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ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 OCFからOTFまで DTPでもっとも重要でしかもトラブルも多いのがフォントです。今回は、DTPで使われるフォントの変遷と注意するべき点についてあらためて考えてみましょう。 日本のDTPでは長い間、PostScriptフォントを使うというのが常識になっていました。PostScriptフォントは、Adobe社が開発したフォント形式で、パソコンとプリンタの両方に同じ名前のフォントを入れて使うというのが大きな特徴です。プリンタ用PostScriptフォントは高額で、しかも同じフォントがないと文字化けするなどトラブルも多かったのですが、それしかなければ使うしかありません。誰もがDTPとPost
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 プラットフォーム間の問題 InDesignはクロスプラットフォームを謳い文句にしているアプリケーションです。実際、操作性はWindows版とMacintosh版でほとんど同じ、出来上がるデータも同じでWindows版で作ったデータをMacintosh版で開いてもデータが変わってしまうことはありません。 さらにOpenTypeフォントだけを使っていれば、フォント環境の違いに悩まされることもありません。プラットフォームの違いが大きな壁となってきた従来のDTPを考えると大きな進歩と言えるでしょう。これも、OSに依存しないデータ管理を推進してきたAdobeやユーザーの努力のたまものと言えるのか
InDesign(インデザイン)ドキュメントをまるごとXMLに書き出す DTPでは長い間、原稿である文章データはプレーンなテキストというのが一般的でした。プレーンなテキストデータはどんな環境でも扱うことができるという点で汎用性が高いというのが大きなメリットですが、一方で、書体などの指定がなく、処理をレイアウトソフト上でしなければならないため効率が悪いというデメリットもあります。 InDesignタグなどソフトの独自機能を利用することで効率化を図ることもできますが、処理をした時点で汎用性はなくなり、たとえばそのデータをWebで使いたいという場合はまたプレーンなテキストにして処理をしていくことになります。 デジタル化が進み、データのマルチユース利用が求められるようになってくると、従来のやり方の非効率性が問題になってきます。特に昨今ではデータをXMLで管理するシステムも多く使われるようになってき
レイヤーという考え方 現在、ほとんどのDTPソフトにレイヤー機能が備わっています。Adobe製品のレイヤー機能は、文字や線などのオブジェクト、さらに各種処理や効果をもレイヤーという層(シート)に収納するというもので、元のデータにレイヤーを乗せるだけでオブジェクトや処理を加えることができる優れた仕組みです。 レイヤーをオン・オフするだけでオブジェクトの追加・削除や効果の適用・不適用をコントロールでき、グループごとにレイヤー単位でまとめてあればグループを一括で処理するにも便利なため、活用している人は多いでしょう。 基本的に、レイヤー機能はデータにレイヤーを1枚ずつ重ねる(IllustratorやPhotoshopはレイヤーをグループ化することもできる)という構造になっています。重ねる順番によって、各オブジェクトの重なりや効果を変えられるというのも特徴です。 背景レイヤー Illustrato
小説や随筆など文章を紙に書く文化が発達した言語では、書き言葉である「文語」と話し言葉である「口語」が分化する傾向があります。日本語の場合、書き言葉は平安時代の口語を元にした源氏物語などの王朝文学で確立し、その後、和漢混淆体などある程度のバリエーションが生まれながらも、さほど大きな変化はなく戦前まで長い間使われてきました。 一方、話し言葉である口語は時代を経るに従って大きく変化し、しかも地域や身分などによっても多彩な形態が現われてきます。そのため、明治のころには文語と口語は同じ言語とは思えないほど異なるものになってしまっていました。 明治時代の文人に二葉亭四迷という人がいます。東京外国語学校(今の一橋大学と東京外大の前身)でロシア語を専攻し、ロシア文学にも造詣の深かった二葉亭四迷は、『小説神髄』を発表して新しい小説のあり方を提唱した坪内逍遥に刺激され、新しい時代に相応しい小説を書こうとします
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 音楽配信におけるDRM 電子書籍の普及を考える場合、不正コピーの問題をどう考えるかは重要なポイントになります。店頭での万引きやデジタル万引きが書店で大きな問題となっている現在、それ以上に手軽かつ広範囲に行える電子書籍の不正コピーを許すと出版自体が存続できないという危機感を抱く出版社は少なくないでしょう。 そこで、今回はまず、書籍よりもはやくデジタル化の波が押し寄せた音楽の世界における不正コピーの防止問題を紹介し、電子書籍について考えていくことにしましょう。 音楽の分野では現在、インターネットによるデータ流通が当たり前に行われています。音楽の場合、1990年代にMP3フォーマットが登場し
さまざまなスペース 英語などアルファベットを使う言語は、単語と単語の間に空白スペースが入り、それによって単語を区分けします。一方、漢字と仮名で綴られる日本語は、句読点とともに漢字をうまく使うことで、空白なしに単語の区切りを読み手に伝えることが可能です。ただし、日本語で空白スペースが使われないというわけではありません。 通常の文章中に空白が使われることはあまりありませんが、一覧表などで項目を分けるためにスペースが利用されることは少なくありません。また、特別な処理で空白スペースが必要になることもあります。たとえば、数学の組版では記号や数字の間に微妙なアキを入れる処理をしますし、普通の文章中でも特殊な記号などがあるとその前後にアキが入るということは珍しくないのです。 日本語で空白スペースを入力する場合、一般には、日本語1文字分の幅を持つ2バイトの“全角スペース”(和字間隔)と、欧文など1バイト
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 画像の色分解 最近はデジタルカメラの普及で、写真がはじめからデジタルデータになっていることが多くなりました。デジタルカメラのデータはRGBカラースペースで記録されているため、印刷に使う場合はCMYKに変換(色分解)しなければなりません。 写真がフィルムカメラで撮影されていた時代、色分解は、撮影されたフィルムからデジタルデータを作るスキャニング工程で行われるものでした。専門の製版オペレーターが高性能なドラムスキャナを使ってスキャニングしていたため、制作オペレーターのほうはCMYK分解についての知識も必要なく、ほとんど製版にお任せということも珍しくありませんでした。 ところが、デジタルカメ
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 電子書籍の新しい標準「EPUB 3」 電子書籍で無視できないのが書籍データをどのようなフォーマットで作り、配信するのかという点です。これまで電子書籍フォーマットは国内外で数多く登場してきましたが、現在、電子書籍で国際的に重要性の高いフォーマットとしては、アマゾンKindleが採用するAZW(mobi、AZW3、AZW6)と、GoogleブックスやNook、iBooksなどでサポートされているEPUBの2つが挙げられるでしょう。 なお、日本の総務省などでは、日本独自のフォーマットであるXMDFとドットブックを元にした中間フォーマットを策定し国際標準を目指すとしています(電子書籍中間フォー
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 マスターオブジェクトのオーバーライド マスターページ(InDesignでは、バージョン2022以降「親ページ」と改称)は、DTPソフトで欠かすことができない機能のひとつです。柱やノンブル、背景の地紋など、複数ページで同じように使われるオブジェクトをひな型のページに配置して管理するというこの仕組みは、共通オブジェクトの配置を自動で正確に行えるというのが最大のメリットです。 マスターページに置かれたオブジェクトは、そのマスターページが適用されたドキュメントページがどんなに多くても同じ位置に同じ形で表示されます。ただし、そのオブジェクトをドキュメントページ上で動かしたり編集したりすることは基
