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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (14)

  • 「町のパン屋さん」のような出版社: たけくまメモ

    「町のパン屋さん」のような出版社ができないだろうかと、考えるのである。どこの町にも一軒くらいは「こだわりのパン屋」があるだろう。家族経営で、石窯で焼いた手作りパンを売っているような。宮崎駿の『魔女の宅急便』に出てくるグーチョキパン屋とか、そんな感じだ。ご主人が奥でパンを焼き、奥さんが店に立ってパンを売る。奥さんが身重になると、女の子をバイトに雇って店番を頼んだりして。 事業規模はとても小さい。売り上げも微々たるものだが、旦那と奥さんと生まれてくる子供が生活できるのなら、それで十分である。お客さんは町の住民に限定されるので、奥さんの対人会話能力が店の生命線である。うまく行けば、ただパンを売るだけではなく、地域のコミュニティセンターとして機能することもある。こうなれば、町の店舗の理想であろう。 パン屋さんでなくとも、八百屋さんでも魚屋さんでも、地域に密着した独立型店舗ならなんでもいいと思われる

  • 不正コピー問題の意外な解決策: たけくまメモ

    昨日「オンライン出版を買ってみて」というエントリをアップし、オンライン電子出版の問題点(不正コピー防止のプロテクトによって、かえってとしては不便になる問題)について書いたところ、編集者のMさんという方からメールを戴きました。Mさん、ありがとうございました。 メールには、アメリカのプラグマティック・ブックシェルフ(Pragmatic Bookshelf)社という技術系出版社の試みについて、たいへん興味深い事例が書かれてありました。 http://www.pragprog.com/ ↑The Pragmatic Bookshelf 俺は英語が苦手なので、Mさんの解説をもとにざっと読んだだけなんですが、それでもこの会社がかなりユニークな試みをしていることはわかりました。 まずの購買ページを見ると、プルダウン・メニューが「PDF+PaperBook」になっており、ほかにpdfファイルオンリー

  • ジンバブエにあの人を連れて行きたい: たけくまメモ

    有史以来未曾有のハイパーインフレに見舞われているジンバブエですが、何度デノミを実行しても時々刻々と進行していくインフレの前になすすべもなく、山のような札束で買えるのが卵三ケだけとか、とんでもないことになっているようですね。 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081111_zimbabwe/ ↑兆を超えて「京」へ。1ドルが2京ジンバブエドルを突破 http://digimaga.net/2008/10/zimbabwean-bill-real-crisis.html ↑世界最悪水準、ジンバブエの超高額紙幣を写真で紹介 http://zimbanet.jocv.net/05_what_zimbabwe/inflation.html ↑青年海外協力隊体験記 ジンバブエ インフレーション こういう非現実的な数値を目にすると、俺が小学生のと

    ajita
    ajita 2008/11/20
  • 京都精華大学での特別講義: たけくまメモ

    京都精華大の学生さんでここを見ている人はいますでしょうか。 今年は京都精華大の客員教授になったと、以前たけくまメモでもお知らせしましたが、最初の特別講義が6月18日と19日に決まりましたのでお知らせします。基的にマンガ学部の全学科で受講できますので、精華大生の皆さんはよろしくお願いします。 今年は6月に2コマ、以下9月と12月に2コマづつの計6コマやることになりました。やや心配なのが、今年に入って脳梗塞の「回復期の悪影響」が出ていて、ちょっと言葉が出しづらくなっていることです。昨年の方がまだ言葉が出ていたんですけど、この春くらいから日常会話の中で、単語の頭がいきなり発音できなくなったりして困ってます。医者に言わせると「確実に回復していて、しゃべりのスピードがあがったので一時的に発音がついて行ってないのだろう」ということでした。 なるほど、とは思いましたが講義をやるうえで少し困ってます。ま

    ajita
    ajita 2008/05/18
  • 川内康範先生の想い出(補遺): たけくまメモ

    いくつかの新聞雑誌から川内先生の追悼文を書いてくれという依頼が舞い込んでいます。できるだけ対応するつもりですが、週末は生憎「サルまん」締切と重なるので、締切の早いところは電話コメントで勘弁していただきました。 川内先生の取材で強烈に覚えているのは、最初の日に取材を終えてホッとして帰宅したら、翌日の朝7時に先生人から拙宅に電話があり、「もう一度インタビューやらないか」と言って来られたことです。 取材日に渡していた「クイックジャパン」創刊号に載っていた石原豪人インタビューをホテルで読んでくださったんですね。「石原くんの記事、読んだよ。俺のインタビューは少し堅かったかもしれんな。もう一度やろう」 こう言われて、内心万歳三唱で再度滞在先の高輪プリンスホテルに向かいました。そうしたら、二度目のインタビューは全然違った。そこで初めて、先生の口から戦争直前に仮病をつかって軍隊から「離脱」した話が出たの

