ヒートポンプ式は電気で冷媒を圧縮して熱を生み出して温水をつくり、暖房や給湯に用いる。ガスボイラー式に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を約65%削減できるのが特長だ。従来はガス価格が安かったため、効率が良くないものの導入コストの安いガスボイラー式が主流だったが、ガス価格の急騰によりヒートポンプ式の需要が急増している。 1月上旬に工場を訪れると、青色と灰色のダイキンのユニホームを着た従業員たちが工場内を動き回っていた。大きなプレス機が次々と製品のパネルを成型し、ロボットがラインに載せていく。パネルはコンベアにつるされて、塗装工程に入っていく。従来の空調機器はカラーバリエーションが少なかったが、デザイン性を高めるために塗装の色を増やしている。 組み立てラインは自動化している工程もあるが、人手が必要な工程が多く、従業員が配線の接続やネジ締めなどの作業を進める。それぞれの身長や作業の場所に合わせて自
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