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買ってよかったもの
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キュウリのネット張りに便利なPPヒモは、束ねてマイカー線で巻き結びしておくと落っこちない(写真は黒澤義教撮影、※以外) スキーで覚えたロープワークから 農業に役立つものを厳選 ここ川場村の冬は、1mくらい雪が積もることもあり農作業はできませんので、村の若者の多くは地元のスキー場にアルバイトに行きます。私も父親が元気で家を守ってくれている間は、地元の「川場スキー場」に、趣味と実益を兼ねたアルバイトに行っています。そこで全日本スキー連盟公認のスキーパトロール(44期)の資格も取らせていただきました。 スキーパトロールは、けが人の救助、搬送、けがの処置、進入規制のロープ張りなど、縛ったり結んだりすることが多い仕事です。人命に関わるため、的確な判断と素早い縄さばきが求められ、間違いは許されません。先輩から数多くの結び方・縛り方を教えていただき、興味を持って勉強しました。 じつは農業も結んだり
小清水正美 梅にはペクチン(砂糖や酸を加えるとゼリー状になる多糖類)が豊富に含まれているので、ジャムにするにはぴったりの素材。ただ、梅の品種や収穫時期によってペクチンの量はまちまち。ジャムの仕上がりが固くなったり、やわらかすぎたりして、結構難しい。 そこで、神奈川県の専門技術員をしながら長年ジャムづくりの現場に接してきた小清水正美さんにコツを聞いてみた。「ペクチン、糖、酸のバランスが整ってはじめてジャムになる」という梅ジャムづくりの極意、誰でも上手にできる方法を紹介いただく。(編集部) 品種の違いを楽しむジャム 「農家だからこそできる」「小回りがきくからこそできる」ジャムづくりの出発点は原料となる農産物の特性を知ることです。 梅ジャムにはゼリー状に固まったジャムやネットリと練り上げたペースト状のジャムなどいろいろなタイプがあります。ここでは透明感があり、フルフルと揺れるゼリー状に固まってい
緑のカーテン向き作物 葉 ・ 実 ・ イモ が食べられる おいしいカーテンの作り方 成田伊都美 埼玉県花と緑の振興センターでは、さまざまな栽培環境にあわせて植物を選べるよう、数種類の植物を実際に栽培して利用場面にあわせた緑化を推進中です。スローガンにかかげているのが「おいしく食べよう緑のカーテン」です。収穫の喜びと食べる楽しさが加わることで意欲が倍増し、ご家庭でも取り組みやすくなると期待しています。 今回は当センターで取り組んできた作物のなかからオススメの植物と育て方を紹介します。 ツルムラサキ科の植物で、アカザカズラなどの別名があります。葉にはツルムラサキのような独特のくせがありますが、生だとオクラのような粘りがあり、ゆでるとシャキシャキとしたワカメのような食感があるため、オカワカメという名前にもうなずけます。葉にはミネラルが豊富です。 このオカワカメの最大の特徴は、ネットなどの
米粉にしてからではなく、炊いたご飯をそのまま使ってパン作り。 お手軽、簡単! しかも、小麦粉の代替に留まらない “新たな食感”を生み出した。 福岡県古賀市・船越美治代さん 「ご飯を食べてる気がしません?」 いわれてみると、なるほどそんな気がしてくる。ただし、いただいたのはパンである。 「シットリ感が違うでしょ」 しかも、もっちもちで、ほんのり甘い。じつはこれ、船越美治代さんがつくってくれた「ご飯パン」である。パン一斤の中に、炊いたご飯が一膳分、練り込んであるのだ。どうりで……。小麦粉パンとも米粉パンとも違う、この新食感。 「食べたー、という感じがするでしょ」 炊いたご飯を一膳足して、シットリ感 「米粉は小麦粉に比べて高いんですよ。うちには製粉機もないし、粉にするのを頼むとなると、またお金がかかる。それに米粉だけでパンをつくろうと思ったら難しいでしょ。グルテンを入れないと、すぐにしぼんで
