頑固一徹で、 あれほど母と激しい夫婦喧嘩をしていた 面影がだいぶ薄くなって、 柔和な顔立ちになっている。 母が亡くなるまで 俺は家族というものについて これほど多く(深くではない)考えたことはなかった。 否が応でも、 赤の他人だった人間が何十年も同居して、 子どもを産んで、 ひとつの家族を形成する。 子どもの方は、それが自然であると感じ (そりゃそうだ。 赤の他人がくっつかなければ自分はこの世に 存在していないわけである) それが、未来永劫なんとなく 続いていくのではないかと感じている。 ところが、そのなんとなく堅牢だと思っていた 紐帯が、メンバーの中心人物の死によって 急によわよわしい こわれものに変じてしまう。 そして、そうであるがゆえに、 またそれがい
内田樹VS平川克美の東京ファイティングキッズ・トーク炸裂! ベストセラーとなっている『日本辺境論』の著者、内田 樹先生と、『経済成長という病』の著者で、ラジオデイズプロデューサー平川克美のコンビによる東京ファイティングキッズの対談番組が始まります。 たぶん月刊で続く予定の第1回で、時々刻々動いていく世の中の動きを見ながらも、泰然自若好き勝手なトークを展開しています。オモシロイこと請け合います! 《携帯電話・スマートフォン(iPhone、Xperia等)、通信機能内蔵タブレット(iPad、GALAPAGOS等)、通信機能内蔵音楽プレーヤー(iPodTouch等)等へは「ダウンロード及び保存」はできません。お手数ですがパソコンでダウンロード後、お手持ちのデバイスへ同期頂き、お楽しみください。》
漫画家新井英樹に映画評論家でコラムニスト町山智浩が迫る! 映画評論家でコラムニストの町山智浩さんがインタビュアーをつとめる「町山智浩の、漫画師に訊け!」。記念すべき第一回のゲストは、911を予見したかのような大作『ザ・ワールド・イズ・マイン』の著者で、現在さらなる問題作『キーチVS』を連載中の新井英樹さん。 もともと新井さんの大ファンだという町山さんは、愛読者ならではの深い作品の掘り下げに加え、ジョージ秋山、永井豪などの往年の名作を例に引きつつ、つぎつぎと新井さんの作品の魅力に光を当てていきます。 両氏に共通するB級映画への愛も随所に散りばめられた4巻シリーズをどうぞお楽しみください。 ■1/4「監督は深作欣二?」 『ザ・ワールド・イズ・マイン』映画化の話題。この話を聞いたとき町山さんは「ゾクゾクした」といいます。 ■2/4「あのキャラクターにはモデルがいた!」 『宮本から君へ』のあの上司
1/4「監督は深作欣二?」 映画評論家でコラムニストの町山智浩さんがインタビュアーをつとめる「町山智浩の、漫画師に訊け!」。記念すべき第一回のゲストは、911を予見したかのような大作『ザ・ワールド・イズ・マイン』の著者で、現在さらなる問題作『キーチVS』を連載中の新井英樹さん。 もともと新井さんの大ファンだという町山さんは、愛読者ならではの深い作品の掘り下げに加え、ジョージ秋山、永井豪などの往年の名作を例に引きつつ、つぎつぎと新井さんの作品の魅力に光を当てていきます。 両氏に共通するB級映画への愛も随所に散りばめられた4巻シリーズをどうぞお楽しみください。 ■1/4「監督は深作欣二?」 『ザ・ワールド・イズ・マイン』映画化の話題。この話を聞いたとき町山さんは「ゾクゾクした」といいます。 ■2/4「あのキャラクターにはモデルがいた!」 『宮本から君へ』のあの上司、 『ザ・ワールド・イズ・マイ
母の葬儀が終わり、初七日も済ませて やっと母の遺骨が久が原の実家へ戻ってきた。 二ヶ月前に骨折で入院したときに、 以後は歩行が困難になりそうだということで、 入院中に部屋を改装したのである。 半世紀住んでいた部屋の北面の壁は朽ちており、 ところどころに穴が開き、ねずみの棲家になっていた。 棚という棚には、使わない食器、なべ、ガラス器が詰め込まれており、 そのほとんどを廃棄した。 もう数年老夫婦がここで過ごしていたら、ほとんど ごみ屋敷と化していたような状態であった。 片っ端から片付けている間、 老夫婦の身体がいうことをきかなくなって、片付ける気力が 萎えていたことが知れて、なんともいえない気持ちになった。 入院一ヵ月半のところで、改装が終わり、 井戸水を汲んで、裏玄関の外で洗濯をしていた生活に 終止符を打ち、近代的なシステムキッチン、スイッチひとつで 焚ける風呂,室内の全自動洗濯機が 母親
