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インフルエンザの最も確実な予防法は流行前にワクチンを接種することです。 特に、抵抗力の弱い小児や高令者、気管支喘息、糖尿病、高血圧などの慢性の病気を持っている方などは、インフルエンザにかかると重症化することがありますので、積極的に接種しましょう。 インフルエンザワクチンの過去と現在 インフルエンザワクチンの歴史と誤解 インフルエンザは、基礎疾患を持っている人や、免疫力が低下している高令者では、大きな脅威ですが、最も罹りやすいのは、インフルエンザの感染経験の少ない小児です。かって(1960年頃)、学童が集団生活する学校から、インフルエンザは流行始め、社会へと拡がってゆくという考え方がありました。また、その当時はインフルエンザは「冬に流行するカゼ」程度にしか考えられていませんでした。 つまり、感染拡大の源である学校を押さえれば、「流行拡大を阻止」できるのではないかという 「学童防波堤論」と言う
インフルエンザ脳炎・脳症とは インフルエンザに罹った幼児(主に1~5才)に、脳浮腫(脳全体が腫れる)や、脳圧亢進(脳内の圧が上昇)が生じ、その結果、けいれん、意識障害、異常行動などの急速に進行する神経症状がみられ、さらに、血管が詰まったり、多くの臓器が働かなくなり、その結果、命に関わる重篤な疾患をインフルエンザ脳炎・脳症といいます。 脳炎と脳症との鑑別は厳密には難しいですが、一般的に、脳内に直接ウイルスが浸潤して、炎症を起こす場合を脳炎といい、脳内にウイルスが検出されず、過剰な免疫反応が見られる場合に脳症と診断されています。 脳炎・脳症とも症状は似ていますが、より重症な疾患は脳症ですので、ここではインフルエンザ脳症を中心にお話します。脳症の発症は急激で、インフルエンザに罹ったその日から1~2日くらいで発症します。約80%が発熱後、数時間から1日以内に神経症状が見られています。わずか1日足ら
食物アレルギー 近年、食物アレルギーの患者さんは増加の一途をたどり、その多くが乳児期に発生するため、摂取する食品が制限され、お悩みのお母さんも多いと思います。 食物アレルギーの有病率は、乳児で5~10%、学童期以後で1.3%程度です。しかし、アトピー性皮膚炎の乳児(1才未満)では、約70%に食物アレルギーを合併しているといわれます。年令が進むにつれて次第に食物アレルギーは軽快することが多いのですが、それまでは、食事に気をつけなくてはいけません。 一口に、食物アレルギーといっても、食物アレルギーが疑わしい場合から、重症な症状を起こす可能性がある場合まで、その幅はかなり広いです。重症な症状を起こす可能性がある場合は、当然、しばらく除去しますが、そうでなければ、あまり神経質にならなくても良い場合も多くあります。 どんな症状が見られるの? 食物アレルギーの症状は、その食品を食べてから、症状の現れる
①.皮膚炎をおこしやすい素因とは、→(a)アレルギー体質と、(b)乾燥肌による皮膚のバリアー障害 ※(a)+(b)をアトピー体質といいます。 ②.生活上のいろいろな悪化誘因とは、→ 衣食住の生活環境と、心身のストレス 簡単に図解すると下の図のようになります。 ★ つまり、アトピー性皮膚炎というものは、 アレルギーをおこしやすい体質と、乾燥肌のため皮膚表面の防御が弱く、いろいろな刺激物が体内に入りやすい(これをバリアー障害といいます)という2つの特徴を持っています。(この2つの特徴がアトピー体質と言われるものです) このような弱い皮膚にダニ、ハウスダストなどのアレルギー的悪化誘因や、乾燥、発汗などの非アレルギー的悪化誘因が作用し、炎症をおこして、赤く、かゆくなるのです。また、心身にかかるストレスは直接、私たちの大脳に作用してかゆみをおこすことも知られています。 なぜ、アトピー体質になるのか、