    ajita
    ajita 2008/04/10
  • インドへ馬鹿がやって来た: たけくまメモ

    マンガ家・山松ゆうきちさんの新刊『インドへ馬鹿がやって来た』(日文芸社)が刊行されましたのでご報告します。 この「たけくまメモ」でもずっと前に紹介したことがあるんですが、山松さんがインドに半年間行って、そこで日のマンガを出版しようとしたことがありました。ありましたではなくて、現在もその夢を諦めてはいないようなんですが。 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/05/post_8380.html ↑たけくまメモ「山松先生に会ってきた」 山松さんといえばマンガの中の雨を「ざかざんざかざんざかざん」と降らせたり、田舎町を舞台にババアとヤクザが出てくる人情だかなんだかよくわからない話を描いたりする巨匠なのですが、50代も後半にさしかかったある日、突然「マンガの出ていない国はあるのだろうか」と疑問を持ち、調べてみたらどうもインドは出ていないようなの

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    ajita 2008/03/17
  • 川上未映子さんが「篦棒な人々」を: たけくまメモ

    ミュージシャンで小説家でこの間芥川賞をとったばかりの川上未映子さんが、今月17日放送のNHK-BS2「週刊ブックレビュー」で拙著『篦棒な人々』を紹介してくださることになりました。 http://www.nhk.or.jp/book/prog/2003preview01.html ↑17日の番組紹介ページ http://www.nhk.or.jp/book/ ↑週刊ブックレビューTOP 「週刊ブックレビュー」の放送日は NHK BS-2 17日日曜日 午前8:00~8:54 【再放送】 翌18日月曜日 午前0:00~0:54(同日・深夜) であります。川上さんは美人です。お見逃しなきよう。 それにしても今をときめく芥川賞作家で才色兼備のこの人に紹介されるなんて、『篦棒な人々』も果報者であります。中身はオリバー君を呼んだ人とか、ホモ話の達人とか、森進一を破門した先生とか、幻の全裸芸術家なんかが

    ajita
    ajita 2008/02/13
  • 独学に勝る勉強はない(1): たけくまメモ

    ※追記:最初にアップしてから少し書き足してあります。 今回書こうと考えているのは、「学校の勉強」についてです。俺は、自分が高卒だから言うのではないですが、「学校の勉強」というのは、当は小学校の六年間で充分ではないかと考えてます。俺自身、胸に手を当ててみても、47年間の人生当に役に立った、と思えるのは小学校で習った「読み書きソロバン(算数)」だけで、これには感謝しています。 でも中学以降の勉強となると、因数分解なんてすっかりやり方を忘れてますし、英語も中二レベルくらいからだいぶあやしい。それ以外の学科の内容もほとんど忘れちゃってる。高校の授業も同様です。中学高校の勉強も、大学以降に気で学問しようと考えたら絶対必要なんだと思いますけど、すべての人間が学者になるわけではない。俺ばかりでなく、ほとんどの人には「受験勉強」以外の意味はあんまりないのではないでしょうか。 でも学校をさぼった記憶

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    ajita 2007/11/28
  • 【blog考】2 mixiはパソ通の再来だ: たけくまメモ

    話がだいぶ横道に逸れた。とにかく44歳になる1ヶ月前に、私はmixiに誘われたのだった。ネットをやっている人にとっては自明のネットサービスであるが、これはネット未経験者や慣れてない人も読者に想定した文章なので、最低限の説明を加えたい。 mixiは、SNSと呼ばれるネットサービスの一種である。あらかじめ入会している人が、自分の友達に声をかけて登録用の招待メールでURL(ネットアドレス)を送る。送られた人はそのURLをクリックして、「はい」を押すだけで簡単に無料でmixi会員になることができるのである(サービスを拡張した有料コースもあるが、無料でもほとんどの機能を使うことができる)。 mixiの会員同士でも、別の会員を招待して「マイミク」登録をすることができる。こうして次々に「友達の輪」を広げていくというサービスである。 それまでのブログや個人ウェブサイトでは、会員パスワード制にでもしない限り