ふだん一番よく名前を聞くこの有用菌は 一番身近にいる菌でもあるらしい。 「掃除屋」の異名は、その抗菌作用のなせるワザ。 人の身体にも作物にも役立つこの菌に ますます活躍してもらおう。 米のとぎ汁で集めた乳酸菌で ネギの病気1/10 茨城県坂東市・福島みよ子さん 茨城県坂東市の福島みよ子さんの作業小屋には、2リットルサイズのペットボトルがどっさり。20本ぐらい、いや、庭の隅にもまとめて置いてあるから、その倍以上か。中身はうっすら白く濁った半透明の液体で、フタを弛めると、プシュッ! ヨーグルトのようなにおい。なめてみると、ほのかに酸っぱい。 これ、じつは福島さんの使う乳酸菌液なのだ。米のとぎ汁と牛乳を材料に、ただいま量産中である。 自分でつくれば安上がり、妹からももらう 福島さんは5反ある畑の半分以上にネギを作付けている。スーパーのインショップで年中販売、そして、この乳酸菌液も年中散布
本多春男 「光合成細菌」特集をむさぼり読んだ 私は長崎県でバラを栽培しています。光合成細菌は以前から興味を持っておりました。昨年使ってみようと農材屋さんに頼んでみたもののなかなか持って来てくれません。シビレを切らして電話したところ「今月の『現代農業』に特集があるよ!」と教えてもらい、すぐに本を購入しました。2008年8月号「光合成細菌&納豆・乳酸・酵母菌――どんどん殖やそうパワー菌液」です。 菌は本来自分で殖やすものと考えていた私にとっては、このうえない有り難い内容でした。むさぼるように読み、光合成細菌のすごさ、他の菌と共生したときのすばらしさにとりつかれてしまいました。光合成細菌は地球に生命が誕生し、その進化に大きく関与した菌で、硫化水素や有機酸など根に害を及ぼすものをエサとして、作物の生育を抜群によくするアミノ酸や核酸などを次々につくり出す。さらに、枯草菌や納豆菌と共生するとチッソ
福島・東山広幸 小イモばかりのキタアカリ!? 私はもともと北海道の水田専業農家の生まれだが、ここ福島県いわき市の山間部で無農薬の野菜や米を宅配する百姓を始めて20年余りになる。野菜の中でもジャガイモはもっとも栽培が簡単で、学生時代から学寮の空き地を開墾して栽培していたから、栽培歴はもう25年以上になる。 キタアカリという品種を知るまでは、ほとんどの人が行なうように、何も考えずに種イモを2つ切りにして植えていたが、キタアカリの場合この植え方では茎数が立ちすぎ、数は多いが小さなクズイモばかりとなりやすかった。このことで、品種によって種イモの切り方や栽植密度を調整する必要があることを初めて知った。 キタアカリは「個数型」 ワセシロは「個重型」 イネの品種に穂数型・穂重型があるように、ジャガイモの品種にも、いうなれば「個数型」「個重型」という違いがあるように思う。たとえば典型的な「個数型」は
イノシシには相変わらず手を焼くし、 このところ全国でシカの被害が急増中。 賢いカラスにはほとほとまいるし、 畑のモグラにも嫌になる――。 だけど、そんな諦め気分とも、 今年はもうきっぱり決別。 春から万全の準備と気構えで、 鳥獣がやる気をなくす畑をつくる! 小ノ上喜三 市販のワナで年間50頭捕獲 当地に初めてイノシシが出現したのは昭和54年暮れ。刃物で切ったようなカキの切り口に、最初はイノシシの被害とはわからなかった。 明けて昭和55年、親子連れの御一行様が昼でも闊歩するようになった。当時は被害がそれほどとは思わず放置していたが、わが家のカキは低樹高ということもあいまって5~6割もが被害を受けるようになってしまった。 電柵も施したが、やはり絶対数を減らすことも大切と思い、ワナを仕掛けることにとりかかった。自転車のチューブをバネに利用してみたり、素人考えでいろいろ試行錯誤したがいっこう
