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環ROY、初のビート集『Furniture music, contemporary』の再編集版第4弾をリリース 環ROYが、東京・渋谷のヘアサロン「TETRO」のBGMとして制作してきたインストゥルメンタル・ビートを収めた作品集の第4弾『Furniture music, contemporary / 27 chinese red』を3月8日(水)にデジタル・リリース。 ミュージシャンをはじめ各界のクリエイターが集まるカルチャーの発信地として注目を集めてきた「TETRO」。2016年のオープン当初より「TETRO」と親交を深めてきた環ROYが制作したインストゥルメンタル・ビートは、エリック・サティを引用した『現代の家具の音楽』として限定のカセット・テープで2022年10月にリリースされ、即完売となっていました。 そしてデジタル・リリースにあたり、そのカセットに収められた12曲を4つのEPに再
戸川純、ヴァージンVS、メトロファルスなどのキーボーディストとして知られる天才マルチ・プレイヤー、ライオン・メリィの90年代DTM宅録未発表集『XYZ』が、12月20日(水)にリリースされます。 1973年、シネマやタイツの前身となる一色進のクラウディに参加。1976年、メトロファルスの前身であるホット・ランディングに加わり、同時期にはあがた森魚のライヴ・サポートも担当。また、大滝詠一の多羅尾伴内楽團やアルバム『ナイアガラ・カレンダー』などに参加し、80年代初期に、あがた森魚率いるヴァージンVSのメンバーとして4枚のアルバムを、81年〜99年までメトロファルスのメンバーとして11枚のアルバムを発表。90年代は、戸川純を中心としたヤプーズのメンバーとして3枚のアルバムを、エコーユナイトのメンバーとして4枚のアルバムを残し、ナーブ・カッツェ、小島麻由美、たまなどのライヴ・サポートもこなしました
THA BLUE HERBが2枚のライヴ映像作品(DVD)を発表する。1枚は、2022年に全国11都市を回った、結成25周年ツアーの様子を収めた『YOU MAKE US FEEL WE ARE REAL』。もう1枚は、2023年5月31日に恵比寿リキッドルームで行われたtha BOSSのソロ・アルバム『IN THE NAME OF HIPHOP II』の150分に及ぶリリース・ライヴを収めた『続・ラッパーの一分』。 THA BLUE HERBのライヴは、ILL-BOSSTINOが言うように“人生”そのものと言える。前者は那覇、福岡、広島、大阪、名古屋、金沢、京都、東京、仙台、札幌、北見でのライヴをシームレスに繋げていくことで彼らのライヴの臨場感を伝える。私は、後者の2時間半をこえるライヴを実際に観に行ったが、DJが一晩でドラマを作るロング・セットのプレイに身を委ねている体験にも近かった。
今、早耳な音楽好きの中で話題となっているバンド“離婚伝説”を皆さんは知っているでしょうか? マーヴィン・ゲイによる78年リリースのアルバム『Here My Dear』の邦題をグループ名の由来とするバンド“離婚伝説”は2022年1月に結成し、メンバーは松田歩(vo)、別府純(g)からなる2人組。音源、映像ともにセルフプロデュースを行います。 2022年6月に公開された初リリース楽曲「愛が一層メロウ」は一度聴いたら忘れられないキャッチーなリフレインと、シティ・ポップの影響を受けたクオリティの高いサウンドにハマるリスナーが続出。続く8月にリリースした2ndシングル「メルヘンを捨てないで」はノスタルジーが漂いながらも、都会的なサウンドが聴く人に寄り添うような楽曲となっています。 まだライヴは、今年9月に開催された東京・下北沢BASEMENTBARのイベントへの出演の一度しかおこなってないようで、そ
=LOVE、佐々木舞香センター曲「しゅきぴ」が「あの子コンプレックス」に続き2作目のMV500万回再生突破 指原莉乃がプロデュースする、メジャー・デビュー5年目を迎えたアイドル・グループ“=LOVE”(イコールラブ)。11thシングルとして5月25日(水)にリリースされる、佐々木舞香が初の表題曲センターを務める新曲「あの子コンプレックス」のMVが、5月10日の公開から10日で=LOVE初の累計500万回再生を突破し話題となっていますが、翌日11日(水)に、同じく佐々木がセンターを務める「しゅきぴ」のMVも500万回再生を突破したことが発表されました。 「しゅきぴ」は、2020年11月25日に発売された8thシングル「青春“サブリミナル”」のカップリング曲。TikTokユーザー投稿数が12,000本を超えるなど、人気再燃中です。また、「しゅきぴ」のMVは峯岸みなみが初監督を担当したことで公開
