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スパイの妻<劇場版> 蒼井優 Amazon やっぱりこの時代のメンズファッションは格好いい。とくに、生成りの背広が秀逸。 映画もそこそこ面白かった。ただ、蒼井優が秘密を知った後のノリノリな感じはちょっと違和感があった。秘密を知るまでの方が面白かった。 そもそも、高橋一生が「スパイじゃない」と言ってるのに、なんで、蒼井優はスパイな気分なのだろうか。 007やキングスマンのようなスパイ映画を期待してはいけない。さすがにそんな人はいないか。 スパイの妻 (講談社文庫) 作者:行成 薫 講談社 Amazon
自民党の不祥事が相次いでいる。 彼ら政治家に国を思う心はあるのだろうか? 「あなた、国のことを考えてますか?」 と問はば、 「はい。国のことを考えています」 と答えるだろう。 では、その政治家にとっての国とは一体なにをさすのだろうか? これは政治家だけの問題ではないだろう。 教育者、経営者、労働者、芸能人、職人、浮浪者、に至るまで、「国」がなんであるのかそれぞれ十人十色なのではなかろうか。 この漠然とした「国」のために働くとはどういうことなのだろうか。 経営者や労働者は「おれたち政治家じゃないから」と言って国のために生きることを回避することが出来る。だが、有権者が「国」のために生きることを回避し続けた結果が今の惨状ではなかろうか。 ただ、一億総火の玉になって国のために生きるというのも恐ろしい。そんな一億に押される形で、政治家がガチで「お国のため!」などと言い出しかねない。それなら、適当に道
レースシューズをスリンポンのように履くはダンディに非ず。必ずや紐を解き、足を入れ、しかるのちに紐を結ぶべし。 上記のごときはダンディズムのイロハのイである。 しかし、このイロハのイがこと日本においては中々難問である。 出かけようとして靴紐を結ぶ。「あ、財布忘れた」と靴紐をほどき財布をしまい、また靴紐を結ぶ。「あ、バッテリーやばいな。モババ持っていくか」靴紐をほどき、モババを持って靴紐を結ぶ。「二階のストーブ消したっけな?」と靴紐をほどき……。 時間がいくらあっても足りぬ。こと日本においては靴紐は易々と解いたり結んだりしていいものではない。私は上記のような場合、靴のヘリだけ使って家の中に入ってしまう。または片足だけ脱いでケンケンで家の中に上がる。どちらもダンディズムとは程遠い。 そう考えると、日本人が履いていた草履や下駄というのは非常に理にかなっている。日本には「草鞋を脱ぐ」という諺がある。
今Amazonプライムで絶賛放映中である。私は「空母いぶき」を面白いと思わなかったので、見る気は全然なかったのであるが、知り合いがめっちゃ面白いともうプッシュするので観たらめっちゃ面白かった。 海江田が諸葛亮ばりに賢いというのがこの映画の売りなのだろうが、その背景は現代の日本である。アメリカに追従するだけの日本に我慢ならないという政治家達が海江田の反乱を利用してアメリカとやり合うという極めて非現実的な内容である。 潜水艦の中の事など私は1ミリも知らないが、映像からはリアリティが伝わってくる。ソナーで探知するなど、手に汗握りながら見ることができる。シーズン2が楽しみである。 しかし、沈黙の艦隊が連載されたのは1988年から1996年である。核の「か」の字でもいったら閣僚の首が飛ぶ時代である。さらに、ジャパンバッシングから牛肉オレンジ交渉で、それまでのアメリカ一辺倒から舵を切り、バブルで経済大
近年議員が議会中に居眠りをしていて糾弾されているが、問題はどのタイミングで居眠りをするかであるかと思う。 糾弾されるべきは起立採決で、本来立つべきなのに、居眠りをしていて座ったままの議員である(もしくはボタン投票でボタンを押し忘れた議員である)。これは明らかに糾弾されるべきである。民の代表として本来示すべき意思を居眠りによって損なったからである。万死に値する。切腹して市民に詫びるべきである。もし、起立採決を居眠りによって過った議員を殺傷する民がいたら、わたしはそのものを犯罪者ではなく義士と称揚する。 起立採決中に居眠りする議員がいるのかと諸賢は思うだろうが、意外にいるのである。 一方、他議員の質問中に居眠りをする議員。昨今テレビ等で糾弾されているのは、これである。 はっきり言って、他の議員の質問中に居眠りをしない議員の方が少ない。なかには、「居眠りをしてはいけないと思って必至に起きてた」な