風景のなかに刻まれた風土、 歴史をよみ解き、 そこに暮らしてきた人びとの 知恵と意志を発見する 民俗学者の宮本常一が主宰した近畿日本ツーリスト株式会社・日本観光文化研究所が昭和42年から昭和63年まで発刊した、月刊旅雑誌「あるく みる きく」を地域別、テーマ別に再編集。 本双書の特徴 (1)若き学徒とともに、宮本常一や民俗学者(小野重朗、瀬川清子、都丸十九一他)、作家・社会活動家(更科源蔵、萱野茂 他)の紀行や論考も多数収録。 (2)平易な文章に当時撮影したカラー、モノクロ写真と地図が多数添えられ、居ながらにして昭和紀行の旅ができる。 (3)取材地が近代化の波が遅い山村や島々が多く、美しい日本の原風景や地域自然と共存して暮らした人びとの心象の貴重な記録となっている。 (4)地域を捉える手法や過程がわかるように書かれているので、宮本民俗学の実践指南書となっている。 (5)実際に歩いて捉えた、
なかの たけし 1971年神奈川県生まれ。1996年通商産業省(現経済産業省)に入省。現在は京都大学大学院工学研究科に助教として出向中。著書に『成長なき時代の「国家」を構想する』(ナカニシヤ出版)『自由貿易の罠――覚醒する保護主義』(青土社)など。 TPP参加がもたらすのは農業と食料の危機だけではない。 安売り競争が激化し、底なしの不景気をまねく恐れがある。 TPPの被害を受けるのは農家だけではなく、「100%の国民全体」なのだ。 TPPはデフレを悪化させる TPPへの参加を推進する前原誠司外相が、昨年10月19日の講演で「日本の国内総生産における第一次産業の割合は1.5%だ。1.5%を守るために98.5%のかなりの部分が犠牲になっているのではないか」と発言した。 この発言が、食料の安定供給や環境保全など、農業の多面的な機能をまったく無視したものであることは言うまでもないが、この暴言と
「強い農業」論を批判する 世界に広がる「食料主権確立運動」と日本農業、農家の大義 目次 ◆『TPP反対の大義』の健闘が示すもの ◆“開国と農業の両立”の歴史的ウソ(または無知) ◆“強い農業”の源は他人の不幸 ◆農業強国アメリカの“不都合な真実” ◆食料の国家主権と国民主権を統一する ▲目次へ戻る 『TPP反対の大義』の健闘が示すもの 先月号の当欄でも紹介したブックレット『TPP反対の大義』(農文協刊、840円)の売れ行きが好調だ。昨年末に発行した初刷り1万部はあっというまに在庫が払底、急遽2刷り7千部を増し刷りしたが、毎日押し寄せる注文に間に合わず、2刷りが出来上る前にさらに1万部を増刷、それでも足りず4刷を刷り、計3万2千部に達した。 TPP(環太平洋経済連携協定)をめぐっては政府首脳と大メディアが連日「バスに乗り遅れるな」の大合唱をくり広げ、今もそうしているが、民主党内非主流派や自民
TPPをめぐる俗論を反証する 緊急出版『TPP反対の大義』より 目次 ◆横行する数字のトリック、おかしな議論への反証 ◆「国益VS農業保護」論は、国益に反する ◆「貿易を拡大しないとやっていけない」論のまちがい ◆雇用は守られず、逆に破壊する 先月号に続き、TPPについて考えてみたい。 マスコミのTPP(環太平洋経済連携協定)報道は下火になっているが、政府は今年(2011年)11月に開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力)の前に基本方針、行動計画を定めることにしており、TPP問題はむしろこれからが本番である。 農文協ではこの度、『TPP反対の大義』を緊急出版した。「国益VS農業保護」「このままでは世界に乗り遅れる」といった論調をふりまく大マスコミの不見識を糺し、「反対の大義」を明らかにしたいとの考えからである。研究者から生協などの団体関係者、農家まで25名の方々が執筆、いずれも大義にあふれ
肥料分はいっさい入れず、廃菌床やチップや半生の草など炭素率(C/N比)の高いものをひたすら大量に投入していくだけで、慣行農法の2倍の収量を上げられる――。そんなブラジル発の「炭素循環農法」(2004年10月号以来たびたび紹介)に取り組む人が、ジワジワ増えてきている。 日本で実践者のネットワークを作ろうとしている城雄二さんに、その実践談と見えてきた課題を紹介いただく。 (編集部) 無農薬有機でやってきて10年。粘土質の茶畑と田んぼを3年前に借りて畑にしてみたが、ご近所の忠告どおり、タマネギもニンジンもダイコンもうまくできない。 ところが、今年3月に知った農法に変えて4カ月。土がホカホカに変わってきた。 使った資材は、キノコの菌床や木材チップ・せん定の枝葉・草。すべて生。それらを畑に敷いて、表面を5cmかき混ぜただけなのに、大変化。 ジャガイモの土寄せがラクになった。ダイコンを春に播くといつも
