昨日、トルコにいる自由軍のMSと、途切れ途切れながら、音声で話すことが出来た。 話しが、再び山本美香さんのことになったとき、彼が少しナーバスになった。彼は言う。「彼女の死を我々も悼んでいる。冥福を祈っている。彼女の血を評価している。日本は彼女の死をずいぶん報道したみたいだし、世界もそうだ。しかし、日本は、流され続けている数万ものシリア人の血には関心がないみたいじゃないか。政府もそのことに関する声明を出したようだけど、我々の血には一言も触れなかった。仲間も彼女と一緒に死んだのに。」 「なぜだ。我々はいつも日本を好きだと思っている。もう一年半たった。だけど、この中で、我々の血に関して、関心がある発言を聞いたことがない。」 口を挟もうとしたが、「あなたに言っているんじゃない。わかってる。だけど、我々の仲間の中には、あの事件のあと、じゃあ、俺たちの血はどうなんだ、と苛立っているものがたくさんいる。