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アメリカ大統領選
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前回は、相手を抜いた後のことについて見た。 ここでは、抜く前、正対にいたるまでのアプローチ部分を見る。 まず、次の動きからどのようなボール進路が予想されるかを見る。 以上は、ボールとの接触が起こる前の部分である。 ここから、どのようなボール進路が予想されるかが問題となる。 守備者が早めに動作を起こす場合、その予想に従って行動する。 もし、予想と実際が違っていた場合、守備は無駄に動くことになる。 実際の進路は以下のようである。 おそらく、接触前の動きからは、体正面へのドリブルが予想される。 しかし、ボールはアウト側へとずれる。 予想進路と実際の進路に差がある。 次も同様である。 以上からは、体の正面方向にボールが動くことが予想される。 実際は次のように動く。 イン側に進路がずれる。 これに対する守備者の反応は特徴的である。 一度左に動いた後、右に戻っている。 最初左に動いたのは、保持者の正面
「さて」 「前回に、ブラジルの設計なるものを見た」 「そこでは、ブラジルが意図的にファールをかけてくるゾーンがあるという話だった」 「それに対してドイツはどのような対策を取るのか」 「それが興味といえば興味だった」 「まず、ファールゾーンでボールを持たないことを基本としていた」 「持つとしたら下の状況」 「自分が前を向いていて、プレッシャーを受ける可能性がない」 「この時はボールを持ってもいい」 「しかし、自分が後ろを向いている、およびブラジルが噛み付きにきている」 「そういう時はさっさと蹴る」 「胸でもそらす」 「このゾーンで無駄に長くボールを持たないように気を使っていた」 「その他には、そもそもそのゾーンを飛ばすという対策も見られた」 「次の例では、後ろ向きの選手にボールが入って素早く戻す」 「ここで前を向くことは、優先事項ではない」 「そして戻ったボールを前に蹴る」 「これで大体ブラ
「さて」 「フェリパオことフェリポン」 「フェリポンことフェリパオ」 「スコラーリなのかエスコラーリなのか」 「そんなことはどうでもよく」 「今回のワールドカップにおけるブラジルの設計を見てみようかと」 「特徴としては、中盤にボールを取れる選手を置いて、そこからのカウンターを狙っている」 「次の例では、フェルナンジーニョが中盤で相手に競り勝つ」 「で、この時フッキが一気に左を前に出る」 「そこにボールが渡ればカウンターが成立する」 「ブラジルは、常にこれに類するパターンを狙っている」 「だから、中盤の相対的に低い位置にボールを取れる選手を抱えている」 「フェルナンジーニョ、オスカル、さらには、ルイス・グスタボ」 「オスカルはボールをずいぶん回収していて、コロンビア戦では12回」 「これは、フェルナンジーニョの13回に次いで2位」 「チリ戦でも11回を数える」 「で、この特徴は前回のようにフ
「さて」 「日本とギリシャの一戦」 「結果的には引き分けだった」 「この前のコートジボワール戦では、日本にパスの間違いが多くあった」 「一応、試合全体で13ということになっている」 「ギリシャ戦でもそこに注目する予定だったのではあるが」 「37分に相手が退場してしまった」 「これではデータが取れないどうしよう」 「しょうがないので37分まで集めて、その後は打ち切ることになった」 「そうなんか」 「うむ」 「それは楽したいだけなんちゃうかと」 「まずパスについて一番ひどかったと思われるのがこれ」 「いわゆる相手へのパスか」 「これはよろしくないと思われる」 「ふむ」 「次に、右上の白い選手が前にボールを蹴って、左上の青い選手がそれに頭で触れる」 「これはクリアミスではないのか」 「それならもっと強く前に返すはずで、これは中央の味方につなごうとして失敗していると考えられる」 「最終的に5対5に
「さて」 「めでたくワールドカップも始まり」 「スペインはオランダに5点とられ」 「ポルトガルはドイツに4点とられ」 「イベリア半島が花火にされてしまった今日この頃」 「皆様いかがお過ごしでしょうか」 「本日はコートジボワール対日本などをお送りしようかと」 「だいぶ時代遅れな話題やけどな」 「それは言わない約束でひとつ」 「試合自体は2-1で日本は負けた」 「それはそれとして、パスについてずいぶんと気になった試合だった」 「気になったかね」 「例えばこういうのがある」 27:41 「これはかなりのミスパスやな」 「ボールを受ける前の状態はこんな感じや」 「ふむ」 「ボールを触る時はこう」 「だからどうした」 「少なくとも相手からひどいプレッシャーを受けてはいない」 「それでミスったからいかんと言いたいのか」 「いかんというか、そこから取られて危ない状況になったのではわりに合わんのちゃうかね
