プーチン大統領(写真:ロイター/アフロ) この記事の写真をすべて見る ロシア軍がウクライナ東部に攻勢を仕掛けている。2022年にロシアによるウクライナ侵攻が起きて2年以上が過ぎたが、終わりが見えるような状況ではない。ソ連崩壊後、民主国家として歩み始めた新生ロシアは、なぜ隣国を侵略できるような国になってしまったのか。プーチン大統領やロシアからはいったいどういった世界が見えているのか。朝日新聞論説委員の駒木明義氏がその内情に迫る。(新刊『ロシアから見える世界 なぜプーチンを止められないのか』(朝日新書)から一部抜粋、再編集した記事です) 【写真】プーチンに「同じ未来を見ている」とラブコールを送った日本の首相はこの人 * * * ロシアは、国際社会で孤立を深めている。一方で、欧米先進国の二重基準への冷ややかな視線が、グローバルサウスと呼ばれる新興諸国に広がっていることも事実だ。 2023年1