せめて鳳仙花の種を一粒 August 11, 2014 前回小林エリカさんと松井一平さんと山鹿泰治展を見に行った時も御苑だったのだけれど、今回は、一平さんと作るアルバムの打ち合わせ。私がそのあと太宗寺と正受院の奪衣婆を見たくてやっぱり御苑になった。一平さんは入ったカレー屋で、レコーディングのたびにノートを一冊作るのが好きなんだ、とまっさらなページをぱらぱらと見せてくれた。こんなに書くことあるのかしら、とストローで酸味のきいたラッシーを吸いながら思う。 店を出ると、一平さんがこれこないだの、とZinsterの夜のライブの出演料の入った封筒から半分くれた。だいぶ遅いけど、忘れていたので棚ぼた感はある。「ちょっと下の本屋寄りたい」と一平さんが入った店は、かなり濃い品ぞろえで、手に取ってみたい本がいくつもあった。ずっと買おうと思っていた加藤直樹「九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイド