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ブックマーク / tmsigmund.hatenadiary.org (3)

  • 村上春樹による政治的なスピーチと、湧き上がる非政治的な解釈 - ブログのきおくそうしつ  Amnesia on the Blog

    村上春樹が「エルサレム賞」授賞式で行ったスピーチをめぐって、いろいろと議論があるようだ。必要最小限のことだけ、明記しておきたい。 スピーチを受け止める側の多くが、単に村上の政治的な姿勢を問うていたはずであるにもかかわらず、たとえば「壁と卵」といういかにも村上らしい表現に引きずられて、その来の問題提起をぼやかせてしまっていることに、かなりの違和感をわたしは感じている。ちょっとはっきりいうと、今回の村上のスピーチに賞賛を送るのは、もともとのヒューマニズムのそこの浅さが、露呈してしまっているのではないか。 確かに村上は、イスラエルのガザに対する軍事攻撃に批判的なコメントを寄せた。それに意想外の印象を受けて、「村上春樹もいいところがある」と考えるのもいいと思う。イスラエルを批判する意見が、世界に多くあることをそれなりに示す機会をつくったのだから。そこで話をやめるならいい。しかし、村上のスピーチに

    村上春樹による政治的なスピーチと、湧き上がる非政治的な解釈 - ブログのきおくそうしつ  Amnesia on the Blog
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/02/23
    id:F1977、「~の存在自体ありえない」という論理は空疎。それはナイーブなロマン主義であり「現実」に係ることよりおのれの「倫理的」正しさのみを優先させる自慰に過ぎない/違う、現実自体を否定して現実に係れるか
  • いま一度ガザの人びとの痛ましい姿を見る - ブログのきおくそうしつ  Amnesia on the Blog

    イスラエルによるガザへの空爆と軍事侵攻がとりあえずしばらくおさまって、もうすぐ一ヶ月になる。日でもそれなりに報道されていたように、10日のイスラエル総選挙の結果「極右」政党が支持を伸ばし、「右派」の連立内閣の可能性が取りざたされている。そうなると、イスラエルがさらなる残忍な殺戮を開始するのは、そんなに先のことではないかもしれない。もちろん「左派」や「中道」と呼ばれている労働党やカディマも、基的には対パレスチナ政策では、違いがあろうはずもなく、どちらにせよ平和的な解決への取り組みはなかなか期待できなかったのだが、それでもあからさまにパレスチナ人排斥を訴える人間がこれほど支持を集めるとなると、極めて悪い予想がなされるしかない。 それでガザ虐殺22日戦争によって死亡したり負傷したパレスチナ人の写真を集めているサイトを見つけたので、もう一度じっくり見てみた。正直、あまりにひどい写真は、まさに殺

  • ちくごよみイラン・パペ『パレスチナの民族浄化』2 - ブログのきおくそうしつ  Amnesia on the Blog

    民族浄化についてこのように参照することは、学者やアカデミズム業界内のルールでもあります。ドラゼン・ペトロビッチ(Drazen Petrovic)は、民族浄化についての定義の最も包括的な研究を発表しました。彼は、民族浄化にたいして、ナショナリズムや新たな国民国家の建設、あるいは国内紛争を関連づけています。こういった視点から、この犯罪を実際に担う軍隊と政治家との親密な結びつきをあばき、民族浄化のうちにあらわれる虐殺の位置づけを説明しています。それはつまり、政治指導者は、民族浄化の実行を軍レベルに委任するのですが、必ずしも組織的な計画を携えさせたり、明確な指導を与えたりするのでないのに、全体的な目的に関しては全くもって明瞭だということなのです。 このように、それ自身の慣性力で突き進む巨大ブルドーザーが、その任務を果たすまで止まろうとしないように、追放の機械が行動を開始し、進み続ける限り、ある点で

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