アマテラスといえば皇祖神として天皇の権力を根拠づける記紀神話の主神とも言うべき神で、天の岩戸や天孫降臨などエピソードも多く特に知名度の高い存在だろう。同時に天皇制を象徴する神でもあり、政治的色彩がいまだに色濃いものと見られている。今回はちょうどアマテラス本がたまっていたのでそれぞれの本でのアマテラス像を紹介してみる。 アマテラスの誕生 (講談社学術文庫) 作者: 筑紫申真出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/05/10メディア: 文庫 クリック: 19回この商品を含むブログ (9件) を見る本書では冒頭、アマテラスが男の蛇の神だとする説の存在が紹介されている。ひとつは鎌倉時代のある僧の記録によるもので、もうひとつは著者自身が、アマテラスを祭る皇大神宮(伊勢神宮内宮)の別宮、伊雑宮の神官の家筋の者からじかに聞いた話だという。 アマテラスが蛇神であった、というこの神格の混乱を枕として、
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