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掃除・片付け
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時々話題にしている社会学者大澤真幸(おおさわ・まさち)先生の著書を読んでいると「第三の審級」という言葉が出てきます。 「審級」という言葉は、法律用語で、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で次のように解説されています。 【審級】 審級(しんきゅう)とは、同一の訴訟事件を上位の階級の裁判所に上訴することで複数回の審議を受けることができる制度(上訴制度)における、審議の上下関係(審級管轄)を表したものである。訴訟事件に限らず、決定・命令事件についても同様である。 日本では原則として3階級の審議(裁判)を行う三審制を採用しているが、裁判所は簡易裁判所、家庭裁判所および地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所の4階級に分かれており、その訴訟の性質によって審級が定められている。 ・・・・・・ 一つの訴訟(争い)に審判を下す「目(め)」的な存在に、三つの段階の段階があるということを現わして
[思考] ブログ村キーワード 昨年Eテレでは「ギフト~E名言の世界~」という番組が放送されていました。外国や日本語の名言を英語で紹介するもので、出演者は ●講師:Roger Pulvers (ロジャー・パルバース) 劇作家、演出家、東京工業大学世界文明センター長。米国出身。オーストラリア国籍。カリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業後、ハーバード大学大学院ロシア地域研究所で修士号を取得。1967年に初来日。 ●紺野美沙子(こんの みさこ) 俳優。東京都出身。1980年、NHK連続テレビ小説「虹を織る」のヒロイン役で人気を博す。以降、「武田信玄」「あすか」など多数のドラマに出演。テレビ・映画・舞台に活躍する一方、1998年からは国連開発計画(UNDP)親善大使を務める。 (Eテレ「ギフト~E名言の世界~」から) のお二人で、英語は得意ではありませんが大変勉強になる番組でした。 このこのお番組で
[思考] ブログ村キーワード 数日前に宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」の作品について書きました。イーハトーヴの人々の生活を守るために身を投じたグスコーブドリ。近くにあるカルボナード火山島が大爆発の危険性が高く、大爆発を起せは地球規模の災害になる恐れもある。これを防ぐためにはこの火山のガス抜きをすることが一番良い方法ということになりました。 そのためには火山に爆薬を仕掛け横穴をあけガスを抜く作業をしなければなりませんが、最終的に点火のスイッチは火山島でやらなければならず、従事者は身を犠牲にしなければなりません。 多数が生きるために一人が犠牲になる。 老技師がその役を買って出ます。この物語の終わりは次のように書かれています。 <青空文庫から> 「先生、あれを今すぐ噴かせられないでしょうか。」※ブドリ 「それはできるだろう。けれども、その仕事に行ったもののうち、最後の一人はどうしても逃げられな
[思考] ブログ村キーワード 脳科学についてあまり詳しくないので番組等で脳の働きを知ると驚くことばかりです。 前に交通事故で視覚視野を失った人に笑い顔の人、怒った顔の人の写真を見せると見えないのに、快不快が解ることに驚かされました。 健康な人は、網膜から入った視覚情報は外側膝状体を経て視覚野に入ります。視覚情報は後部皮質から下部頭皮質に至るまでに順次統合され、最終的に物体として認知されたものが扁桃体(へんとうたい)へ入りここで情緒的な意味が付加されます。 上記の視覚視野の損傷者は全く写真が見えていないと言いますが、目の前に写真をだすとその情緒的な雰囲気を持った顔写真から情緒面だけの情報を抽出し認識できるという能力で人の笑顔がいかに相手の心を動かすかということで「笑顔の大切さ」を語るものでした。 その話で脳の深部にある扁桃体という場所の重要性を感じていたのですが、今朝は「うつ病」に関係する番
一か月ほど前にNHKの「魂のゆくえを見つめて~柳田国男 東北をゆく~」という番組を見て感想を書いたことがあります。その時に「霊妙なこと」に係わるコメントを頂きこの「霊妙なこと」について簡略し解答していました。 番組では遠野地方に残る絵馬について紹介されました。死者に関するものゃ間引きの絵で供養のためと間引きに対する戒めのために奉納されたものであろうと推測されました。 東北地方は恐山もあり、何かと霊妙さと隣り合わせの日常があったように思います。過去形で語るのはその姿は時代の流れとともに消えていく運命にあるからです。しかしその形、趣旨に変更はあっても各種の民俗学的な祭りは今後も残り続けるでしょう。 しかしこの絵馬だけは過去の民俗的な伝承というものになっているようです。当の物語といえば上記のように柳田國男先生です(國男は番組では旧漢字)。番組では地震で有名な碑などについて『故郷七十年』という著書
(イギリスの天才数学者アラン・チューリングの言葉 EテレサイエンスZEROから) 人間は60兆個の細胞でできているそうです。 小さな細胞の振舞いを知ることはまだ見たことのない生命の神秘を知ることだ。 ということで、EテレサイエンスZEROで「シリーズ細胞の世界」が放送されていました。 その第一回が多様な姿へと進化を遂げた生命の秘密を細胞にさぐるという内容でした。 体はどう作られるのか、結論的には細胞が起こす波がもとで作りだされるということで「体をつくる不思議な波」だといいます。複雑怪奇の世の中も実は単純明快なものかもと思わせる内容で、示唆に富む興味深い番組でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 動物や魚にある模様これはどのようにつくられているのか、という話です。 模様とは異なる色素をもった細胞の集まりで、いろいろな色つきの細胞を集めたいわゆ
