北朝鮮外務省のアメリカ担当の幹部が、訪問先のロシアで今月29日にロシア外務省の高官と会談する予定で、ロシアとしては、北朝鮮情勢の打開に向けて意見を交わすとともに、この問題をめぐるロシアの役割を強調する狙いもあると見られます。 ロシアとしては、会談で北朝鮮側に、核やミサイル開発の自制を求めるとともに、アメリカなど関係国との対話を通じた解決を促すなど、北朝鮮情勢の打開に向けて意見を交わすものと見られます。 核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対しては、アメリカや日本などが圧力を強めている一方で、ロシアや中国は外交による解決の重要性を訴えるなど、必ずしも国際社会の足並みはそろっていません。 こうした中、ロシアとしては、北朝鮮外務省の幹部をロシアに招いて会談することで、北朝鮮をめぐる問題の解決を目指す国際社会でのロシアの役割を強調し、アメリカなどとの交渉を有利に進める材料にしたい狙いもある