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小熊英二に関するPledgeCrewのブックマーク (5)

  • 小熊英二『1968』読書ノート

    著者、小熊英二は、これまでにも一連の力作((『単一民族神話の起源』、『〈日人〉の境界』、『〈民主〉と〈愛国〉』)など)で、その力量を遺憾なく発揮しており、私の注目を引いていた。私はややもすると他人の著作を読んでその欠点に目が向いてしまうという、教育者にあるまじき困った性格の持ち主なのだが、彼の仕事に関しては、多少の部分的批判がないわけではないにしても、概して非常に高く評価してきた(1)。その彼が、一九六八年前後の日の若者たちの叛乱を主題とするを書いた。これはちょっとした事件である。ちょうどあれから四〇年を経たということもあり、刊行の時点で、世間全般でもこの主題への関心が高まりつつあった。あの時代に若かった世代の人間にとってと、当時のことを直接知らない今日の若い世代とでは、関心の持ち方も大きく異なるだろうが、とにかく四〇年前の出来事を振り返り、なにがしかのことを考えてみたいという欲求は

  • alexisのブログ 「1968」小熊英二

    まあ分厚くて重いであった。何とか全部読み終えた。全体、一言で言って、「質より量」という気がしないでもない。1968年の「叛乱」をこれだけのヴォリュームで書くのであれば、著者も語っているように当事者が多数存命中なのだから、せめて何人かは現在の当事者の発言を採って欲しかった。僕は実はかなり正確に引用されていると思うが、出てくる発言はすべて引用である。それもほとんどが「重引」であって、どうも、著者自身断わってはいるが、「高度成長期へのアレルギー」とか「現代的不幸(アイデンティティ・クライシス)への個々の抵抗」の側面からのものが強調されすぎて、軽いものになってしまった感がある。 ここまでのを書くのであれば、「激動の7ヶ月」の政治闘争であれ、学園闘争であれ、あるいはセクト、ノンセクトを問わず、実際に当時先頭に立って闘い、傷つき、現在は「平均的なサラリーマン」になる道すら失い、うやわずで生活し

    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/11/02
    本は読んでないし党派の言語が貧困で硬直化が進んだのは事実だが、「硬直化したマルクス主義」の言語から出られず云々のところはたぶん違う。小熊の評に該当するのはせいぜい教条的毛派。当時の問題意識をなめすぎ
  • 小熊英二さん『<民主>と<愛国>』を語る(下)

    ――小熊英二さん『〈民主〉と〈愛国〉』を語る(下) 度量の広さは大切なこと ■60年安保の全学連と68年の全共闘 ――60年安保闘争の全学連に関する記述は好意的ですね。 ★まあ好意的といってもいいでしょう。ただし、彼らが賢かったとは思いません。冷たい言い方に聞えるかもしれませんが、全共闘運動や60年代の新左翼も含めて、20歳かそこらの人間が上の年代と縁を切って運動をやっても、思想的ないし政治的に賢いものが出てくる確率は少ないと思う。 ただ60年安保闘争の全国民的な――あえてこういう言い方をしますが――盛り上がりをもったときに、全学連主流派はそれなりの役割を果たした。つまり若者の純粋さというか、直情径行な直接行動が、一種の起爆剤の効果をもった。 国会突入を繰り返す全学連主流派のデモを、回りの大人たちは半分あきれて見ていたようですけれど、その純粋さや真摯さに刺激されて、運動が広がっていったわけ

    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/08/17
    こっちはちょっと微妙
  • 小熊英二さん『<民主>と<愛国>』を語る(上)

    ――小熊英二さん『〈民主〉と〈愛国〉』を語る(上) 『七人の侍』をみて、「これが戦後思想だな」と思った ■「つくる会」に対抗したかった ――小熊さんにこれだけの大著を書かせた動機はなんだったのですか。 ★前著の『<日人>の境界』で戦後沖縄の復帰運動を書いたこととか、いろいろありますけれど、一つには90年代に「新しい歴史教科書をつくる会」が出てきたり、加藤典洋さんの『敗戦後論』をめぐる論争が盛り上がったりしたことです。私にいわせれば、あれは「戦争歴史認識を論じる」というかたちをとって、「戦後という時代をどう考えるか」を論じていたといってよいと思う。「戦争」は「戦後」のネガであるわけですから、「あの戦争をどう位置付けるか」は、「戦後日をどう位置付けるか」とイコールであるわけです。 しかし当時の私の知っている範囲から見ても、議論の前提になっている「戦後」の認識が間違いだらけだということが、

    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/08/17
    50年問題から六全協、安保ブントまではつながってる。切れたのはそのあと。第一次ブントと第二次ブントはほとんど別のもの。著書自体は末読だがなかなかいいこと言ってる
  • 再考・太田朝敷と小熊英二の議論に関連して(11.9追記): 極東ブログ

    コメント内のレス内の太田朝敷についての言及ですが、morimori_68さん(参照)のご指摘は当然だと思います、が、私の意図は小熊英二がそうだという意味ではありませんでした。このあたり舌足らずだったかもしれないので、少し補足させてください。先のレスで、「太田朝敷なんて結局皇民化だ」というのは、沖縄の言論界でだいたい1990年くらいまでの左翼的な評価としてある程度定着している面があったのですが、彼が新報(琉球新報)の創始との関係や実際に現地ではその謦咳に接する古老も多いことから、旧来な左翼的な評価が定まりにくい傾向がありました。そうしたなか、論集の再刊などを含め、見直し的な考察やまた、左翼的な思索からもれいのポストコロニアル論やカルチュラル・スタディーズが出て、ちょっとイジワルな言い方をすれば、沖縄は文献が豊富なこともあり「おいしい領野」になってくるあたりで、ちょうど小熊英二が出てきて、やっ

    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/04/26
    日本による植民地拡大の特徴は、厳密な意味での近代的「国民」形成を待たない、過剰な危機感と追いつけ意識による早発的侵略だったこと。神山が「二重帝国主義論」で指摘したのもそういうこと。「捩れ」はそのせい
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