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大谷翔平
www.jcl-classics.com
一 著者について 藤田嗣雄(1885-1967)という名前を聞いたことがある読者は、とりわけ学生の皆さんにはそう多くはないかもしれない。そこで、まず最初に、画家・藤田嗣治の兄でもある彼の生涯を振り返っておこう*1。 明治18(1885)年に東京に生まれた藤田は、明治43(1910)年、東京帝国大学法科大学を卒業すると朝鮮総督府試補に任ぜられ、大正6(1917)年まで京城(現在のソウル)で役人生活を送る。ところが、同年陸軍省参事官に任ぜられ、陸軍省の一文官として軍事行政に関する法案の起草や諸制度の調査を行っているうち、次第に軍制の学術的研究を志すようになったようである。そこで藤田は、昭和9(1934)年に陸軍省を退官すると、翌年に学位請求論文「欧米の軍制に関する研究」を東京帝大法学部に提出、同12(1937)年に法学博士の学位を授与されたのであるが、この論文は文部当局から発表を差し止められて
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