反政権派市民に失望広がる 海外移住も視野に―トルコ 2023年05月30日07時04分配信 28日、トルコ大統領選挙の決選投票を制し、再選を果たしたエルドアン大統領(EPA時事) 【アンカラ時事】28日のトルコ大統領選挙決選投票でイスラム系政党・公正発展党(AKP)を率いるエルドアン大統領が続投を決めたことに、野党統一候補クルチダルオール氏を支持した人々の間で失望が広がっている。イスラム保守層や民族主義者の支持を受けるエルドアン政権の強権体質に反発。経済状況の悪化もあり「もうこの国には住めない」と、海外移住を視野に入れる人も少なくない。 強権大統領の人気根強く 「仕事ぶり」評価―トルコ エルドアン政権は2013年の大規模反政府デモや16年のクーデター未遂事件などを経て、大統領に批判的な市民に対する締め付けを強めてきた。また、エルドアン氏は今回の選挙を通じ、AKP以上に宗教色の濃いイスラム教