2014年〜2013年 貴乃花親方ダイアリー 余力を残さず、全力で戦ってほしい 2013.11.9 明日から九州本場所が始まる。 15日間の熱戦の火蓋が開くその扉は、勇ましくもあるが、また虚しさもある。 気持ちのずれや体調の不具合など、負ける原因は様々だが、どれもこれも言い訳にしか過ぎず……。 生きていれば必ず良いことが起こる、そう思って生き、努力するのが人間の使命だと思うが、胆力、気概ともに個人差がある。 ハンデがあればそれを克服し、弱い部分があれば鍛え、少なくとも平均点を取れるレベルに育て上げるのが私の仕事だ。 だが、悩まずに教えたいし、また悩む暇も持ちたくはない。 生まれたての気持ち。裸足の精神。 この心に抱いている「心」とは、目には映らないから認識しにくいかもしれないが、何でもかんでも肉眼で見えるものが良いわけでもない。また真実でもない。 生きるは命。されど命。ただあるのはその心…