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大谷翔平
www.saishin.co.jp
10月5日のMDP460号から、「浦和レッズの応援はどうなっていくのか」という連載を始めた。第1回は太鼓の復活について、淵田レッズ代表へのインタビューだった。 誰かに話を聞いてそれを載せるとき、インタビュー形式が良いか、モノローグ(一人語り)形式が良いか、と考える。もちろんテーマによって、ふさわしい形式が決まると思うが、今回はインタビュー形式にした。 理由は二つ。インタビュー形式にすると、質問にかこつけて質問者(この場合は僕)の意見が述べられるからだ。MDP460号を読んでくれた人はわかると思うが、質問の部分がだいぶ長くなっている。それらの質問がすべてサポーターの意識と合っているかはともかく、僕が抱いている率直な疑問を提示した。 もう一つの理由は、そんな質問者の意見に対する答えを、モノローグ形式で書くと不自然になるからだ。 MDP460号を読んだ人にとっては繰り返しになるが、補足も含めて少
3月13日、予想も覚悟もしていたことだったが、無観客試合の決定を受けたとき空を仰いだ。 日本初、Jリーグの歴史上最も不名誉な試合の開催が、浦和レッズに課せられた。そのことを自覚するのに、天に顔を向けて「さあ、罰してくれ」と言いたい気分になったのだ。 だが顔を降ろして頭に浮かんだのは、無観客試合は1試合で終わるが、本当に残念なのはそのことだけではない、ということだ。 1992年からクラブが貫いてきた、応援の形やスタンドのルール作りは、サポーターの自主性に任せるという姿勢。ときとして一般常識や法律から逸脱する行為があっても、単純な罰則を当てはめるのではなく、粘り強く対話を続けて理解を求めるというやり方。ペットボトル投げが止まず担当スタッフがJリーグの会議で総バッシングを受けても、ペットボトル持ち込み禁止にしなかった時期もあった。 ある意味では賭けだったと言えるかもしれない。浦和レッズのやり方で
埼玉新聞社で広告営業をやっていたころ、選挙広告というのも重要な分野だった。たしか埼玉県議会議員選挙のときだったと思うが、旧浦和市内を上司と車で走っていて、ある候補者のポスターが非常に目についたことがある。 「○○さんのポスター、すいぶん多いですね」 そう話しかけた僕に上司はこう答えた。 「駄目だよ、電柱ばっかりだから」 薄いベニヤ板や厚紙で裏打ちされた宣伝物を紐や針金で電柱に固定した、いわゆる「捨て看(板)」は、軽犯罪法や条例に触れるものだ。だから、あまり日中堂々と張られることはなく、取り付けは夜中に行われることが多い。一応、それぐらいの知識はあった。 上司が言うには、電柱への捨て看ポスターは、誰にも了承を得ず付けていくものだから、数は多いし、たしかに視覚的宣伝効果はあるが、その地域でその候補者への支持が多いということにはならない。1軒1軒、了承を得なければならない商店や民家、ビルの壁など
さて6日間のファイナリストの初日だ。 まずは、このことを書こう。 ホームゲームの前日の夜、必ず1件の携帯メールが入る。 <(略)また、記者席の旗付けを10時北門集合で行いますので、よろしくお願いします。参戦される方は到着時間を添えて○○○まで連絡ください。(略)> 埼スタのメーンスタンド中段に、メディア用のテーブル席があるが、そこは前面が白い板になっている。そのままではレッズのホームらしくないので、試合のときは赤い旗を張っているのだが、それをやっているのは、サポーターだ。 上記のメールは、それに協力してもいい、というサポーターに送られるもので、僕は違うことで、そのメーリングリストに入っているので、毎回必ず僕にも送られてくるのだ。その時間に行ったことはあるが、旗付けを手伝ったことはまだない。いつか、やろうと思っているが。 またバックスタンド、アッパー席の最上段の壁に「We are Diamo
16日の日曜日は、他の取材のために行けなかったが、レッドダイヤモンズ後援会の20周年記念イベントがあった。 後援会が設立されたのは1993年の2月だった。 90年の春に始まった、プロサッカーを浦和に誘致する運動が実り、91年の2月に、三菱が浦和をホームタウンにプロになることが決まった。誘致活動の担い手たちは、「誘致が済んだら、あとは頑張って、ではいけない。新しいクラブが軌道に乗るまでは支えよう」と、当時はあまり熱心とは言えなかった埼玉県や浦和市、埼玉県サッカー協会や浦和市サッカー連盟とのパイプ役になった。 僕も何回か、その会合に出たことがあるが、行政としては普通のペースなのだろうが、プロサッカーの受け入れとしては非常にじれったいペースで物事が進んで行った。つまり準備は遅々として進まなかった、と言ってもいい(笑)。 三菱でもなく、行政やサッカー協会でもなく、具体的な動きが迅速にできる組織が必