――和田さんはアイドルの肩書きを携えてさまざまな方面で活発に動いていて、インタビューもたくさん受けていますが、その根幹となるアイドルとしての現在の活動について語る機会は意外とないのかなと思っていて。 「ないですね(笑)。ライヴしかしてないから、これで(アルバムをリリースしたことで)やっと話せるようになるのかなと思います。ライヴに来てくれているめっちゃコアなファンの人しか私のアイドルとか音楽的な部分を知らなかったわけじゃないですか。外には全然出ていない。でも、中にいてくれているファンの方たちはとても素晴らしい方たちだって本当に思いますね。私のステージを見て楽しいと思ってくれたり、応援してくれるというのはすごいことですよね」
カーネーションの4年ぶりの新作が11月17日に発売!前作『Suburban Baroque』以来、結成35周年記念のベスト盤『THE VERY BEST OF CARNATION “LONG TIME TRAVELLER”』(2018年)、2枚組ライヴ盤『草月ホールのカーネーション』(2020年)を発表しながらバンドは精力的に活動してきたが、新作を出そうとしていた矢先、コロナの影響もあって思うように動けなくなってしまう。それでもアルバムのレコーディングは進められたが、今度はメンバーの直枝政広が急病で入院するという緊急事態が発生。そんな波乱に満ちた状況を乗り越えて完成した『Turntable Overture』には、張替智広、松江潤、伊藤隆博、岡本啓祐など近年バンドを支える仲間たちが集結。さらに、佐藤優介、INO hidefumi、シマダボーイ、ロベルト小山などさまざまなメンツがサポートをつ
藤井 隆主宰のレーベル、SLENDERIE RECORDのアーティストが集結したコンピレーション『SLENDERIE ideal』が10月28日(水)にリリースされる。 “全曲シングル曲のような”今作、なかでも話題は新たなメンバーとして麒麟・川島 明とフットボール後藤輝基の参加。その川島は作詞に神田沙也加、作曲に堂島孝平、編曲に冨田 謙を迎え、なんとテナー・サックスを披露したオリジナル曲「where are you」と、PARKGOLFアレンジでフジファブリック「若者のすべて」をカヴァー、後藤はスカート澤部 渡をアレンジに迎え、本田美奈子の名曲「悲しみSWING」をカヴァー。 そしてSLENDERIEおなじみのメンバーによる新曲もずらり。早見 優はジョルジオ・モロダーとカイリー・ミノーグの「Right here,Right Now」をエレガントにカヴァー、ミュージカル界注目の伊礼彼方はAR
昨年、『がんばれ!メロディー』とライヴ・アルバム『SATOKO SHIBATA TOUR 2019 “GANBARE! MELODY” FINAL at LIQUIDROOM』と2枚の新作を立て続けに発表。絶好調ぶりを発揮したシンガー・ソングライター、柴田聡子。その勢いに乗って、今年5月から日本を縦断する弾き語りツアー〈ひとりぼっち'20〉が予定されていたが、コロナの影響で中止になってしまう。不安だらけのステイホームな日々で、柴田は歌とどんなふうに向き合ってきたのか。自宅で“ひとりぼっち”で始めた新しい試みや新作EP『スロー・イン』について、zoomで話を訊いた。
成田忍(アーバン・ダンス / 4-D mode1)と横川理彦(4-D mode1 / ex.P-MODEL)。日本の80'sニューウェイヴ / エレクトロ・ポップを牽引してきた二人の新ユニット、Blan((ブラン)が初のフルアルバム『ブルー・アンド・ヴェール』を完成させた。ニューウェイヴと最新のビート・ミュージックが合体した内省的なサウンドは、聴く者の内宇宙 / 想像力をダンスさせる唯一無二のものだ。最近海外で再評価が高い和製ダークウェイヴの最新形であると同時に、人生の経験値を積んだ人たちのためのインナーダンス・ミュージックと言ってもよいだろう。その独自の音楽性を語ってもらった。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。 詳しくはこちらをご覧ください。
