「木偶の妄言」のサッカー別館。横浜F・マリノスと日本代表に関する酔いどれライター仁の戯言カテナチオ――フットボールフリークなら一度は聞いたことのある単語だろう。イタリアサッカーの守備の堅さを表現するときに使われるが、本来的には4人のマンマーカーディフェンスの後ろにリベロ(スウィーパー)を置き、攻撃は前線の数人で基本はカウンターで得点する戦術のことを指した。 日本でリベロというと、自由にポジショニングをして攻撃参加するというベッケンバウワーのような選手というイメージが強い。松田やトゥーリオを思い浮かべる人もいるだろうが、本来は4人のバックスが止めきれなかった攻撃の選手を捕まえるために、特定のマンマークを持たなかったことからリベロ(自由な人)と呼ばれた。ピッチ上で攻撃対守備の1対1が行われ、それが終わると別の場所で1対1が始まる――現在主流のゾーンプレスが生まれるまでは、基本的にマンツーマン