リーグ戦の日程を決める際に、ACL出場クラブに配慮したものにするのは、Jリーグの担当者がかなり苦労するのだろう。なにせ4チームもあるのだ。でも奇数チームだと、今日みたいにACL組同士の試合だけ別の日にやる、ということができないから、もっと困っただろうな。 Jリーグの役員やスタッフの人たちが、一般のファン・サポーターに比べてサッカーへの造詣が深くない、ということはないはずだ。特にサッカーの戦術などよりも、大会の規定や枠組みなどについては、相当に研究もしているのではないか。その結果、20年で少しずつ改良を重ねてきたと思う。 理想と現実を見比べながら。 たとえばナビスコ杯の今のレギュレーションは、満足いくものではないけれど(予選リーグに不公平が出すぎる)、あれも理想はありながら、現実に即したやり方を模索した結果の苦肉の策なのだろう。だが、もう一度考え直してもらえないか、という思いは残る(今季は、
指宿キャンプから帰ってきて疲れが出たせいか、月曜に更新しようと思っていたものが今日になってしまった、と言い訳。 2月13日(日)のサガン鳥栖とのプレシーズンマッチ(PSM)に1-2で敗れ、これでJ2勢とのPSMは昨年春の徳島ヴォルティス、7月のザスパ草津に続いて3連敗だ。ちなみに昨年の徳島は開幕からスタートダッシュに成功。草津もワールドカップによる中断前は2勝4分け10敗という成績だったのが、レッズとのPSMに勝ってからリーグ再開後の5試合は4勝1分けと巻き返しに成功している。またPSMではなかったが、09年の天皇杯2回戦でレッズに勝った松本山雅FCは、その後JFL入りを決めた。 何だか最近のレッズは、下のカテゴリーのクラブが躍進するきっかけになっている印象が強い。もしや、鳥栖や栃木はそれを期待してレッズにPSMを申し入れてきたのでは?と勘繰りたくなってしまった。まあ、とりあえずは鳥栖の開
「行くぞ! 1番、関口! 2番、亮太! 3番、武藤! 4番、ノブ! 5番、…」 少し高い声で、池田伸康は呼び続けた。 1月8日(土)、さいたま市内で、浦和レッズジュニアユース中学3年生の保護者が主催する謝恩会「仲間の会」が開催され、19人の選手たちとその父母や弟妹、そして池田U-15監督、渡辺隆正同コーチ、安藤智安GKコーチ、池田誠剛フィジカルコーチ、児玉賢太郎アカデミーセンター総務が出席した。試合やキャンプなど、ジュニアユースでの3年間をビデオや写真で流しながら会食。楽しい時間が過ぎていったが、選手一人ひとり赤ちゃん時代から現在までの成長過程と、指導者や仲間へ感謝のメッセージが流れ出すと、みんな飲食の手を止めて画面に見入っていた。 「ノブさん(池田監督)とタカさん(渡辺コーチ)に優勝で恩返しはできなかった。でもこれからのサッカー人生で恩返しをしたい。仲間たち、日本代表のピッチで会おう」
あと4試合―。 このあとに「しか戦えない」と選手全員が思っていてほしい。 間違っても「でオフだ」などと思っている選手はいてほしくない。 少なくとも今日、大原で聞いた選手は「あと4試合しか戦えないんだから、そこで10か月間やってきたことを見せたい」と語っていた。 さて、先日の大宮戦のあと、サポーターがスタジアム正面に来て、選手の乗ったバスを止め、橋本代表が出て行ってサポーターの代表者と話をした。その場面の取材は遠慮してほしいということで、終わってから橋本代表による事実経過の説明があった。形式は部屋の中での記者会見ではなく、ロビーでの囲み取材だった。 橋本代表の話では、「ダービーに対する強い思いは持っているのか。改革をやっていくなら、しっかりやってくれ。残り4試合、しっかり戦ってくれ」というような要望がサポーターからあったという。橋本代表は、そのことをバスの中で選手たちに伝え、さらに自分の言葉
ルールというものの成り立ちには、いろいろな経緯がある。 たとえば他人を傷つけてはいけないとか、他人のものを盗んではいけない、他人をだましてはいけない、などというルールは太古の時代から洋の東西を問わず、それも明文化されるまでもなく、当然のこととして認識されていただろう。 一方、社会が発展するにつれて、ルールが必要になってきて、みんなで考えて合理的に決めたこともある。交通ルールなども、その代表的なものだ。だから国によって、交通ルールが違うのはある意味当然かもしれない。車が道路の右を通るのか、左を走るのか、という基本的なことはもちろんのこと、人が道路を横断していて車にはねられたらどちらに責任があるか、などというかなり重大なことも日本と他の国では違うようだ。それはルールを決めた国民の思考の違いなのだろう。また日本では、信号無視はそれ自体罰せられるものだし、白昼堂々とそれを敢行する人はあまりいない。
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