「台湾の東海岸で、訪ねてほしい人がいる」 ベルリンに住む兄(中村真人)から、連絡がありました。「昔お世話になった方が住んでいる」というのですが、それはぼくが初めて聞くエピソードでした。 ツール・ド・台湾 第11ステージ 玉里→鳳林〜花蓮 35km(玉里〜鳳林間は鉄道) 今から18年前の1999年のこと。大学生だった兄は、台湾を旅しました。 この頃ぼくはまだ小学生で、兄が台湾へ行ったことも知りませんでした。サークルの後輩が台湾出身で、高雄の実家を訪ねて行くことになったそうです。 ところが、いきなりトラブルが。台北から鉄道で高雄まで行くつもりだったのに、間違えて東海岸を走る鉄道に乗ってしまったのです(高雄は西側の南にあります)。 相当焦ったそうですが、「台湾の高齢者は日本語ができる人が多い」と聞いていた兄。車内で「日本語ができる方はいませんか?」と聞いて回ったところ、デッキにいたおばあさんが「