野村野球理論を受験に応用。東大法学部から自治省へ。 木村 敬 はじめに―この文章を綴ることの意味について- 今、こうしてやっと社会人にならんとする若輩者が、何を好き好んで自分の半生を振り返らねばならないのかと読者のみなさまは疑問を持たれることでしょう。 しかし、この世知辛い世の中、私のような人間は一見、どこか浮き世離れした、世間の苦労とは無縁の輩と思われてしまいがちであります。ところがどっこい、そんな私もまたそれはそれで山あり谷あり、色んな想いを胸に生きてきました。 昨今の日本社会の状況、愚劣な官僚、政治不信、学級崩壊、そして荒れる若い世代、そんな様々なことを考えて、さらに、考え直すための一助にこの文章がなるのではないか、との渡辺先生からのお誘いに、私自身も自分の原点を振り返り、それを通じてみなさんにも何か感じていただきたく、こうして綴らせてもらうことにさせて頂きました。まずは、渡辺先生に