【北京=三塚聖平】中国メディアによると、中国の欧州連合(EU)代表部は6日に発表した報道官談話で、ウクライナ情勢をめぐり中国が停戦実現へ仲裁に乗り出すかどうかについて「ロシアとウクライナによる直接協議を強く勧める」と表明するにとどめた。ウクライナは中国が仲介役を担うことを期待するが、事態が複雑化する中で中国側は慎重姿勢をみせている。 中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は5日、ブリンケン米国務長官と電話会談し、「ウクライナ危機は最終的に対話を通じた解決しかない」との考えを示した。中国が仲裁を行うかについては触れていない。王氏は「米国、北大西洋条約機構(NATO)、EUの三者が、ロシアと対等な対話を行うことを勧める」とも述べた。 ウクライナのクレバ外相は1日に王氏と電話会談し「中国が停戦実現へ仲裁してくれることを期待する」と呼び掛けたが、中国側は具体的な対応について明言していない。 中国は、