東京五輪の陸上男子110mハードルで金メダルを獲得したジャマイカのハンスル・パーチメント選手だが、8月4日の準決勝直前、選手村からスタジアムに行くはずが、間違って競泳会場行きのバスに乗ってしまったという。 選手村に戻ってからスタジアム行きのバスに乗っていたら、ウォームアップには間に合わないかもしれない。そこで、パーチメントはその場にいたボランティアにお願いし、タクシー代を借りて、無事スタジアムまで行くことができ、その翌日の決勝戦で見事、金メダルに輝いたのだった。 次の日、パーチメントはその「善きサマリア人」にお礼を言うため、競泳会場にバスで行き、「ティアナ」と彼が名前を覚えていたそのボランティアを見つけることができた。パーチメントは、ティアナに金メダルを見せて、ジャマイカ代表のTシャツを贈り、借りたタクシー代も返した。