遅報ですが、ナボコフの長編『賜物』の続編(第二部)が出版されました。 ナボコフ最大・最後のロシア語長編『賜物』に続編が存在することは以前から知られていましたが、ほぼ構想段階の断片であることから、いままで刊行されたことはありませんでした。 ところが今年4月になって、ロシアの文芸誌『ズヴェズダー(星)』が、「賜物:第二部」を突然刊行しました。 アーカイヴの草稿を読みとり、出版の労をとったアンドレイ・バビコフによる長い解説は、オンラインで読むことができます(ロシア語)。 内容はブライアン・ボイドの『ナボコフ伝』にほぼ書かれているとおりのものです。 ナボコフ伝 ロシア時代(下) 作者: ブライアン・ボイド,諫早勇一出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2003/11/20メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 関心がある向きは下巻の631頁以降を読んでみてくだ