成瀬巳喜男と東京湾岸の時間旅行 年末恒例となった、ナイアガラー座談会。今年の話題は、昭和30年代の映画『秋立ちぬ』(成瀬巳喜男監督)のロケ地探しです。これは大瀧詠一さんが2年半前から築地界隈で行っているフィールドワークのひとつ。画面に映り込んだ建物からおよその位置を推定し、住民に聞き込みを続けるという探偵さながらの調査で驚くべき事実が明らかになってきました。かつては島だった銀座と、今はもうない築地川。古地図に浮かび上がる東京湾岸の風景は幻想的です。 他にもニール・ヤングの空耳アワーや、内田樹さんによるスリリングな都市論など、聴きどころは満載。白眉は大瀧さんの「日本人北帰説」です。源義経や土方歳三ら旧体制の敗北者がみな北に逃げるのはなぜか。いつか日本が灰燼に帰した時、我々の心に去来するメロディーを大瀧さんは予言します。 はっぴいえんど結成から40年が経ち、レコード会社の担当者たちも定年。「我
小田嶋さんが、例の「事業仕分けショー」に関して 爆笑ものの分析をしている。 あのトーンは「ひざまずいて私の靴をお舐め!」の声だ。ああいう声の人間に問い詰められると、普通の人間はそれだけで心が折れる。新入社員の3割ぐらいは、たぶん泣く。 日経ビジネスオンライン連載中のコラムの『蓮舫議員と語り合いたい「もったいない」の意味』の引用である。 これ以外にも、相手の話が終わらないうちに、次の質問をおっかぶせる語法について、これは相手の答えを聞いていないということを示しており、一方的な尋問に近いと言っている。まだまだあるが、是非お読みいただきたいと思う。 それでも、大人である小田島さんはこの「仕分け」そのものに関しては、必要なことであり、個人的には賛成だと書いている。(そういいながら、舌を出しているようにしか思えないけど) 俺は、最初にこの仕分けショーを見たときに、なんだか見てはいけないものを覗き見て
「平場」で知人に語りかけるようなフレンドリーな文体で書かれているが、 その内容は必ずしもとっつき易いものではないかもしれない。 見た目は柔だが喰って見たら噛み切れない骨が詰まっている肴みたいなものである。 つまり、本書には、日本および日本文化をその中心で捉えるという困難を引き受ける、豪胆さと緻密さが、平易な語りかけの背後に伏流しており、注意深く読めば読むほど、そのロジックがもたらす緊張感が高まる仕儀となる。 一読、これまでのところの、ウチダくんの作品の中では、白眉といってよい作品になっている。 同時に、これまでのところの、日本文化論の最高の到達点と示しているといってもよいと思う。 これまでの、(なんどもリフレインして申し訳ないが)、日本論あるいは、日本人の特性を示す形容はどんなものだったのか。 たとえば雰囲気に一気に流される付和雷同の傾向であるとか、容易に国際ルールに従わない陋古な島国根性
1962年、東京都出身。早稲田大学法学部卒業。在学中に啓文社の大百科シリーズを編集した後、宝島社に入社。雑誌『宝島』、ムック『おたくの本』『裸の自衛隊』『いまどきの神サマ』などの編集に携わる。洋泉社に転じて『トンデモ本の世界』を企画編集、雑誌『映画秘宝』を創刊し、97年に退社。現在はカリフォルニア州バークレー在住。柳下毅一郎と映画評論家コンビの『ファビュラス・バーカー・ボーイズ』としても活動。『映画の見方がわかる本』『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』ほか著書多数。共著に『地獄のアメリカ観光』『ファビュラス・ バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』がある。
1974年に田中角栄が退陣し、長島茂雄が引退した。 それが、時代のひとつの節目であったことは、後の経済成長率の 推移を見るとよく分かる。 それ以前、つまり56年から73年までの18年間の経済成長率平均は 9.1%と非常に高く、まさに現在の中国並みの高度経済成長型を示していた。 これに対して、74年から90年までの17年間の経済成長率平均は3.8%、 これでもかなり高い成長率を示しているが、不安定な高度経済成長型の社会が相対的に安定した近代的な社会になったことを示している。この間に国民的に共有された一億総中流という幻想は、ある意味で政治の理想でもあった。 この間の政治的な状況は一貫して55年体制といわれた自由民主党体制が続き、野党第一党としては日本社会党がゆるぎないポジションを保っていた。 この自民、社会という党派的な対峙は、一見保守と革新、右と左、鷹と鳩といったイデオロギーの対立によるもの