異常に屈折しているのに妙にポップでエキゾチックなサウンド、そして野蛮なまでにキュート&すっとんきょうなヴォーカル。1978年から83年まで、わずか5年間ほどの活動(リリースされたアルバムは3枚)で幕を閉じたが、その強烈な個性によって伝説的存在となっている。 そんな日本のバンド、チャクラの未発表ライヴ音源が2枚組CDとして突然リリースされた。題して『アンリリースド・ライヴ・レコーディングス 1981-1983』。収録された計24曲(81〜83年、5ヵ所でのライヴ音源)のうち7曲は当時正式にレコーディングされることがなかったレア音源だ。加えて、ファン感涙のこのアルバムを制作 / リリースしたのがなんとチリ人の熱狂的マニアだというからさらにびっくり。恐るべし、時空を超えたチャクラ・パワー。
西暦2304年、地球は火星植民地の反乱で人類滅亡の危機に瀕していた。そんな事態を打破すべく立ち上がった“オカマ・トリオ”の活躍を、『スター・ウォーズ』『スタートレック』といった人気SF映画のパロディ満載で描いたドイツ映画『ドリームシップ エピソード 1/2』がついにDVD化! ポニーキャニオンより2007年1月26日に発売されます。 監督はドイツの人気コメディアンでもあるミヒャエル・ブリー・ヘルビヒで、自身のほかドイツ・コメディ界のスターたちがキャストとして集結。英米のコメディにはない、ある意味ヤリタイ放題のコメディ&パロディが受け、2004年に公開された本国ドイツでは9週連続No.1ヒットを記録しています。さまざまな映画のパロディ満載なSF時空冒険大活劇はこれまでにもありましたが、本作は、オカマたちが活躍する“オカマSF”という、今まで誰も観たことないSFパニック・パロディ映画。その独特
KIRINJIの約1年半ぶりとなるニュー・アルバム『cherish』がリリースされる。今回は前作『愛をあるだけ、すべて』で示したダンス・ミュージック的指向をさらに押し進め、サウンドはいっそうグルーヴィになり、楽曲のムードは都会の夜の匂いが漂い、ヴォーカルはハイトーン主体のブラック・ミュージック・マナーを感じさせるものに変化。すなわち、昨今の国内シーンの主流といえるシティ・ポップ的スタイルで、そこに歌詞でヒネリの利いたユーモアやストレンジなラジカリズムが加わり、独自のセンスが際立つ攻撃的な傑作となった。作品ごとに異なる姿を見せている今の彼らはとてもスリリングな存在といえるだろう。中心人物の堀込高樹とベーシストの千ヶ崎 学に話を聞いた。
アンソニー・ジャクソン(b)、サイモン・フィリップス(dr)とのザ・トリオ・プロジェクトや、エドマール・カスタネーダ(ラテン・ジャズ・ハープ)とのデュオなど、現代ジャズの最先端で世界屈指のプレイヤーと共演を繰り広げている上原ひろみ。最新作『Spectrum』は、2009年の『プレイス・トゥ・ビー』以来10年ぶりとなるソロ・ピアノ・アルバムだ。作品全体を貫くコンセプトは“色彩”。それも、シンプルなカラーリングではない。万華鏡のように刻々と変化するきらめき。真っ白な雪景色のなかで微かに浮かぶ濃淡。ブルーな音色が映し出す細やかな喜怒哀楽。言葉では描写できない繊細で豊かなイメージが、高度な作曲力と超絶的な演奏テクニックで見事に表現されている。
現在は、音楽ライターやプロデューサーとして活動している島田奈央子が、島田奈美名義で歌手活動をしていた時代の曲をセレクトしたアルバム『NAMI SHIMADA songs selected by NAOKO SHIMADA』が7月3日にリリースされる。今回のアルバムの特徴は、本人が初めて選曲・監修を手がけたことはもちろん、その内容がシングル曲ではなく、アルバム収録曲から選ばれていることにある。以前より、彼女の残した楽曲のクオリティの高さは、若い音楽ファンの間で高く評価されており、特にクラブシーンで人気なのだという。そんな彼女の、ライトメロウなポップスからクラブ・ミュージックまでを取り込んだハイクオリティの作品の数々が1枚のアルバムという形となって届けられた意味はとても大きい。それを記念して、歌謡曲リミテッドにて、島田奈央子が島田奈美時代の自分を語るというインタビューが実現した。その貴重さは、
ハロプロ スッペシャ〜ル特別版! 6月17日(月)の東京・日本武道館公演をもって卒業するJuice=Juiceのリーダー、宮崎由加のソロ・ロング・インタビューをお送りします。また、6月20日発売の『CDジャーナル』2019年夏号では(新メンバー発表前の6人体制の)Juice=Juiceインタビューも掲載されますのであわせてどうぞ!
