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衆院選
ycks1971.hatenadiary.org
帰り、TOHOシネマ新宿でパク・チャヌク『お嬢さん』。 最高に面白い。鈴木清順、ベルトルッチ、タランティーノを思い出す。ホン・サンス『今は正しくあのときは間違い』のキム・ミニが主演なので、「同じことを2回繰り返す」ことのホン・サンスとの違いについて考えずにいられない。同じ回に成海璃子も見に来ていた。 新しくできた歌舞伎町のツタヤに寄って帰る。雑居感、異邦感がすごい。かつての新宿ツタヤにあったビデオの在庫がちゃんと受け継がれているのかどうかといった疑問はとりあえず置いといて、レンタルビデオ屋はやっぱりこうでなければならない。 無責任なエレベーター。冬から春への変わり目ということもあって、一層不安になる。まだあまり知られていないせいか、人も少ないし、僕が中学生か高校生くらいのときの曲が(恐らくかなり意図的に選ばれて)かかっている--たとえば手嶌葵のゲド戦記の主題歌とかミスターチルドレンの旅立ち
夕方、ユーロスペースで片渕須直『この世界の片隅に』見る。 すず(のん)はいつだって現実に立ち遅れ、現在のリアリティを捕らえそこなう。だからこそ絵を描き続けるのだし、そもそも絵を通してしか、あるいは何らかの作品を通してしか、現実のリアルを把握することは不可能じゃないか。 たとえばすず(のん)は、防空壕で夫とキスをするとき「私はこの人とこんなことをしてしまっている」と考えるし、呉を初めて空襲が襲ったときも「絵の具があれば・・・こんなときに何てことを考えているんだろう」と。あるいは「ぼうっとしているうちにこんなことになってしまった」。 まさにこの「遅れ」の感覚、現実に対してわれわれはいつも立ち遅れてしまうということのリアリティゆえにまず、この映画は素晴らしい。 同時に、この「遅れ」という点は、のんの言動やふるまい、最近の事情などと、どうもいくらか重ね合わせずにはいられない。だから、手放しにのんを
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