アレルギー スクリーニング 検査の有用性 <アレルギー>とは、≪普通の人にとっては、何でもないものが、ある人にとっては、不快な反応をおこす事≫をいいます。この原因になるものが、抗原(アレルゲン)で、ダニ、ハウスダスト(HD)、花粉、食物、カビ、等、いろいろな物質があります。これら抗原が、アレルギー反応の引き金になるのです。 では、なぜ、ある特定の人にだけアレルギー反応が起きるのでしょうか、これは、その人が反応する物質に対して、特異的IgE抗体を持っているからです。 人は外部から侵入してくる異物(例えば、細菌やウイルス)に対して免疫(抗体)を作り、異物を排除する働きを持っています。これが正常な免疫反応で、体にとってとても有益な働きをしてくれます。 しかし、時として体にとって不都合な免疫反応を起こすことがあります。これがアレルギー反応です。 花粉症を例にとりますと、私たちの体内に花粉(抗原)が
熱中症 熱中症の水分補給には【水分+塩分+糖分】 熱中症とは、どんな病気? 私達の体は、体温が上がり過ぎると皮膚から熱を放出したり、汗をかいたりすることで体温を正常に保っています。しかし、高温・多湿の環境に長くさらされていると、体温調節が出来なくなってしまい、体温がどんどん上がり、水分や塩分が失われて、失神(立ちくらみの状態)や筋肉のひきつれ(こむら返り)が起こったり、異常な高体温のため多臓器不全(脳、肺、肝臓、腎臓などの多くの臓器が機能しなくなること)となり、危篤状態に陥ることもあります。 ◆ 子どもの熱中症の特徴 子どもは体温調節機能や汗腺の働きが十分に発達しておらず、熱中症になりやすいので注意が必要です。閉め切った自動車の中や、炎天下の戸外に長時間いますと、容易に熱中症になってしまいます。 夏に起こりやすい熱中症ですが、冬に電気毛布や電気カーペットに寝かしておくことでもなることがあり
ロタとノロとでは若干の違いはありますが、どちらも嘔吐や下痢が主症状であることにはかわりありません。ここでは、ノロによる急性胃腸炎についてお話ししたいと思います。 ◆ ノロウイルスかな?と思ったら。 ノロウイルスによる急性胃腸炎は冬に流行る一番ありふれた「おなかのカゼ」です。多くの人が感染しますが、特別に怖い病気ではありません。ノロは人体にとって有害なウイルスですので、これを排除するために嘔吐や下痢をします。 ノロに特効薬はありませんので、嘔吐や下痢が体を守る防御反応~治療なのです。 ◆ ノロウイルス胃腸炎の経過を正しく理解しましょう。 突然の嘔吐で始まることが多く、引き続き数回~10回くらいの嘔吐がみられますので、1~2回吐いたからといって慌てて病院に行くことはありません。 最初の6時間くらいは、最も吐き気が強く、吐き気止めの薬を使っても症状はおさまりません。吐いている時に吐き気止めの薬を
ステロイド外用剤の上手な使い方 アトピー性皮膚炎を中心に ステロイド外用剤は、アトピー性皮膚炎を初めとして、多くの皮膚疾患に使用されています。ステロイドは大変優れた良い薬です。しかし、その使用法を誤れば、いろいろな副作用がみられることがあります。これはステロイドに限ったことではなく、薬全般に言えることです。 ステロイドを上手に使うということは、十分な効果を引き出し、副作用が出現しないようにすることです。そのためには、まずステロイドをよく知ることです。なぜ必要なのか、上手なぬり方とは、副作用は、などについて理解を深めましょう。 ところで、ステロイドとは? ステロイドが良いとか悪いとかいろいろ耳にすると思いますが、ステロイドとはどんな薬でしょうか?詳しいことは知らなくてもかまいません。簡単なことだけ覚えましょう。 私たちの体では、副腎皮質という臓器から毎日一定量のステロイドホルモンが作られてい
乳児のアトピー性皮膚炎 ★ 赤ちゃんの赤い湿疹は、アトピー? 乳児のアトピー性皮膚炎は、よく見られる疾患ですが、乳児期早期は、赤いブツブツができる皮膚の病気は、たくさんあります。ですから、アトピー性皮膚炎とその他の湿疹との区別が、難しい時期でもあります。 生後1~2ヶ月くらいの赤ちゃんは、皮脂の分泌が多く、赤ちゃんニキビといわれるような赤いブツブツがよくみられますが、アトピーではありません。 また、生後2~3ヶ月頃になると赤ちゃんの皮膚は乾燥して、ガサガサしてくる場合が多いのですが、乾燥肌が全てアトピーというわけでもありません。 赤ちゃんの赤い湿疹は、アトピー?~赤いブツブツができる皮膚の病気~ 乳児アトピー性皮膚炎の特徴、診断基準は? 簡単にいえば、「良くなったり悪くなったりして、慢性的に続くかゆみの強い湿疹で、アレルギーが関係する場合が多い。」と言えます。 一般に、アトピーの赤ちゃんで
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