2009年のデビュー以来10年にわたって地下アイドルを標榜し、アンバサダー的な立場で著書も残してきた姫乃たまが、4月30日のワンマン・ライヴ〈パノラマ街道まっしぐら〉をもってついに地下アイドルを卒業する。正直そのことには驚かなかったが、同題のアルバムでのメジャー・デビューには驚いた。「えっ、卒業するんじゃないの?」というのは当然の疑問だが(笑)、その意外性は彼女らしい気もする。 入江 陽、君島大空、長谷川白紙、宮崎貴士、川辺 素(ミツメ)、直枝政広(カーネーション)、鳥居真道(トリプルファイヤー)、佐藤あんこといったソングライター陣が書き下ろし曲を提供し、町あかりとチャクラのカヴァーも収録。卒業をめぐる随想をとびきりのポップソングに託したアルバムは、過去最高の内容と言っていい。 インタビューにはビクターの担当ディレクター川口法博氏も同席。メジャー・デビューの経緯、苦労の多かったアルバム制作
チェコの小説家ミハル・アイヴァスと松尾スズキ、あるいは、サン・ラとキャプテン・ビーフハート、カジモト(マッドリブ)とSIMI LABの遺伝子が脈打つ音と言葉とコンセプトから構成された日本のヒップホップの作品と説明されたら、あなたは一体どんな音と言葉を想像するだろうか。 1993年生まれの中高の同級生が2015年に結成した3人組のヒップホップ・グループ、Dos Monosが発表したデビュー・アルバム『Dos City』がユニークで面白い。荘子it(ラッパー / ビートメイカー)、没(ラッパー / DJ)、TAITAN MAN(ラッパー)の3人の初期衝動と知的好奇心、遊び心と明確なヴィジョンを具現化した快作だ。 Dos Monosは、昨年5月、JPEGMAFIAやclipping.といったオルタナティヴかつエクスペリメンタルな表現を追求しているアーティストを擁する米LAのレーベル、Deathb
今回登場するのは、sora tob sakanaの音楽プロデュースを手がける照井順政。ハイスイノナサ結成までの歩みから、アイドルへの楽曲提供に至る道のり、そして7月にリリースされロングセールスを記録している1stアルバム『sora tob sakana』にまつわる逸話まで、彼の音楽遍歴をたっぷりと語っていただきました。 ――僕はPIECEの「銀河鉄道」を聴いて、音作りとリズム構成にびっくりして。それでクレジットから調べていったらハイスイノナサに辿り着いて、なるほどそういうことかと納得したんです。その後、照井さんがsora tob sakanaに関わるようになり、やったと思ったんですよ。
YMO散開の翌年、1984年に細野晴臣プロデュースにより生まれたレーベル「ノンスタンダード」。細野のユニットであるフレンズ・オブ・アース(F.O.E.)、鈴木惣一朗率いるワールドスタンダード、越 美晴(コシミハル)、MIKADO(ミカド)、アーバン・ダンス、SHI-SHONEN、ピチカート・ファイヴなど、奔放な実験性と斬新なポップネスを兼ね備えたアーティストを多数輩出したこのレーベルの作品をコンパイルしたCD4枚組『NON-STANDARD collection-ノンスタンダードの響き-』がリリースされる。 80年代中頃の音楽シーンのなかで、“多くの人々に支持されながらも、作り手側の感覚が標準化されていない音楽”を目指したノンスタンダード。渋谷系をはじめとする90年代以降のJ-POPシーンに影響を与えた同レーベルの作品をまとめた本作には、細野晴臣の名盤『S-F-X』に収録されなかった「あく
ORIGINAL LOVEが通算18枚目のアルバム『bless You!』をリリースした。生を肯定し続けてきたORIGINAL LOVEらしいタイトル。木暮晋也、真城めぐみ(Hicksville)、冨田 謙、村田シゲ(□□□)、小松シゲル(Nona Reeves)といったライヴ・メンバーと、小松秀行&佐野康夫の『風の歌を聴け』(1994年)コンビに加え、河合代介、渡辺香津美、岡安芳明、長岡亮介(PETROLZ)、PUNPEE、角銅真実などの多彩なゲストを迎えて、いつも以上に精緻かつエネルギッシュな曲がひしめいている。 ジャズを学んでいること、PUNPEEとの出会いはもちろん、近年はまっているアナログ・レコードもフィルム・カメラも、あらゆることがORIGINAL LOVEの音楽の深化に貢献している。さすがは全身音楽家・田島貴男、というのがインタビューを終えて思ったことである。そのひとつひとつ