四年前、映画館で観たのだ。 四年前のレビューはこちら↓ 三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜 観てきた 1900円の価値はある! - 文学・文具・文化 趣味に死す! 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 三島由紀夫 Amazon 今回はAmazonプライムで観た。改めて四年前の自分のレビューを読んだら、なるほど、映画館で観た興奮冷めやらずといった感じである。 映画館も良かったが、この映画はアマプラで観るのも良い。 いろいろ考えさせられるから、そのたびに止めたり、戻したり、他の資料に当たったりしながら、倍くらいの時間をかけてみた。 結局、三島が死んで54年経とうとするが、日本は何も変わっていない。54年どころか、三島が死ぬ前から変わっていないのだろう。戦前は知らぬが、戦後79年間、この国は変わっていないのではないだろうか。 映画の中に出てくる、「国家の運命と自己の運命が重なる陶酔感
1秒先の彼女(字幕版) リー・ペイユー Amazon コメディである。ラブコメである。不器用なラブコメ。 彼女は何でもかんでもちょっと早い。徒競走でもフライング、ダンスでもワンテンポ速い。 逆に男の方はワンテンポ遅い。 ネタバレ有り。 彼女はワンテンポ速いので、ある日その付けが回って1日が失われてしまう。 逆に、ワンテンポ遅い男は1日分の貯金? 貯時間が出来て、他の人たちが止まっている間、1日を過ごすことが出来る。 つまらなくはないが、大して面白くもない。わたしは中国語の学習がどれほど進んだか試す意味もかねてときどき中文の作品を観ている。 対して面白くないが、男女の設定を入れ替えて日本でリメイクされている。最後、男は格闘するのであるが、日本版は女が格闘するのだろうか? 元々の原題は「消失的情人節」である。失われたバレンタインデー、である。ちょっと魅力に欠けるタイトルだ。 1秒先の彼 岡田将
今回もどうにか間に合った。発表が17日なのでギリギリである。 ではもう、いきなり受賞予想発表! ずばり! 東京都同情塔 である。 不等号を付けると、 東京都同情塔>迷彩色の男>アイスネルワイゼン>猿の戴冠式>Blue といった感じだろうか。 小説としての完成度の差が今回ほど明らかになっている回も珍しいのではないだろうか。 前回は「ハンチバック以下はどんぐりの背比」と書いた。ハンチバックは抜きんでていた。作品のクオリティというよりも、勢いが抜けていたのだ。パワーが抜けていたのだ。他の作品が自動車だとしたら、ハンチバックは飛行機だったのだ。 今回は違う。東京都同情塔がクラウン(新型クラウンは好きではないが)だとしたら他の作品はカローラや軽自動車である。(カローラクロスとか、もはやどこがカローラなのか意味不明だ。いわゆる昔のカローラや安かった頃の軽自動車を連想して欲しい) 作品自体にそれほどパン
群像 2023年 12 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 猿の戴冠式 作者:小砂川チト 講談社 Amazon わたしは群像で読んだ。 小砂川氏は第167回にもノミネートされている。家庭用安心坑夫はなかなか面白かった。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp ぶっちゃけ、前回の方が何倍も面白かった。 猿の戴冠式は難しい。私が読めていないせいかも知れないが無駄に難しいと感じてしまった。 最初はシネノという動物園の猿の視点で語られる物語だと思った。シネノは動物園に毎日来る女性、しふみと出会う。 しかし、蓋を開けてみれば、しふみが勝手にシネノの中に入り込んで妄想していただけという。 はたして、このギミックは効果的と言えるのだろうか? 後半、もうそのギミックがばれているにもかかわらず、しふみは妄想をやめない。挙げ句、映画監督のようになってシネノを動かす。 一体何を読まされて
