今回のテーマはDDCPです。何の略かと言えば、"Direct Digital Color Proofing(ダイレクト・デジタル・カラー・プルーフィング)"の頭文字をとったものです。時には最後の"P"が"Proofer(プルーファー)"となり、校正紙を出力する装置そのものを指すこともあります。つまり、コンピュータ上で製作したカラー印刷物のデータを、「直接、デジタルで、色校正を作ること(または、そのために使われるハードウェア)」を意味します。 ハードウェアとしてのDDCPは、いわゆる「カラープリンター」のことです。しかし、我々が単に「カラープリンター」と言う場合、その言葉には色校正として立派に機能するかどうかという概念が含まれません。DDCPという言葉には、色校正として使えるだけの要件を満たしたものという意味が伴います。 システムとしてのDDCPと従来方式の色校正とを比較してみましょう。