作成:農山漁村文化協会 協力:玉川大学昆虫学研究室 テントウムシは成虫も幼虫もアブラムシをどんどん食べます。ですから、テントウムシはアブラムシの「天敵」です。 学校農園にアブラムシが発生しても、テントウムシがいれば安心です。農薬でアブラムシを退治するのでなくて、テントウムシに手伝ってもらって学校農園を守りましょう。 そして、全国の教室でたくさんのテントウムシを育て、それを学校農園だけでなく広く地域に放し、きれいなバラ園や農業を守っていきましょう。 1日に、テントウムシの幼虫はアブラムシを20匹ぐらい、成虫では100匹ぐらい食べます。 たとえば「アブラムシだらけ」のヨモギには、約2000匹ぐらいのアブラムシがいます。ちょうど幼虫6匹が成虫になるまでの2週間分のアブラムシです。 テントウムシの成虫は、砂糖水だけをなめさせても長生きはしますが、それだけでは卵を産む力はありません。 卵を産ませるた
目次 ◆「圃場の劣化による生産コストの増大」に悩まされて ◆「必要なものを、必要なとき、必要なだけ」 ◆「ゼロから足し算する」という発想 ◆病虫害発生の「根っこ」を断つ ◆全滅覚悟で病害虫の生態をつかむ ◆ピンポイント防除、指標作物、作物障壁の利用 農薬の価格が値上がりするなか、今月号では「農薬代を安くする技」を徹底追究した。石灰防除、酢・自然農薬、納豆防除、天敵活用、月のリズム防除、光防除、チッソの与え方、そして農薬の選び方まで、これまでの常識にとらわれない自在な防除の工夫が広がっている。そんな農家の工夫を深めるために、1人の農家に焦点を当てて考えてみたい。「常識を疑えば農業はまだまだ儲かる」の連載など、本誌でおなじみ、三重県の青木恒男さんの取り組みについてである。 ▲目次へ戻る 「圃場の劣化による生産コストの増大」に悩まされて 「農薬代が安い人」青木さんは、農薬代だけでなく肥料代も機械
岩手県遠野市・佐々木悦雄さん 防除なしでは収穫は無理といわれるリンゴの 無農薬栽培を実現してみせた木村秋則さんは、一躍、時の人となった。 では、その木村さんに弟子入りして、 リンゴの無農薬・無肥料栽培を始めた人の畑はどうなったのか――。 「定年帰農」を機に自然栽培 岩手県遠野市の佐々木悦雄さん(64歳)は、60歳までは地元の建設会社の社長だった。27歳で会社を継いで30余年。土建屋の仕事に飽きて、会社を弟にまかせようと思っていたころ、自然栽培の講演のためにちょうど遠野にやってきたのが木村秋則さん(青森県弘前市)だった。 家には1haを超えるリンゴ畑があったが、管理をするのはおもにお母さん。共同防除の組合に入っているので、防除とせん定は頼むことができた。それ以外の収穫と下草刈り、施肥は自分でやらなければならなかったが、高齢のお母さん中心の管理では手がまわらない。それで、当時もすでに4年ほど
農業書センター ゴールデンウィーク期間中のご注文・配送について(2024年4月25日) ◆田舎の本屋さん 4月27日~5月6日のご注文および出荷につきましては、 各出版元も休業の為この期間には手配できませんので、 通常よりも調達・発送にお時間がかかります。 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 その間に承りました商品やお問い合わせにつきましては、 5月7日以降 順次のご案内となります。 ◆農文協・農業書センター 神保町の農業書センターは暦通りの営業です。 お休みは、4/28と29日、5/3~6日です。 <営業時間> 平日 10:00~19:00 土曜日 11:00~17:00 店舗リニューアルオープンのお知らせ(2021年9月27日) 農文協・農業書センターは、2021年9月27日(月)に 旧店舗から300mほど離れた場所でリニューアルオープンいたしました。 ぜひご来店ください!
