広東省深圳市で発生した日本人男児の襲撃事件は、治療の甲斐なく命を落とすという痛ましい結果となってしまった。事件の発生は18日午前8時頃。同日午前には森屋官房副長官が会見で事件を明らかにしたが、詳細が一向にわからない状況は日本の不安を大きくするばかりだった。 【写真をみる】事件発生から数時間 殺伐とした「実際の現場写真」 一方、中国国内では同日午後に管轄の公安局(警察)の発表があるまで公的には“無音”が続いた。ただし、中国のSNS上では日本の報道を引用した動画が公開され、公式発表前から事件は周知されていた。折しも18日は、93年前に満州事変のきっかけである柳条湖事件が起こった「国恥の日」。反日感情を煽りやすい関連行事の様子と、日本人男児襲撃の情報が混在するSNSでは、地元ユーザーのコメントにも困惑がうかがえる。 広東省の南、香港と接する深圳は経済特区として発展し、製造拠点のハブとして、近年は