[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 中世都市の大聖堂が、司教によって管理・運営されていたのは知られています。しかし、全ての大聖堂に司教が座したわけでもなければ、ひとりの司教がひとつの大聖堂の全てを支配していたわけでもありません。となれば、司教を補佐する、あるいは司教なしで聖堂を管理する役職が必要となります。この役目を果たしたのが、聖堂参事会でした。聖堂参事会は、聖堂に属する聖職者の集団です。この聖堂参事会は大きく、司教座聖堂付きと参事会聖堂付きにわかれます。文字通り前者は、司教座のある聖堂で働く参事会であり、後者は司教のいない聖堂で職務をこなしました。 参事会員は、司教座付きの場合は司教の相談役、補佐役を勤め、日々の祈祷・典礼などの聖務をも執り行いました。また、それぞれが司祭、助祭、副助祭などの階位を持っており、そ