第1巻 韓国 著者:朝倉敏夫 定価:3200円(本体3048円) 272ページ ISBNコード:9784540050091 発行日:2005年9月26日 【韓国の目次】 焼肉、キムチ、ピビムパプ、そして味の決めてのトウガラシ。身体全体を使って食べる韓国の人たちの、毎日の食へのこだわりを、アンケートや聞き書きを交えて浮き彫りにする。 朝倉敏夫(あさくら としお) 1950年東京都生まれ。武蔵大学人文学部卒。明治大学大学院政治経済学研究科博士課程単位取得退学。国立民族学博物館教授。著書に『日本の焼肉 韓国の刺身―食文化が“ナイズ”されるとき』(農文協)、『韓国を知るQ&A115』(千里文化財団)など。 ▲このページの先頭へ戻る 鳥獣虫魚から蛇、燕の巣まで多様な食材を食べ尽くす多民族国家・中国の食の全貌と変遷を描く。 周 達生(国立民族学博物館名誉教授) 変遷する中国食文化/粤菜と潮菜の流行/肯
主張 農文協の「主張」は月刊「現代農業」に毎月掲載しています 「主張」は全国の農家の実践に学びつつ、農文協論説委員会で執筆したものです。著作権は農文協にありますが、「主張」はコピーフリーとしますので、会議資料などにご自由にご利用ください。また、ご意見ご感想などをお寄せいただければ幸いです。 ※内容はその当時のものです。 2024年
自給したいマメ科作物には、味噌・黄粉・煮豆・納豆のためのダイズ、あん用のササゲ・アズキ。さやの若いときにゆで豆として食べるエダマメ・ソラマメ・ラッカセイ・インゲンなどたくさんあります。 大量に必要なマメ科の穀類、たとえばダイズやアズキ・ササゲは、ムギなどと輪作すると収量も安定し、ともにいい結果が出ています。ちょこちょこ食べたいマメ科野菜は、相性のよいコンパニオンプランツ(共栄植物)として野菜と混作・間作しています。たとえばエンドウ、つるありインゲンと、キュウリの組み合わせです。連作しても大丈夫で、同じ支柱で長期収穫可能です。 その他の定番組み合わせは、ソラマメとキャベツ、ラッカセイとトマト。エダマメは、トウモロコシやダイコン、ニンジンなどと。最近導入してよかったのは、市販の食用黒千石ダイズと夏ニンジンの組み合わせです。黒千石ダイズは、夏ニンジンと同じ時期に播きます。ダイズにしては背が低くて
目次 ◆各地で白いカビ(糸状菌)が生えた田畑が出現 ◆堆肥利用にはない“土ごと発酵”の有利性 ◆土がエサになり土そのものが発酵する ◆なぜ米ヌカが“土ごと発酵”の起爆剤になるのか ◆米ヌカで現代に蘇る日本の耨耕農法 米ヌカ利用が大きな広がりを見せている。米ヌカ利用の世界は大変奥が深くて、農家の取り組みは次々に新たな工夫や発見を生んでいる。 考えてみれば、農業生産のためにこれほど大量の米ヌカが使われるのは歴史上初めてのことである。少し前まで、米ヌカの大半はコメ油の生産も含めて都市に向かい、手元に残った米ヌカの多くは糠漬けの床に使われ、一部が飼料や堆肥つくりの発酵材として活用された。 その米ヌカが、コメ産直の広がりにともなって自由に大量に使えるようになった。その中で、新しい土つくりの方式が生まれている。発酵した堆肥を土に入れる従来の方式に対し、田畑で土そのものをまるごと発酵させる“土ごと発酵”
