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経験年数○年の若手(ウソ)精神科医YASU-Qが,その 独断と偏見に基づき「精神科」についてのQ&Aを提供します 統合失調症についてのQ&Aはこちら 新しいQ&A項目の希望はメールでどうぞ 目次に戻る Q:精神科医の一日って? A:以前,外来でドタバタしている私を見て,先生いつ昼ゴハン食べるの?いつトイレ行くの?と心配してくれる患者さんが時々いました(アリガト)。診療科によって医師の一日の行動パターンはかなり異なります。また勤める病院によっても異なってきます。 「朝一番早いのは~」という歌が昔ありましたが(古過ぎ),多分,朝一番早いのは麻酔科・(オペ日の)外科医,朝一番遅いのが精神科医です(笑。 では,精神科医の一日はハードなのかダルダルなのか?私があちこちの病院に勤めた経験から各種精神科医の一日をここに再現してみましょう。 あくまで私自身の一日ですので,他の先生方はもっと勤勉だと思います
経験年数○年の若手(ウソ)精神科医YASU-Qが,その 独断と偏見に基づき「精神科」についてのQ&Aを提供します 統合失調症(精神分裂病)についてのQ&Aはこちら 新しいQ&A項目の希望はメールでどうぞ 目次に戻る Q:どうして私の病名,教えてくれないの? A:精神科以外の診療科では,病気で何年も通っているのに自分の診断名を聞かせてもらってない,なんてことはあり得ないと思います。でも実は精神科ではよくあることです。これには主に2つの理由があります。 1つめは精神科の病気の診断の難しさです。精神科の病気は「明らかに独立した1つの病気」というよりも,「たまたま同じ症状と経過を示しているが実は様々な病態の混在したもの」つまりいわゆる「症候群」と考えられるものが少なくありません。要するに,症状から単純に診断をつけられない,ということです。それでは何らかの検査によって診断を確定できるかというと,これ
目次に戻る 過包摂理論 上記のフィルター理論から発展したものに過包摂(かほうせつ overinclusion)理論があります。「過包摂」というのは "over-inclusion" を訳した言葉ですが,"include"が「含む・入れる・含有する」という意味の動詞であることからすると「一定のスペースに何かが過剰につめ込まれている」というイメージを思い浮かべてもらえばいいと思います。 つまり過包摂というのは,注意のフィルターが壊れてしまった結果,関係のない様々な刺激が意識に飛び込んで来てしまい,本来の思考・認知の流れの中に無関係な別の要素がいっぱい含まれてしまう事態を表現しています。Cameron (1939)は統合失調症の患者さんの言語を解析し,概念が拡散していてしばしば不適切な個人的事象がそこに込められていることを報告しました。Payne (1966)は先のBroadbent (1958
重大事件に関わった精神障害者の処遇に関する特別立法への動きが本格化し始めた。マスコミがまたこれを大々的に報道するので,精神障害者=犯罪者予備軍という公式がますます一般の人たちの頭に植え付けられる。もちろん従来の措置入院の制度や,不起訴になった精神障害者のその後のフォロー体制には大きな問題があったと思うし,何らかの制度の整備は必要かもしれない。ただ,もう少し静かにやってもらえないだろうか。どうも池田小学校事件以来,こういう社会防衛的な動きこそが正義であり,それに少しでも異を唱えると,左翼だの人権ヲタだの言われてしまう風潮がある。 私は犯罪者を擁護するつもりは微塵もないし,精神障害者の犯罪が多いとか少ないとかを論じるつもりもない(そんなものは数字の操作でもっていくらでも自分に都合のよい結果を出すことができる)。ただ,「報道」と,それを通じて「知る権利」,これらの持つ加害性を再確認したいだけであ
Q:「精神科」ってどんなとこ? A:最近,TVドラマでもよく「精神科」が出てくるようになりました。以前は精神科というと暗ーいイメージがあって,一般人には最もなじみのうすい診療科だったのが,最近一躍とれんでぃー(死語よね)になって,いろんな人が気軽に相談に来られるようになっています。 最近ウツ気味で元気のないおじさん,いつもただただひたすらグチるだけのオバさん,ほとんど食事を受け付けない拒食症の女の子,完全に妄想の世界にひたってるおにーさん...今日もいろんな人が外来に来られます。症状のちょー重い人もいれば,もう全然症状のない人もいます。診断もいろいろです。昔ながらの精神分裂病やうつ病・躁うつ病の方は当然のこと,今はやりの拒食症・過食症やPTSD,パニック障害,アルコール・薬物依存や老人性痴呆の方も来られます。 私たち精神科医はそういった患者さん一人一人に合わせて様々な治療を試みます。ただひ
Q:この病気の患者さんに会ったことはありますか? A:あなたは実際にこの病気の患者さんに会ったことがありますか? この病気の有病率*は,国を問わず大体0.5~2%であり,決して珍しい病気ではありません。と言うか,ありふれた病気です。最近多い多いと大騒ぎされる「結核」や,だれでも耳にしたことのある「メニエル氏病」の有病率は0.02~0.05%とこの病気の10分の1以下ですし,胃潰瘍・十二指腸潰瘍を併せた「消化性潰瘍」の有病率は1~2%,「喘息」が3%ですから,大体これらの病気と同じくらい「よくある病気」ということになります。ですから,確かにあなたは患者さんと毎日どこかで出会っているはずです。そうと気づいていないだけで。 「有病率」:ある時点での総人口に対する患者さんの人数の比。有病率1%というのは,「人口100人のうちその病気の患者さんが1人いる」ということ。 以前よく医学生や看護学生さんの
脳は無数の神経細胞のかたまりです。神経細胞からはこれまた無数の突起(電気のコードのようなもの)が出ていて,さまざまなかたちでつながりあっています。神経細胞はこの突起を介してお互いに微弱な電気によって連絡をとりあっています。 脳はいくつもの層が重なったような構造をしていますが,このうちのいくつかの層では特にこの突起が複雑にからみあっています。主にここでの電気活動が全体的に重なり合って頭の表面に伝わってきたのを,頭のあちこちにいくつも鋭敏な電圧計を着けて測定したのが脳波です。 脳波はいろんな周波数の波が重なり合ったような形で記録されますが,このうち細かい速い成分を速波(あるいはβ波,fast wave),遅いゆったりした成分を徐波(あるいはθ波・δ波,slow wave),中間の成分をα波と呼びます。 通常の健康な大人の脳波は,目を閉じた状態ですとα波が,目を開けると速波が中心になります。意識
精神科医 のHome Page 某病院に勤務する精神科医YASU-Qの個人ページです 特定の病院や組織から離れた個人の立場から精神科医療を語ります お知らせ (更新情報) (2010/4/5) はじめに(ポリシー・リンク・免責事項など) プロローグ(サイト小史) / サイトマップ 精神医療関係 (メインコンテンツ) 個人関係 (おまけ) 精神科ってどんなとこ? ~精神科 Q&A~独語・空笑 ~日記風に~ (2010/4/5) おすすめパゲ~精神科医療関連リンク集~個人関係リンク集 お仕事の紹介:統合失調症・脳波・睡眠...プログレ野郎に捧ぐ!(MIDI, MP3試聴可) こっそりProfile ネットワークと精神医学 ~電波石駄文集~GUEST BOOK 個人的な相談メールにお応えすることは一切できません (→理由と言い訳) Copyright (C) by YASU-Q 1996-201
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