文學界 2023年10月号[雑誌] 文藝春秋 Amazon アイスネルワイゼン (文春e-book) 作者:三木 三奈 文藝春秋 Amazon わたしは文學界で読んだ。 三木氏は第163回にもノミネートされていて、その時の感想はこちら。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp さて、本作は文句なく読みやすい。ラノベ並みの読みやすさだ。さらに、内容がさほど深くないところが良い。今回は猿の戴冠式を筆頭に読みにくい作品ばかりだったので、ホッとさせられる。 内容もつまらなくはない。ただ、受賞は厳しいと思う。 ネタバレ有り! 主人公は30歳ほどの独身女性。独身女性の苦悩を書いた作品は多いが、本作は典型である。 職業はピアノの講師。伴奏なども引き受けるフリー。もともと正社員として音楽教育関係の会社に勤めていたが、退社したばかり。退社の理由は判然としない。主人公は冗談めかして、生徒
Blue (集英社文芸単行本) 作者:川野芽生 集英社 Amazon わたしはすばる8月号で読んだ。この人の作品は初めてである。 2023年すばる8月号は特集として「トランスジェンダーの物語」が組まれている。8月号の約半分がこの特集である。その中の1つとして、本作品が収められている。 始めに、トランスジェンダーの小説は読みにくい。言うまでもなく、小説とは文字だけで表される。故に、その仕草や微妙な言葉遣いから、読者は性別を判断する。だから、「〇〇はトランスジェンダーである」と書かれるまで、その人物の性別が男だか女だか分からないのだ。 かといって「彼はトランスジェンダーである」などと始めから明言してしまえば、これほど味気ないことはない。 本作は、学生証の件とか、いろいろな小ネタを仕込んで表現を試みているが、やはりわかりにくさは否めない。さらに、主人公だけではなく、周囲の人間もトランスジェンダー
揺れると、肩がぶつかるくらいの、混み具合の電車に乗っていた。 わたしは立ってスマホをいじくっていたのであるが、すねに衝撃を感じた。見ると、ベビーカーが衝突している。込んでいる車内である。致し方ないと思っていると、二度三度ぶつかってくる。 過ってぶつかったわけではない。意図的にぶつけているのである。キチ〇イ女に出会ってしまった、とわたしは混む車内を移動して進路を譲った。 わたしが退くと、女は次々とベビーカーで人を轢き続ける。衝突された痛みで顔を顰めているおじさんもいた。 ベビーカーというより、いわゆるベビーバギーで、乗っている子供も3歳くらいであろうか。それなりに重量があるので、衝突の衝撃は大きい。もはや危険運転致傷ではなく、故意による傷害である。 なぜ女が係る暴力的な行動に出たのかというと我々が立っていた場所というのがベビーカー&車椅子スペースだったからというのもあるだろう。故に容赦なくベ
レジェンド&バタフライ 木村拓哉 Amazon あけましておめでとうございます。 ことしもよろしくお願いします。 今年も去年と同じく、ぼちぼち更新していく予定。 わたしはAmazonの評価を気にしないようにしている。電化製品などはともかく、芸術作品はやはり自らの目で確認したい。よって、低評価のものも果敢に観たり読んだりしている。 この作品は豪華キャストの割には評価が低かった。 どうせ歴史も知らぬミーハーが低評価を付けているのだろう、と思いきや、逆だった。 なんかもう歴史無視というか、意味不明だった。 俳優は頑張っていた。無茶な脚本に押しつぶされないように。 以下ネタバレ 物語は1548年の信長と濃姫の結婚から始まる。 ちなみに、信長の生年は1534年。濃姫は1535年である。 だから、学年で言うと信長は中三。濃姫は中二である。 脚本はしっかり、14歳の少年の感じを書いているが、演じるのが5
わたしは新潮で読んだ。 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon 新潮2023年12月号 新潮社 Amazon 単行本のリンクも貼ってみたが、この表紙のビルは小説のイメージと全く違う。これで良いのだろうか? 九段氏の作品で過去に読んだものを以下に貼る。 第166回芥川賞候補作 九段理江「Schoolgirl」 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 九段理江 悪い音楽 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 氏の作品は面白い。それだけに、読む前から期待があった。どの作品も登場人物が明らかに病んでいる。世間になじめない形で病んでいる。 今回の作品の主人公も病んでいて、最初数頁は永遠に独白を聞かされるのかと思ってうんざりしながら読んだのであるが、進むにつれて話が立体的になり、読み終えてしまうのが勿体ないくらい、最後まで味わって読んだ。 ネタバレ有り。 しかし、この作品の場
