7年前、北海道夕張市が財政破たんしました。350億円を超える赤字が表面化して日本で唯一の「財政再生団体」となり、青年市長のもと、懸命に再建を目指しています。破たんした夕張市の今はどうなっているのか、「夕張予備軍」の自治体はあるのか、見てみましょう。 353億円の借金を抱えて 夕張市は炭坑で栄えた街です。1960年には約12万人もの人口があり、石狩炭田の中心的な都市としてにぎわっていました。しかし、主要エネルギーが石炭から石油へ移り変わると炭坑経営は悪化して、閉山。炭鉱から観光へ産業転換を図ってテーマパーク「石炭の歴史村」を建設し、映画祭や名物の夕張メロンをアピールして集客に乗り出したもののうまく行かず、過大な投資による赤字隠しが発覚して破たんしました。2007年3月6日、国の管理下に入って353億円の借金を返済していくことが決められ、その後、財政健全化法が成立して、2010年に全国初の財政