[思考] ブログ村キーワード コロンビア大学ビジネススクールのアイエンガー教授による「選択の科学」の講義Eテレ「コロンビア白熱教室」の第3回目の放送が昨夜ありました。 「選択」することが困難を切りひらく力となるというアイエンガー教授の授業、昨夜は過去に間違った選択をしていてもついまた同じような選択をしている私たち、この過ちを正すツールの授業で、「選択日記」(よりよい選択を下すために選択の記録をつける)つけてみましょうという内容でした。 私にとってはテンポの速い授業で、著書『選択の科学』(文藝春秋)もあるのですが著書にもない事例と説明もあり一度ぐらいでは記憶にとどめることができません。 講義が昨夜 、直観的選択がいいのか理性的な選択がよいのか より良い選択(最良の選択)をするための実践的なknow-howを伝授するものは「選択日記」、過去の記憶がいかにあやふやなものかということは誰でも体験し
今朝は、昨日の早朝に放送された宗教学者山折哲雄先生の「こころの時代~人生と宗教~ 共に生きる覚悟」についてアップしたいと思います。昨日のブログにも書きましたが、今回の東北大震災に関係して、山折先生は梅棹忠夫の番組でもその感慨を語っています。 今回の「こころの時代」では、万葉集の挽歌が語られ「魂の行方」、現日本人が忘れている自然観、宗教観について話を進めていました。 <魂の行方・魂の鎮魂> 【山折哲雄】 4月16・17・18日2泊3日のあわただしい旅でした。 現実に眼前に広がっているその驚きであった。破壊と瓦礫の山の特にひどい風景の中を通って感じ、段々のど元を突き上げてきた感覚があり、一口で言うと「地獄、賽の河原」。 神話的世界、古代的世界と思っていたものが、現実に眼前に広がっている。その驚きでした。 ただその地獄的景観には、仏さんの気配は全然感ずることはできなかった。賽の河原にお地蔵さんが
土曜日の「ハーバード大学白熱教室」をみました。サンデル教授の講義は、コミュニタリアンである教授の共同体における「共通善」に至る道筋であるように思います。 共通善にはいかに求められるものかと問うとき、それが正義、公正をどのように考えるかで求められていくものだということになるようです。 私は、この「共通善」という言葉に、日本的な「お互い様」のこころが重なるように思います。 講義では前回から引き続きアリストテレスの目的論が説明され、奴隷制の問題はあるものの古き哲学では終らない、現代にも生きる哲学でもあることが説明されていました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ハーバード白熱教室第10回は、「アリストテレスは死んでいない」という題でした。この題が示すのは、カントとロールズなどの近代の思想家から示されるアリストテレスの目的論の自由に対する問題軽視や古典的な善の現代の多
今回は、カント哲学を理解するには最適な内容であるとともに、現代の、自殺問題等大きな問題を考えるには最適な授業になると思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Lecture12道徳性の最高原理 ※文中の「意思」という言葉は、「意志」を使用している関係書もありますが、NHKのテロップ解説は「意思」となっていますので、そのように表記しています。 サンデル教授 今回もカントをとり上げるが、今週で君たちも、基本的にカントを理解し、彼が何をしようとしていたかわかるようになるだろう。笑っているね、でも本当にそうなる。 カントはその著作『人倫の形而上学の基礎づけ』で二つの大きな問題に取り組んだ。 一つ目は、道徳性の最高原理は何か。 二つ目は、どうすれば自由は可能になるか。 この二点だ。 さてカントの、密度の濃い哲学書を理解する、一つの方法は、互いに関連している二つの事柄の
(相関図はPHP『現代思想入門』現代リベラリズムから) NHK教育で放送されている「ハーバード白熱教室」先週の日曜夕方第3回目の講義が行われ、その概略については当日取り急ぎメモを掲出しました。 政治哲学の講義、それもリバタリアニズムとコミュニタリアニズムという正に現在の政治の流れを理解する上には必要不可欠な基礎的な知識習得の場でもありました。 コミュニタリアニズムすなわち共同体主義といわれる考え方は、現在日本のよき時代への回帰志向、田舎で暮らそう的な人との心の交流のあり方、互助精神など忘れ去られたなつかしさの匂いがします。 功利主義にこのリバタリアニズム(自由原理主義・市場原理主義)考え方そして白熱教室のコミュニタリアン政治哲学者マイケル・サンデル教授のコミュニタリアニズム(共同体主義)の相関関係を理解する上にも実に楽しい第3回目の講義でした。 今朝は、既に掲出済みの第3回目ですが、民主主
今日は、やまと言葉は、「論理的な言葉ではない」ということを述べたいと思います。 ウィトゲンシュタインは、論理哲学論考(岩波文庫 野矢茂樹訳)で 「一・一 世界は事実の総体であり、ものの総体ではない。」 「二 成立していることがら、すなわち事実とは、諸事態の成立である。」 「二・0一 事態とは諸対象(もの)の結合である。」 と述べています。 このような必要な部分だけをピックアップすることは論理的ではないと承知で、この3点を最初のページから抽出しました。 さらに訳注の(6)には次のように書かれています。 「事実」と「事態」を区別するポイントは二つある。ひとつは、事実が現実に起こっていることがらであるのに対して、事態は起こりうることがらであり、必ずしも現実におこっているものに、という点である。大づかみには、この点(事実・・・・可能性、事実・・・・現実性)を押さえておけば「論理哲学考」を読むには支
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