日本が様々な指標で没落しているというのは最近とみに言われていることである。 一人あたり購買力平価GDPはなんと36位だ。 www.globalnote.jp 国のGDPももうちょっとで人口半分のドイツに抜かれそうである。 その他にも生産性が低いだの、学力が低いだの、経済はダメダメetc.etc. もはや日本は後進国である、などと言われている。 わたしは後進国ならば後進国で結構だと思っているが、問題は、アフリカとか東南アジアのような元気な後進国にはなれないということである。 後進国にはアグレッシブなパワーがある。しかし、日本の後進国化は年老いて萎びるような、純粋な減衰による後進国化である。 具体的には後進国特有のハチャメチャさがない。パチモンを売るだとか、金のためになら法の抜け穴をかいくぐるとか、警察を買収するとか、ヤクザがはびこるとか、そういうハチャメチャさがない。 道なき道を切り開き、ま
文藝 2023年秋季号 河出書房新社 Amazon 安堂氏は第168回でもノミネートされている。その作品の感想はこちら↓ yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp 今回もゲイの話である。この著者自身の話なのか、ゲイと言っても黒人系ゲイである。 文体も、ネタも、前回の「ジャクソンひとり」と似通っている。私としては、前回のジャクソンひとりの方が印象的であり、かつ作品としてのクオリティが高いように思われる。 ゲイネタで勝負するのなら、ジャクソンひとりを超える何かを作品の中に盛り込まなければならない。 以下ネタバレ さて、本作であるが、主人公はファイトクラブというゲイが集ってセックスをする店に通っている。ファイトクラブは個室がたくさんあり、ロビーで会った人を誘って個室に入る仕組み。入場料は千円と安い。この安さはなんかリアルだった。 主人公はファイトクラブで「いぶき」というゲイと
ついに6年目に突入! 結論から言うと、6年で駄目になった。 5年目で小さな穴が開いて、それを直したのだが、直し方が悪くてさらに悪化。 小さな穴の時点で、ちゃんと店で直すべきだった。 過去の経緯はこちらにまとめてある。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp では見ていこう! 貫禄はかなり出て来た。 こちらが問題の裂け目。 直した所の下側の、薄い所が直してすぐに破けた。 立って履いている状態。 左足は上が破けている。 右足は下が。 さて、これを直そうとマジックミシンに持って行った。すると、10センチくらい大きく当て布をして縫わないと、また破けるという。ちなみに、お値段片足6600円とのこと。なかなか踏ん切りがつかずに迷っている。 さてさて、どうしたものか。 [リーバイス] ビンテージ クロージング S501XX ジーンズ デニム パンツ ジーパン LEVIS VINTA
以下のとおりである。 安堂ホセ「迷彩色の男」(文芸秋季号) 川野芽生「Blue(ブルー)」(すばる8月号) 九段理江「東京都同情塔」(新潮12月号) 小砂川チト「猿の戴冠式」(群像12月号) 三木三奈「アイスネルワイゼン」(文学界10月号) 発表を見越してたくさん借りてきたのだが、また二つしか当たらなかった。がつがつ読んでいこう。
キャメラを止めるな!(字幕版) ロマン・デュリス Amazon カメラを止めるな! のフランス版である。 カメラを止めるな! [Blu-ray] 濱津隆之 Amazon 私のカメラを止めるな! の感想は以下の通り。 カメラを止めるな! を観た。感想 レビュー - 文学・文具・文化 趣味に死す! 上記のブログを読んでいただければ分かるが、大好きな作品である。 フランス版ということで、楽しみに観たが、正直本家の方が良い。おそらく、フランス語のダジャレや、フランス人にしか分からないエスプリが散りばめられていたのだろうが、分からない。フランス人やヨーロッパ人にとってはフランス版の方が評価が高いかも知れない。 本家の方が良い、と書いたが、内容はまんま同じである。唯一違って、興味深かったのは、監督は日本人プロデューサーと意見が食い違い、「日本人は良いことばっかりやってない。パールハーバーを攻撃したんだ