穴を掘って、耕し方を見直そう 3つの耕しすぎと、畑を耕す3つの力 目次 ◆今、問題は耕しすぎ 3つの問題 ◆不耕起・半不耕起を耕し方の基点にすえる ◆根の力を活かす耕し方 ◆土ごと発酵がつくる土の安定性 ◆仲間でワイワイ、穴掘り調査を 農家は田畑を耕すのが大好きである。耕したあとのきれいな田畑をみるのは気持ちがいい。おれの土地だ、という実感もわく。 今年5月号の「耕耘、代かき名人になる」は、大好評だった。新規就農者の耕作君と、名人・サトちゃんに田んぼを耕してもらい、その様子を誌面で実況中継。深く丁寧に耕す耕作君、だが見た目は平らでもトラクタが走ったあとの耕盤は凸凹だ。これを見ていたサトちゃん、「がんばってたねー耕作くん。でもこりゃダメだ。田植えしたらぐにゃぐにゃ曲がるし欠株は出るし、植え付け深さはバラバラで1俵損すること間違いなし」となかなか手厳しい。名人のほうは耕盤が真っ平、「浅く粗く」
鶏糞を使いこなす イネも野菜も鶏糞だけでできる! 鶏糞は栄養満点肥料 赤木歳通 年がら年中、田んぼも畑も何を作っても、私は鶏糞しか使わない。一部のイネには焼酎飲んで硫安をドカンと振りまく場面もあるが、大半のイネのご馳走(肥料)は鶏糞だけだ。畑だって、冬野菜だろうが夏野菜だろうが、全部この鶏糞で終わらせてしまう。 私の愛用鶏糞は、3カ月間ゆっくりと発酵熟成させてあるから嫌なにおいはない。本来は堆肥と呼ぶべきものなのだが、ここでは鶏糞と呼ぶことにする。 では、安くて栄養満点、私の愛する鶏糞の使い方を話そう。なに? 本当に鶏糞だけでいいのかって? 余計なゼニ使いたい人は読まなくていいから。 畑の鶏糞、野菜別の使い方 畑に関しては家庭菜園の域を少し出た程度だが、何を作ろうがすべて鶏糞だけだよ。ただね、相手をみて使い方に変化をもたせている。 ▼根菜類――二条播きしたウネの中央に待ち肥
スポット施肥・有機物投入・輪作・水かけ 桐島正一 高価な資材をやめ、鶏糞中心の有機農業に 私は農業をやり始めて20年になります。初めの8年ぐらいは、米ナスを中心とした化学肥料、農薬を使う農業をしていました。12~13年前から少しずつ農薬を減らし、この10年ぐらいは有機農業をしています。 有機にかえて初めのうちはいろいろな資材を使いましたが、あまり効果が見えなかったことと、かなり高価なものが多かったので、鶏糞を多く使う形になりました。今は野菜に任せて、私はほんの少し手助けをするだけです。 ただ今の形になって、米ナスを作っていたときに教えてもらった野菜作りの基本みたいなもの(野菜の見方や、どんなタイミングで肥料を効かせるかなど)が役に立っています。私は、この方法で60種類以上の野菜を作り、個人のお客さんやレストランなどに宅配しています。 完熟鶏糞でなくてもいい まずは私の使っている鶏糞ですが、
自然栽培ではリン酸については特に新たな成分を施すということは行なっていない。果樹の場合、葉は落葉となって土に還り、分解してリン酸のような無機成分となり、作物に吸収される。こうしてその土地で循環する。 しかし、リンゴの場合には果実は畑以外に持ち去られるので、年々、土地のリン酸成分は減少してゆくはずである。そこでその減少分を計算してみた。 リンゴの10a当たりの東北各県の収量は各県によって異なるが、約2000kg前後である。日本食品成分表によると、リンゴの果実にはリン(P)が100g当たり10mg含まれている。よって、2000kgには200gのリンが含まれる。リン酸(P2O5)に換算すると458gとなる。 10aは1000m2であり、仮にリンゴの根が5m伸びるとすると5000m3の土となる。健全な土は約60%が空気と土であるが、耕土の約50cm以下は空気が少ないと考えられるので、空気と水を40