漢字を読むための仕組み 日本語組版の特徴のひとつに「ルビ」の存在があります。ルビとは印刷物で漢字などの文字の隣りに入れてその文字の読みかたを表す小さな文字のことで、「振りがな」あるいは「読みがな」とも呼ばれます。 ルビが使われるようになったそもそもの根源は、日本語における文章表記の特殊さにあります。ご存じのように日本で文章が書かれるようになったのは中国から漢字を移入してからのことです(それ以前に独自の古代文字があったという説もあるが学会は否定的)。 私たちの祖先は外国語の文字である漢字を使い、最初は外国語である漢文を書いていましたが、それにとどまらず、漢字の音を利用して日本語を表す万葉仮名を考え出し、続いて日本語独自の表音文字であるひらがな・カタカナを作り上げました。さらに、漢字そのものに日本語の読みを当てる訓読みも編み出され、これらによって、漢文をそのまま日本語の文章として読み下す訓読
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なぜ文字を詰めるのか DTPでは、文字は専門のフォントデザイナーが作ります。彼らは、可読性が高く、また、想定される使用目的に適ったフォントを作るために、一つ一つの文字の大きさ、次の文字との流れを考えながら作業していきます。当然、出来上がったフォントを使えば、そのまま流し込むだけでデザイナーが考えた通りのきれいな文字組みが出来上がるはずです。 ところが、実際の組版作業では、テキストを流し込んだだけでなく、文字の間隔を詰める文字詰めという処理がよく行われます。 もちろん、見出しなど文字サイズが大きな場合は、同じフォントでも小さな文字の場合よりどうしても文字の間隔が開きすぎて見えるため、間を詰める必要がありますし、本文でも約物の処理などによって、どうしても文字間を詰めなければならない部分が出てくることもあります。ところが、そういった場合でない本文部分で文字間を一括に詰める指定が入るケースが少な
電子書籍におけるフォーマット KindleやiPadが話題になったことで、このところ一般メディアでも電子書籍に大きな注目が集まっています。出版業界の対応が定まっていない日本では、今すぐ電子書籍が主流になるとは考えにくいのですが、近い将来、一般的な書籍形態として普及する可能性は十分あります。 ところで、ニュースバリュー的にはハードウェアばかりに目が行きがちですが、電子書籍の場合、ハード以上に問題になるのがデータ・フォーマット(およびそれを扱うソフト)です。データの制作方法、レイアウトの品質、あるいは操作性や使い勝手も、フォーマットによって左右されてしまう部分が大きいからです。 電子書籍ではこれまで数多くのフォーマットが作られ、使われてきました。主なものを挙げてみても、プレーンなテキストデータやHTMLのほか、ボイジャーが開発したエキスパンドブック・TTZ・ドットブック、アドビのPDF、シャ
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 PDFを使った校正のやり取り 印刷物を作成するDTP・印刷ワークフローにおいて、データがあるべき形に組版・レイアウトされているかどうかをチェックする工程が校正です。以前は、手書き原稿の文字が誤植なく組まれているかどうかを確認する文字校正が中心でしたが、原稿がテキストデータで入稿されるのが一般的になり、グラフィカルなレイアウトが多くなるにつれて、初校段階から、デザイン的な部分も含めたレイアウト全体をチェックするようになってきました。 DTPにおける校正は、レイアウト済みデータをプリンタで出力したゲラに修正指示を書き入れていくというのが一般的です。ちなみに、ゲラに修正指示を書き入れることを
眠い画像は輪郭を強調 写真を撮影して、いい画が撮れたと思っていたのに、後で見たらピントがいまいち甘かった…なんてことはよくあります。いわゆる“ジャスピン”だったと思っても、印刷物にしたらなんだか写真が眠い感じになってしまったということもあるでしょう。 網点を使って画像を再現する印刷では、たとえジャスピンの写真であっても、そのままだと眠い画像になってしまいます。そのため、印刷で写真を扱う場合は、ピントの甘さをカバーし、よりシャープな画になるような処理を施さなければなりません。 写真が眠いかシャープかは、絵柄の輪郭部分に左右されます。輪郭がくっきりとしていればシャープに見え、ぼんやりとしていれば眠く見えるのです。要するに、絵柄の輪郭部分だけをくっきりさせることができれば、眠さは解消できるわけです。 まずは階調と色調を整える 絵柄の輪郭だけをくっきりさせるにはどうすればいいのでしょうか。まず、