先日、ある成功者の講演会に行った。成功者は年収数億円だという。その成功者が繰り返し言っていたことは、与えることの重要性である。しかし、そこにはリターンを求めていいという。 「自分のためだけに何かするのではない。人のために何かをする、でも、それは自分に返ってくる。でも、自分のためだけじゃ駄目なんです。人のため、社会のために働く、しかし、それは自分の利益に繋がる。でも、自分のためだけじゃない。でも、まずは自分が幸せになる、自分を満たす、そうじゃないと、他人を幸せに出来ないし、他人を満たせない。でも、自分のためだけに何かをするのは違う。あくまで他人のため、しかし、そこには自分の利益もある」 私には成功者の葛藤が聞こえてきた。私も同じ病を抱えているし、多くの現代人が同じ病を抱えていることだろう。 すなわち、100%他人のために何かをするということに罪悪感を覚えてしまうのだ。偽善を感じてしまうのだ。
グランド・ブダペスト・ホテル (字幕版) ウィレム・デフォー Amazon わたしはこの作品が上映されていた頃から観たいと思っていた。 当時は蔦屋でDVDを借りていたので、借りようか借りまいか迷った。プライムビデオにはあったが有料だったので敬遠していた。しかし、お気に入りには入れていた。 それがなんと、昨日プライムビデオを開いたら、お薦めで出ているではないか!? ついに無料になった。もちろん、すぐに観た。 非常によく出来た作品である。 複線の回収やら、言い回しやら、カメラワークやら、素晴らしい。 ただ、わたしは勝手にグランドホテル様式の作品だと思い込んでいた。本作はコメディミステリーであって、グランドホテル形式の作品ではない。それが残念である。 ただ、良作なので観て損はなし。ネタバレすると詰まらなくなるので触れないが、わたしは見終わった後、もう一度頭から(飛ばし飛ばしではあるが)見てしまっ
政治家はロクなことをしない。周知の事実である。 特に最近しでかしたロクでもないことは、自転車ヘルメットの努力義務である。努力義務はそうする必要が全くないにもかかわらず、ロクでもない市民が頭にヘンテコなものをかぶり始めた。 おかげで、私がいつも通り素頭でチャリンコに乗っていたら、それを見とがめクレームを入れたキチガイがいる。 政治家がロクなことをしない理由の一つに、人民がロクでもないことばかり要求するという原因がある。 多くの人民は、新しい道路が敷かれること、新しい建物が建つこと、新しいルールが出来ることを良いことだと頭から信じ込んでいる。妙ちくりんなワクチンを打ちたがる人民。新しい道路が出来た所で、大して時間の節約にもならないのに、良いことだと喜ぶ。人間が堕落するに過ぎない社会保障を文明的だ先進的だと喜ぶ。だから、政治家は人民にワクチンを投与する。道路を作ろうとする。社会保障を作ろうとする
ハマスをテロだと言えば、無差別爆撃を繰り返しているイスラエルはテロテロであるし、最初に攻撃したハマスが悪いと言えば、攻撃の応酬は今に始まったことではないし、そもそも、パレスチナの土地に人口国家を作ったからだと言えば、聖書にユダヤ人のための土地と書いてあって奪われたものだ、などなど、もはや正統性は複雑怪奇になってしまっている。 ロシア・ウクライナ戦争の時は、突然ロシアが攻め込んだので、我々欧米諸国はチャイコフスキーの演奏を取り止めるなど、ウクライナの側に立った。 しかし、イスラエル・パレスチナ問題は、特殊利害でもない限り、どちらの側に立つのも不可能ではないだろうか。安易にハマスが悪いと言えば、イスラエルの行状を肯定することになるし、イスラエルが悪いと言えば、ハマスの殺人を是認することになってしまう。 双方矛を収めよ、としか言えぬ。犠牲者の少なきことを祈るしかない。 岸田は極めて無能な総理だと
