老朽化により廃車となる銚子電鉄(千葉県銚子市)の車両デハ701とデハ801の「さよなら運転」が23日に行われる。7月から新車両「デハ2000形」(2編成4両)の運行が始まったことを受けての引退となった。 デハ701は昭和16年に製造され、近江鉄道(滋賀県彦根市)での運行後、昭和53年に銚子電鉄に入線。デハ801は同25年製で、伊予鉄道(松山市)から昭和61年に譲り受けた。 デハ701は今年で「69歳」、デハ801は「60歳」。どちらも床が木製で、鉄道ファンの人気を集める車両だ。同社によると、国内でこれほど古い車両が営業運転されているケースはほとんどないという。 デハ701とともに入線した同形のデハ702はすでに今年1月にさよなら運転が行われ、このときも引退を惜しむ大勢のファンが全国から駆けつけた。 今回のさよなら運転は、デハ701が午前9時50分から銚子−外川駅間を6往復、デハ801は同1