2009年8月30日国政選挙。 予想外のというか、予想通りというか自民党の壊滅的敗北。 地すべり的な敗走であった。 しかし、何故これほど自民党が負けたのかという理由がいまひとつ明確ではない。 メディアも、そこの分析ができていない。 世代交代? いつでもそういうことは言われるが、今回の結果には該当しない。 自民党で生き残ったのはむしろ長老議員のほうであった。 官僚政治批判? どちらの政党もそれを言っていた。言い易いスローガンだが、 本当は何が問題なのか明確ではない。 政治家の政策立案能力や統治能力の問題を棚上げして、 財政逼迫の原因を全て官僚システムに押し付ければよいというものでもあるまい。 地方分権? 多くの国民は、これがどのような意図の下に構想され、どのような人々によって 推進され、採用のあかつきにはどのような結果を招来するのかについて、 必ずしも明確なビジョンを得ているわけではないだろ
16日の読売新聞に村上春樹へのインタビュー記事が掲載された。 (俺はこのブログにときおりコメントをお寄せ下さるまろさんのブログ「漫望のなんでもかんでも」でそれを読んだのだが)大変示唆に富んだインタビューであった。 http://plaza.rakuten.co.jp/1492colon/diary/200906160001/ 一読、『1Q84』にはオーウェルの小説と、地下鉄サリン事件の影が色濃く反映されていることが村上自身の言葉で語られていることが知れて大変興味深い。 G・オーウェルの未来小説『1984』を土台に、近い過去を小説にしたいと以前から思っていた。もう一つ、オウム真理教事件がある。僕は地下鉄サリン事件の被害者60人以上から話を聞いて『アンダーグラウンド』にまとめ、続いてオウムの信者8人に聞いた話を『約束された場所で』に書いた。その後もできる限り東京地裁、東京高裁へ裁判の傍聴に通っ
どうも、まだまだ不慣れである。 どこに、何があるのかがよくわからない。 じっくり見ればよいのであるが、道具類がどこに収まっているのかがよくわからないのである。 このブログのいいところは、お客さんが勝手に→のカラーパレットからお好きな背景色を選べるところであるので、お試しください。 今日は、女優浜名みやこ(ラジオデイズアシスタント)の舞台があるので、三鷹までいくことに。どんな舞台か楽しみである。その前に、久方ぶりに早稲だの文学部キャンパスへ。企業うつの大家である、小杉正太郎先生にご相談があるのである。三鷹、間に合うのかな。
ラジオデイズでは、幾つかの作品を期間限定にて 無料ダウンロードあるいは無料ストリーミングでお楽しみいただけます! ただいまの無料提供作品は以下の作品になります。 ただし、試聴ボタンの無い作品は、セット商品購入時のみダウンロード可能です。 無料ダウンロード作品は、作品名をクリックすると作品詳細画面にリンクし そこからダウンロードが可能になります。 無料ストリーミング作品は、ストリーミングボタンをクリックすると プレイヤーが表示され音声の再生が始まります。ボリュームを調整してお聴きください。 なお、ダウンロードやストリーミングには会員登録が必要となり、 また既に会員の方もログインした状態でないとダウンロードできないことをご了承ください。
ラジオデイズ 「ラジオデイズ」は声と語りのダウンロードサイトです。オリジナル収録の落語、朗読、対談を中心とした音声コンテンツをご提供しています。 ラジオデイズの歩き方 詳しく見る
「ラジオの街で逢いましょう」は、インターFM(76.1MHz)で毎週日曜日夜11時から11時半まで放送されているトーク番組です。昼間の慌ただしさから解放された深夜の入り口で、毎回、多彩なゲストをお招きしてお話をうかがいます。 世の中の変化にちょっと背を向けて、遠い日の情景や懐かしい感情を思い出しながら、穏やかなベッドタイムに滑り込みたい方をサポートする「安全就眠番組」です。 このコーナーでは、放送終了後に同じ番組内容をストリーミング配信しています。 【更にストリーミング配信開始後に、Podcastでも配信をしております。iTunesで「ラジオの街で逢いましょう」最新の回が自動的にダウンロードされます。《ここをクリックするとiTunesが開きます》】
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『「声」と「語り」のダウンロードサイト | ラジオデイズ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く