サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
買ってよかったもの
www.sci-museum.kita.osaka.jp/~saito
2012年7月4日、スイスにあるCERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)が「ヒッグス粒子らしき新粒子を発見した。」と発表しました。翌日の朝刊一面トップに「ヒッグス粒子発見、万物の質量の源」と報道されるなど、大ニュースとなっています。ヒッグス粒子とは、この発表までは「神の粒子」と報道されていたもので、万物に重さの種を与える粒子で理論的に予言されていたもの。その候補となる未知の粒子が発見されたのです。多くの物理学者はヒッグス粒子で間違いないと言っているそうですが、CERNはまだ実験を続ける必要があると慎重で、"Higgs within reach"と表現されています。 ヒッグス粒子はヒッグス場からある手続き(場の量子論)で導かれるものなのですが、そのヒッグス場とそっくりな現象が方位磁石をたくさん集めると観察できるのです。大阪市立科学館には「磁石のテーブル」という方位磁石を1000個並べた展示装
マイスナー効果を見る 斎藤吉彦 大阪市立科学館 高温超伝導材を液体窒素で冷やすと、磁石が浮く。 高温超伝導材が超伝導状態になったのだ。これをマイスナー効果と称することが多いが、ちょっと違う。マイスナー効果とは「磁力線は超伝導体を貫くことが出来ない。」である。磁石から出る磁力線が超伝導体から押しどけられた結果、超伝導体と磁石とが反発し、磁石が浮くのである。 では、マイスナー効果を見ることにしよう。 (注)どうやらこれはマイスナー効果ではないようである。マイスナー効果による外場の排斥は100〜200ガウス程度らしいが、ここで紹介する外場の排斥は500ガウス程度である。この超伝導体は数十万ガウスの外場は排斥するそうで、このような強い排斥はマイスナー効果ではなくピン止めらしい。最近そのことを知ったので、書き加えておきます。(2009年10月8日) 超伝導体をこの磁力線の中に置く。磁石は10cm角の
大阪市立科学館研究報告 15,189-195(2005) サイエンスショー「風のうらわざ」実施報告 pdf(120kb) 斎藤吉彦 大阪市立科学館 概要 2004年12月〜2005年2月に実施したサイエンスショー「風のうらわざ」について報告する。風には風下へ物を吹き飛ばしたり押したりする作用以外に、強い方へ吸い込む力(ベルヌーイの定理)のあることを、様々な現象で紹介した。驚き→疑問→探索→法則の発見・理解→応用という展開を試みた。 1.はじめに 風は、風下へ物を吹き飛ばしたり押したりする以外に、図1のように風が分布していると、強い方向へ引き込む(以下本稿では、この作用を「風のうらわざ」と記す)こともする。 図1.風のうらわざ 「風のうらわざ」はベルヌーイの定理で理解できるaが、学校で習うことはなく、ほとんど知られていない。常識に反する現象で意外性があるので、今回のサイエンスショーのテーマと
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『www.sci-museum.kita.osaka.jp』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く