    ajita
    ajita 2007/08/05
  • 最近の雑感: たけくまメモ

    明日提出の締め切りがあるので、ちょっとだけ。いやここんとこのニュースを見て思ってることなんですけど。ちょっと昔話から。 俺が20代のとき、世の中はバブルに向けてまっしぐらの時期で、周囲は浮き足立っていました。株や土地の値段がバンバン上がって、ディスコのお立ち台でボディコン姿の飯島愛が踊り狂ったりしてました。 俺はといえば、駆け出しの売れないフリーライターで、お金もなく、株も土地も買えなかったので、オンボロアパートで指をくわえてテレビを見ているだけでした。当時から「バブル」と言われていましたが、自分とは別世界の話だと思っていました。こっちは目の前の生活で手一杯だったからです。 80年代の終わりくらいでしたか、サブカル・ライター友達だったAという人が、俺に対して「タケクマくん株やらない?」と誘ってきたことがあります。「儲かるよ」と。でも俺は貧乏だったので、まとまった株を買うお金がありませんでし

    ajita
    ajita 2007/06/13
  • ゾンビと年金問題: たけくまメモ

    また暗い話題で恐縮です。ここんとこテレビで年金の話ばっかりやってますが、この前「TVタックル」見ていて、ふと既視感に襲われました。 http://www.youtube.com/watch?v=pmiXA3bgAE4 ↑「年金」でYOUTUBE検索するとこんなのがたくさん出てきます。 既視感というのは、俺の好きなロメロの「ゾンビ」(Dawn of the Dead)を見ているような感じがしたんですよ。見たことある人はわかるでしょうが、あれの冒頭のほうにテレビスタジオのシーンがあって、立派な有識者たちが口角泡を飛ばして「なぜ、ゾンビが町中に溢れているのか?」ってことを果てしなく議論してるんですね。 でも、学者にも政治家にも原因なんてわからない。「ゾンビ」の日公開版では、確か冒頭に「宇宙から降り注いだ放射線の影響」なんて説明がくっついてましたけど、オリジナル版にそんなものはなくて、「理由はわ

    ajita
    ajita 2007/06/13
  • 官僚の公文書を字義通りに読んではならない: たけくまメモ

    ↑ということを、ノンフィクション・ライターの松浦晋也さんが今年2月17日付けのご自身のブログで書かれていました。 ●松浦晋也のL/D 「公文書を読む」 http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2007/02/post_209a.html 友人の伊藤剛氏から教えられて一読、今回の著作権法非親告罪化にむけての「知的創造サイクル専門調査会」第8回会議で提起された問題とそのネット界での反応と、かなりの共通点があるように思われましたので、ご紹介します。 松浦氏がこのエントリを書いた背景には、自転車ライターの疋田智氏が、道路交通法を改正して「自転車を歩道にあげよう」とする官僚・警察の動きに対する疑問と、法改正によって権力が暴走しかねない危惧を表明し、それに対してネット内の一部から「公文書を読んだだけでは疋田氏の危惧するようなことは書かれていない。疋田氏の思いこみじゃないか」と

    ajita
    ajita 2007/06/02
  • たけくまメモ : 【著作権】とんでもない法案が審議されている

    先週あたりから一部で話題になり始めているので、すでにご存知の人もいるかもしれませんが、著作権法の改定を視野に入れたとんでもない法案が日国政府関係者によって審議されていますので、ご存知ない方のためにこの場で報告したいと思います。 「とんでもない審議」というのは、もちろん俺自身が「とんでもない」と思っているわけですが、もしこの審議に基づく著作権法改定がなされた場合、俺だけではなく、およそ表現行為をするもの全員にとって、プロアマ問わず等しく重大かつ深刻な影響を与えることになるのではないかと思われます。 今の動きをかいつまんで書くなら、「著作権法の非親告罪化」に向けた準備が政府機関によって進行しているいうことです。これまでも現在も、著作権侵害というものは「侵害されたと思う側」が民事裁判に提訴するなり、あるいは刑事告訴をしない限り逮捕することも裁判を起こすこともできない「親告罪」とされているわけで

    ajita
    ajita 2007/06/02
  • 俺的によかった音楽: たけくまメモ

    「第一回・頭のおかしい音楽祭」に沢山のご応募、ありがとうございました。どれがベストというわけではないのですが、俺的によかったPVをピックアップしたいと思います。これ以外にも面白い音楽ビデオがありましたらご紹介ください。意外と好評企画になりましたので、今後は月に一回くらい開催したいですね。 他にもたくさんありましたが、以下が今回、俺的に「グットきた」ビデオたちです。おそらくもっとあると思いますので、皆で教えあいましょう。 http://www.youtube.com/watch?v=FVjDNcqpioM http://www.youtube.com/watch?v=06Qm-Z5OsHw http://www.youtube.com/watch?v=XQgLO86V4aE http://www.youtube.com/watch?v=-gTX2Y4C99s http://www.youtu

    ajita
    ajita 2006/11/05
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