【Web連載】 上野千鶴子『家父長制と資本制』がわからなかったので 連載:予告&補遺・17 立岩 真也 (2013/07/17) 1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11・12・13・14・15・・16…… ■「わからなかったこと、なされていないと思うこと」 『現代思想』39-17(2011-12臨時増刊)が、「臨時増刊号 総特集:上野千鶴子」だった。(今調べてみたらこの号まだ購入できるようだ。)私も原稿を書かせていただくことになって、「わからなかったこと、なされていないと思うこと」という題の文章を書いた。 そしてほぼ同じ時期、『家族性分業論前哨』を刊行してもらった。その臨時増刊号にあわせてというわけではなかったのだが、この時期に出してもらおうとは思った。 というのもその時、上野さんは、定年まですこし残して東京大学を辞めていて、2012年の4月から私が今務めているところ(立命館大学