世の中には「えせ民主主義」や「なんちゃって民主主義」などと民主主義を揶揄する言葉がある。ならば、真の民主主義や完全民主主義が存在するのであろうか。そんなものはない。 多くの人間は民主主義が尊いものであると信じて疑わぬので、目の前の民主主義を揶揄するのである。目の前の本物の民主主義を疑い、あるはずもない真の民主主義にあこがれる故に、民主主義そのものを否定することが出来ない病に陥ってしまっている。 「えせ」や「なんちゃって」を付けるまでもなく、民主主義はもともと唾棄すべき制度であり不愉快な思想なのだ。チャーチルの言う「民主主義はクソみたいな制度であるが他のに比べたらマシ」という意見に同意したい。 ちなみに、民主主義とは多数主義である。多数が騙されていようが、多数が選挙に行かなかろうが、多数の意思の下選挙結果が出て、多数の意思によって動いていくのが民主主義である。 たまに阿呆な政治家が「みんなで
なんと秋瑾は実在の人物。辛亥革命が成功するまでは、こういう無数の革命分子が、不発弾のごとく散っていってのだろう。 彼らは決して犬死にではない。偉大なる死である。偉大なこと、偉大だと信じることに命を賭す、というのは実に尊い生き方ではないか。 100年後、ある程度秋瑾が理想とする社会は出来た。それでいいではないか。 この映画に関して言うと、秋瑾が日本に留学したとき、日本の街並みが映るのであるが、どう見ても中国なのだ。どうして、日本で撮影しなかったのだろうか。そんなところ、けちってどうする。 秋瑾は革命家というだけではなく、詩人でもある。ただ、漢籍の教養がないわたしではこの詩を味わうことが出来なかった。 秋瑾 -競雄女侠-(字幕版) クリスタル・ホアン Amazon
昨年末に宮台氏は襲撃された。犯人が自殺したため動機は不明である。そこでわたしなりの考察をしてみた。 最近、宮台氏の言説が変わっているように思うのはわたしだけではないだろう。けつ舐め宮台ファンは気付かないだろうが、一昔前の宮台氏はもっと「価値」を語っていた。価値であり、美学であり、保守主義であり、主意主義であり、神の目線を語っていた。 なのに、最近は主知主義、効率主義、合理主義、経済成長、損得勘定、安全安心便利快適の方に傾いている。効率主義の批判を効率主義で行い、合理主義の批判を合理主義で行い、損得勘定の批判を損得勘定で行っているのだ。犯人がどう考えていたかは知らないが、ひとつの可能性として、宮台氏のこの変節が許せなかったのではないか、などと想像してみた。 わたしはかれこれマル激を20年近く見続けている。全く変わらない神保氏とちがって、宮台氏は5年に一度くらいの割合で新しい思想を入れてきて、
yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp 前回電池を入れたのが2022年11月16日。で、今日切れた。 なので、255日間電池がもったことになる。 やっぱりエボルタネオには適わない。改めてエボルタネオのすごさを知る。 ちなみに、日数計算にはこのサイトを使った。 日数計算(日付−日付) - 高精度計算サイト こんな便利なサイトがあったとは。 カタログでは273日間持つことになっている。 今は転がってた充電池を使っている。 明日、アルカリ電池を買ってきて入れようと思う。 そうすると、明日の273日後は2024年4月28日日曜日である。 ちなみに、このサイトを使った。 今日の何日後は何月何日 - 自動計算サイト 便利な世の中である。 わたしのように机が散らかっていて、マウスを動かすスペースがない人間にとってトラックボールマウスは必需品である。もっと流行っていいような気がするが
芥川賞に市川沙央さん「ハンチバック」 記者会見で「どうして2023年にもなって初めてなのか」 直木賞は2作品:東京新聞 TOKYO Web 第169回芥川賞 受賞作大予想!! - 文学・文具・文化 趣味に死す! もうタイトルの通りで他に言うこともないのであるが、完璧に当てた。 ハンチバックはそれなりに売れると思う。しかし、著者が次の作品をどうするのか、非常に気になる。ハンチバックはまだ続編が書けるだろうが、先細りは否めない。かといって、まったく違う路線の作品が書けるのか、未知である。 ハンチバック (文春e-book) 作者:市川 沙央 文藝春秋 Amazon たまたま芥川賞受賞発表のタイミングが、同居人と車で移動していたタイミングだったので、話題になった。同居人は少しは小説は読むが、芥川賞は読まない。 「芥川賞作品って面白いの?」 「面白いのもあれば、つまらないのもあるよ。でも、君が読ん
うーん。行けるか。 夏用の紺ジャケットがほしい今日この頃。
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