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ノーベル賞
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「独創的研究への近道:オンリーワンをめざせ」 本庶 佑 およそ、真の意味での研究者を志す人で独創的な研究をしたいと思わない人はいないであろう。世の中に五万とある雑誌に毎週毎月掲載される論文の中に独創的な研究がどのくらいあるかは読者が一番良くご存じである。有体に言うならば大部分の論文は、私自身のものも含めて当然予測されることを確認したり、だいたいわかっていることの穴埋めをしたりという枝葉末節的なものである。その中からできるならば時代を変革するような、これまでの考えを根底から覆すような研究をしたいと考えるのが研究者の最大の楽しみであろう。しかしながら、何が独創的な研究かという捉え方は多くの人によって少なからず差があるということは免疫学会ニュースレターホームページ上での独創的研究に関する様々な意見の交流から私が痛切に感じたことである。免疫学会ホームページには昨年9月から12月まで次に示すような多
1972年、東京大学理学部を卒業後、東大医科学研究所、チューリッヒ大学分子生物学研究所、東大医科学研究所、大阪バイオサイエンス研究所、阪大医学部、京大医学部と日本の研究者にはあまり見られないほど、職場を変えてきた。その間、研究テーマは蛋白質の生合成に関与するペプチド鎖延長因子(elongation factor、EF-1) の生化学から、分子生物学的手法を取り入れたインターフェロン(IFN) や 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の解析、そして、細胞死、死細胞の貪食過程の解析へと変遷してきた。本稿では、サイエンスの魅力に取り憑かれた35年間を振り返る。 1. 大学院----医科学研究所・上代研究室 私が育った金沢市は、タカジアスターゼやアドレナリンの発見者であり三共製薬の創始者である高峰譲吉博士の生誕の地です。高峰博士は郷土の偉人として小学校、中学校で取り上げられ、子供の頃から「科学者」
戻る 「独創的研究への近道:オンリーワンをめざせ」 本庶 佑 およそ、真の意味での研究者を志す人で独創的な研究をしたいと思わない人はいないであろう。世の中に五万とある雑誌に毎週毎月掲載される論文の中に独創的な研究がどのくらいあるかは読者が一番良くご存じである。有体に言うならば大部分の論文は、私自身のものも含めて当然予測されることを確認したり、だいたいわかっていることの穴埋めをしたりという枝葉末節的なものである。その中からできるならば時代を変革するような、これまでの考えを根底から覆すような研究をしたいと考えるのが研究者の最大の楽しみであろう。しかしながら、何が独創的な研究かという捉え方は多くの人によって少なからず差があるということは免疫学会ニュースレターホームページ上での独創的研究に関する様々な意見の交流から私が痛切に感じたことである。免疫学会ホームページには昨年9月から12月まで次に示すよ
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