「さて」 「前回から続いて、モウリーニョがロブソンの戦術というか、サッカーの見方を受け継がなかったことについてやな」 「モウリーニョがどういう考えの持ち主か、というのは、最初に見た、彼の喜怒哀楽がどのようなプレーで引き起こされたかを見るとわかりやすい」 「喜んでる時」 「喜んでない時」 「それぞれが、どのようなプレーと対応しているかというと」 「喜んだ場合は、次のようになる」 「まず相手のバレンシアがショートコーナー」 「得点状況は、1-0でバルサがリード」 「カルピンのクロス」 「ディフェンスのクリア」 「フィーゴが持ち出して」 「前方へパス」 「そこに待ち受けるは」 「ロナウド」 「そのまま持ち込んで」 「ゴール」 「カウンターから見事に得点、差を二点に広げる」 「これを見たモウリーニョのリアクションがこれ」 「めっちゃよろこんではるな」 「次に下の反応を引き起こしたプレー」 「これは
「さて」 「話題のクラシコはバルサの勝利」 「マドリーとしては惜しい試合を落とした」 「両チームの先発はこう」 「マドリーが驚きの配置を取っているところに触れたいところではあるが」 「流れの関係上、バルサを先に見ていこうかと」 「上下をひっくり返すと次のようになる」 「ふむ」 「いわゆる普通の配置に見える」 「見えるのだが、実際はこうでない時間の方が長かった」 「おそらく、選手の滞在場所の平均は下の形に近い」 「右肩下がりやな」 「なんともいえん陣形ではある」 「こんなもん、うまくいくわけないわな」 「ケイタが前に行こうと思うとメシとアンリが邪魔で、メシが下がるとイニエスタが邪魔、シャビが中に入ろうとするとイニエスタとかぶる」 「おまけに、中央に突っ込む選手がいないから、サイドをたまに抜けても中ががら空き」 「唯一動きやすいのは、アウベスだが、そこに長いボールを入れる気配もなし」 「前半の
これは、「正しいインサイドキックとは ~誤った技術~」の続きである。 以下の流れが、もっとも正しいと考えられるインサイドキックである。 かかとを押し出さず、膝を伸展させながら、やや外側から回すように蹴る。 ここから、膝を横に開くことも、足首を押し出すこともなく、インサイドで蹴る このようなキックでは、足首の角度を固定し、やや外側から回すようにボールを捕らえる。 結果として、体の向きとパスの方向がずれる。 ボールは、体の正面より軸足側に転がる。 体の正面とパスの方向がずれることは、ディフェンスを騙すことにつながる。 これは、プレーにおいて一つの利点となる。 同じチームの他の選手にも、類似した蹴り方が見られる。 膝を開かず、かかとを押し出さず、やや外側から回すように蹴る。 軸足が離れた場合にも、このような蹴り方が見られる。 以上の蹴り方を見ると、前回の誤った技術に見られるような、動きの無理がな
サッカーに、「組み立てが上手い選手、下手な選手」という言葉を良く耳にする。 組み立てにおいて上手いとはなにか、下手とはなにかを以下に見る。 結論としては、組み立てが上手いとは、「相手と正対してプレーできる」ということである。 正対とは、体の正面を守備者に向け、相対することである。 また、インサイドキックをパターのように蹴る選手は技術的に相手と正対することが難しくなる。 このため、自動的に組み立てが下手になる。 このように蹴る選手は組み立てが下手であり、チームの穴として相手に利用され味方に害をなす。 その実例も見る。 ・組み立てについて、良い例、悪い例 組み立てが下手な選手は以下の特徴を持つ。 -パスを出した先で、受け手と守備の距離が近い -次のプレーへの移行に困難を生じるパスを出す -余裕のある状態を余裕のない状態へと変換する 良い例と悪い例の比較によりそれを見る。 ・組み立てにおける非常