B5版 196ページ 定価1200円 発酵食品は、食料を長期に保存するためにつくりだされた、先人たちの生きるための知恵の結晶である。漬け物、味噌、醤油、納豆、鮨、酒、ワイン、焼酎、酢、ヨーグルト、チーズなど、その幅の広さははかりしれない。 |はじめに|目次|編集後記| はじめに 発酵食品は、食料を長期に保存するためにつくりだされた、先人たちの生きるための知恵の結晶である。漬け物、味噌、醤油、納豆、鮨、酒、ワイン、焼酎、酢、ヨーグルト、チーズなど、その幅の広さははかりしれない。その技は保存のためだけでなく、乳酸菌や酵母など微生物の働きを利用して酸味やアルコール、うま味などを醸成し、食べ物を美味しくもした。 発酵食品の製造には、きわめて高度の知識と経験を要する。そのため、製造方法は、世代から世代へと長い時をかけて伝承されてきた。かつては多くの発酵食品が家庭でつくられていたが、現在は一般の家庭で
デジカメは画像をその場で確認でき、フィルム代・プリント代もかからない便利な道具。使いこなして、かっこいい学級通信や学校HPをつくろう。 このコーナーでは、料理の手順をうまく撮る、アサガオの生長過程を撮る、野外活動で子どもたちをいきいきと撮る、など、食農教育の活動報告を10倍、20倍にも楽しく、かっこよく表現するデジカメ写真術を連載する。「雑誌 食農教育」もあわせてご覧いただきたい。
写真1 給食調理場からの残滓にボカシをまぶして混ぜ合わせているところです。それを10日間ほど放置します。その間に堆肥化が進みます。堆肥化が進むと甘酸っぱいにおいがします 本校には、給食調理場が併設されています。そこでは、近辺の4小中学校160食分の給食残滓が、毎日大型バケツ一杯分だされます。 そこで、この残滓に市販のEM菌でつくったボカシを混ぜ合わせ、堆肥化するという活動を、平成6年度から行なってきました。その堆肥を使って作物や花を育てます。できた農産物は、郷土料理の調理実習や給食調理場の食材として利用してきました。 10年もの間、このような活動を継続してこられたのは、すばらしいことです。しかし一方で、職員も生徒も当たり前のことになっていて、その大切な意味が忘れられがちになっていました。 そこで、平成12~13年度、県の環境教育推進校に指定されたことを機に、自分たちの活動を再認識することに
以前は、とにかくアブラムシに困っていました。ミカンの皮を土に混ぜると害虫予防になるとどこかで聞いたことはあったのですが、それまで試したことはありませんでした。 2年前のある日、適当にちぎったミカンの皮をそのまま畑に撒いたことがあります。次の日畑に行って驚きました。あれだけいたはずのアブラムシの姿が全然見えなくなったのです。 大のミカン好きだから皮には困らない 実は私は、大のミカン好きで、一人でもシーズンに50個くらいは食べちゃいます。だからミカンの皮には困りません。 冬に食べたミカンの皮は、ストーブの前で乾かして、ネットに入れて吊下げておきます。こうすると、次の年の秋だろうと、その次の年だろうと使えます。 生の皮のほうが効き目あり 生の皮のほうが、乾燥させた皮よりも効き目があるように思います。 グレープフルーツ、夏ミカン、ハッサク、オレンジ、レモンなど、春以降出回るカンキツ類は、いちいち乾
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