ラッパー / ビートメイカー、KID FRESINOの3年ぶりとなる新作アルバム『ài qíng』がついにリリースされた。 2016年に発表したC.O.S.A.との共作アルバム『Somewhere』、初めてバンドでの制作に臨んだ2017年のEP『Salve』、幅広いリスナーに衝撃を与えた2018年1月のシングル「Coincidence」と、作品リリースを重ねながらハードルを上げてきた彼だが、本作では、バンド形態による5曲と自身によるビートを軸に、Seiho、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、BACHLOGIC、VaVa、Aru-2が楽曲を提供。さらにJJJ、C.O.S.A.、ISSUGI、Campanella、5lack、鎮座DOPENESS、ゆるふわギャングのNENE、Ryugo Ishidaというシーンを代表するラッパーを迎え、想像の遥か上をいく濃密な音楽世界に見事到達している。
――新作『ダンサー・イン・ノーホエア』は、音の密度が濃くて、何度聴いても新たな発見があります。m_unitとしては3作目、3年ぶりですね。3作目を作るにあたって、前の2作とは違うものにしようと思われましたか? 「いえ、3部作の一部として考えようという気持ちが大きかったですね。前作の『タイム・リヴァー』制作中から、次のアルバムはこう始めようとか考えていたくらいで。もちろんそのときは作ることも決まってないんですけど。3年ごとに作ってきて3作目、これをひとつのゴールにしたいと思っていたので、たとえば一枚の中にカヴァー曲を入れるという、これまでのスタイルはなるべく変えずにやって、トータル・パッケージとして3つでひとつと捉えてもらえるように考えていました」
近田春夫が38年ぶりのソロ・アルバム『超冗談だから』を発表した。近田が曲作りに一切タッチせず“歌手”に徹した異色作だ。全10曲中、ジューシィ・フルーツの『BITTERSWEET』(2018年2月)に提供した「ラニーニャ 情熱のエルニーニョ」と1979年のシングル曲「ああ、レディハリケーン」のセルフ・カヴァー以外、曲はコンペで集め、作詞は秋元 康とのんに1曲ずつ発注。残る6曲はすべて児玉雨子に委ねている。 児玉は高校時代に作詞家デビューし、アンジュルム「乙女の逆襲」、モーニング娘。'17「弩級のゴーサイン」、カントリー・ガールズ「愛おしくってごめんね」などでハロプロ・アイドルのファンにはおなじみの俊英。近田は以前から「週刊文春」の連載コラム「近田春夫の考えるヒット」で彼女の詞を絶賛していた。 僕も児玉の詞は好きだったから二人が組んだことはうれしかったのだが、それにしても6曲とは驚いた。何がど
中川理沙(vo, p)による歌声を軸に、淡い歌世界を描き出してきたザ・なつやすみバンド。結成10周年記念アルバムとなる新作『映像』は、新境地を開拓した新曲だけでなく、ミツメや山崎ゆかり(空気公団)、ENJOY MUSIC CLUBらとの共演曲や既発曲の再演も収録。夏が終わり、秋が始まるこの季節ならではのサウダージなムードをまとった力作となった。中川に加え、村野瑞希(ds)、MC sirafu(steelpan, tp)という3人に話を聞いた(ベースの高木 潤は欠席)。 中川 「やっぱり2010年にsirafuさんが入ったことと、その後にファースト・アルバム(2012年の『TNB!』)を出したことですね。sirafuさんが入るまではバンド活動のやり方がわからなかったので、ノルマを払ってライヴハウスに出続けることしか出来なくて。そこに大人が入ってきて、どう活動していけばいいのか教えてもらったん
ブルーノートからデビューして2作目の『ア・ハムドラム・スター』では、また最高到達点を更新していたゴーゴー・ペンギン。エレクトロニック・ミュージックをピアノ・トリオで具現化するサウンドは、さらに完成度を増してアイディアも多彩になり、それらがよりデザインされていたのが印象的だった。 今、UKではサウス・ロンドンを中心としたアシッド・ジャズ〜クラブ・ジャズ系譜のシーンが話題だが、シーンやコミュニティではなく、マンチェスターから突如出てきて真っ先に世界へと羽ばたいたゴーゴー・ペンギンは、2010年代のUKジャズの先駆者であり象徴と言ってもいいだろう。 今回のインタビューでは演奏やパフォーマンスというより、彼らの作曲や録音における現在の方法論を聞き出した。クラシック音楽の影響など興味深いエピソードもあり。10月には来日公演としては初となるライヴハウス・ツアー、そして〈朝霧JAM 2018〉出演のため
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