「さて」 「色々と問題になった、主審のトム・ヘニンク・エブレベに関するお話やな」 「まず、アビダルがアネルカを倒したシーンについて」 「青いアネルカが左に攻めていて、アビダルは裏を取られている」 「青い選手の左足が後方へ、黄色い選手の左足が前方へ伸びる」 「その2つが接触する」 「黄色い選手の足は、青い選手の足の側面に軽く触れている」 「その結果、青い選手の足に横向きの力が加わる」 「それにより、踏み出す足の軌道が内側にずれる」 「軌道がずれるとどうなるかというと」 「軸足を蹴ることになる」 「下図で軸足を蹴り」 「左足を踏み出せなくなり」 「結果として転ぶ」 「これはファールである」 「当たり前やな」 「一見ダイブにも見えるし、接触が小さいので見逃してもいいのではないかという話にもなるが、これは絶対にファールを取らないといけない」 「これの名人が、カンナバーロとかマスチェラーノとかやから
レアル・マドリーは、0809シーズンのチャンピオンズリーグ8強において、リバプールにトータル0対5で大敗した。 また、これにより、5年連続トーナメント初戦敗退となった。 マドリーがここまで弱くなった原因について、質問をいただいたので、それに答えることを試みる。 理由としては、まず、選手の質が落ちたこと。次に、会長の雅量がなく、組織を食い物にしたこと。そして、スペインリーグ自体が、強くもないマドリーを止められないほど弱体化したこと。以上のことが考えられる。 選手の質 ピッチ上に見られる第一の原因は、選手の質が落ちたことである。 特に、攻撃能力において、大きく質が低下している。 例えば、最後にチャンピオンズリーグを取ったシーズンと比べると下のようになる。 紫が今であり、黒が昔である。 攻撃面で、現在の方が上であるといえるのは、マケレレに代わったラスのみである。フンテラールがファン・ニステルロー
パターのようにインサイドを蹴るとサッカーが下手になる。 これを示すと同時に、正しい蹴り方を紹介する。 これまで、「インサイドキックは、パターのように蹴りなさい」という指導が広く行われてきた。 しかし、そのような蹴り方は、教える必要も、習得する必要も一切ない。 それどころか、パター型を一生懸命に練習することは、有害無益である。 最初に、誤った蹴り方を示し、次に、正しい蹴り方を示す。 その後に、パスを正面からずらして出すことの重要性、練習法、練習で意識すべきことなどを見る。 誤った技術 いわゆるパター型インサイドの実例を示し、その問題点に触れる。 ~誤った技術 その1~(08.11.08) ~誤った技術 その2~(08.11.08) 正しい技術 正しいインサイドの蹴り方を見る。 正しい技術では、パス方向の変更が基本として織り込まれる。 ~正しい技術 その1 表~(08.11.09) ~正しい技
ユーロで優勝したスペインの守備陣に疑問が投げられることは多い。 例として、 http://www.ocn.ne.jp/sports/soccer/magazine/0648.html があげられる。 この点について検討したい。 データはすべてUEFAによる。 まず、スペインの4バックのフィードの正確性について及第点とは言い難い、という主張について検討する。 フィードとは、一般的に、ディフェンスラインなどから長い距離を経て供給されるパスをさす。 UEFAのデータベースには、フィードという項目はない。 よって、ここではロングパスの精度について調べることで代用する。 フィードの精度とロングパスの精度の間には十分な相関があると考えられる。 スペインのデータは以下のようになる。 成功率、本数ともにセルヒオ・ラモスがトップである。 以下、マルチェナ、カプデビラ、プジョルと続く。 表中のプジョールは、文
画面右の選手からパスが出る、それに対する受け手の準備動作について見る。 遠景 下の二つで、軽く浮いた状態になる。 そこから反応する。 このとき、パスは明らかに動きの逆にきている。 それでもギリギリで触り、結果として味方がボールを保持する。 実際のプレーでは、笛が吹かれ、赤と白のチームのボールとなった。 これは、明らかにパスミスである。 しかし、受け手がきちんと準備動作を行い、一歩目を遅れることなく切ったことでボールを守った。 もし、受け手の反応が遅れていれば、下の位置で黄色いチームのボールになる。 ゴール前でボールを失っていて、おそらくピンチになる。 一歩目はそれを防ぐ。 この動きは、サッカーの基本である。 一歩目をきちんと切ることでピンチを防ぎチャンスを拡大することができる。 これは、今日できて明日できないではだめである。 常ににできなければ、いつか必ずチームに大きなマイナスをもたらす。
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