組版デザインに求められる要素 印刷物を作る場合、文字の扱いは極めて重要な要素になります。印刷物のデザインをする人間は、その印刷物の性格を十分に把握し、対象となる読者を想定して、文章の読みやすさやインパクト、読み手に与える印象などを考慮しながら、書体を選択し、文字サイズや行送り、文字数、行数などを決めていかなければなりません。 たとえば、子供やお年寄り向けの印刷物では、文字サイズを大きく、行間も広く取る必要があるでしょうし、限られたスペースに細かな約款を詰め込まなければならないような印刷物であれば、小さな文字でもできるだけ読みやすい書体を選ぶことが求められます。また、特に注意を引きたい見出しであれば、インパクトの強い書体を大きく使うといった工夫も必要です。 通常デザインに求められる要素はいくつもあり、場合によってはお互いに矛盾することもあり得ます。たとえば、文字の読みやすさはほとんどの場合
OpenTypeフォントのメリットとは? DTPの世界にOpenTypeフォントが登場して数年が経ちました。新しい環境への移行に極めて慎重なDTP業界において、新しいフォントが普及するにはかなり時間が必要だというのはCIDフォントのケースを思い起こしても明らかですが、OpenTypeフォントの場合、プラットフォームの変更とも密接に関係しているだけに、事態はさらに複雑です。 Mac OS XやInDesign(インデザイン)に完全に移行してしまったユーザーだとOpenTypeの使用率もかなり高くなりますが、Mac OS 8/9やQuarkXPress 3.3/4.xなど旧来のシステムに頼らざるを得ない現場ではOpenTypeへの移行は依然として進んでいないというのが現状でしょう。ただ、旧来のシステム自体いつまで使えるか分からないという状況では、OpenTypeは当分使わないから関係ない、な
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 オーバープリントの乱用は危険 InDesignやIllustratorなどのDTPアプリケーションには、オブジェクトに「オーバープリント」という属性を指定する機能が備わっています。オーバープリントは、オブジェクトが重なっている場合に、上のオブジェクトを透かして下のオブジェクトの色も見えるように印刷するというものです。たとえば上のオブジェクトがシアン80%、下のオブジェクトがマゼンタ100%で、上のオブジェクトをオーバープリントに指定すると、重なった部分がC80%M100%の掛け合わせになるわけです。 なお、オーバープリントは分版出力する際に処理が行われるため、制作したアプリケーションの
グラデーションの品質 DTP時代になってグラフィカルな図形が増えてきましたが、中でも、以前であれば面倒な作業が必要だったグラデーションがふんだんに使われるようになったのは大きな変化ではないでしょうか。IllustratorやInDesign(インデザイン)のグラデーションパレットを使えば、平アミを指定するような感覚で簡単にグラデーションを指定することができるわけです。 ただし、場合によってはグラデーションが問題になることもあるので、安全性を考えると、使う側もグラデーションの仕組みをよく理解しておく必要があります。 まず、グラデーションとはどういうものであるのかを考えてみましょう。グラデーションとは滑らかに変化するという意味で、印刷では、色が滑らかに変化することを言います。ここで問題になるのは滑らかな変化とはどういうものかということでしょう。 写真画像などでよく連続階調という言葉を使います
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 特色印刷用データの問題 2色印刷では特色を使うのが一般的です。その場合、DTPでは特色の代わりにシアンやマゼンタを使ってデータを作ることがよくあります。 現在ほとんどのDTPソフトは、DICやPANTONEなどの特色に対応しており、その色を選ぶだけで表示もプリントアウトもその特色でできるにも関わらず、どうしてプロセスカラーで代用するのかというと、一つにはプロセスカラーのほうが色管理がラクだからということがあります。 2色印刷の場合、使う色の名前をすべてのデータで統一されていなければなりません。InDesignなどのレイアウトデータだけでなく、Illustratorで作った図版も2色以外
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プラットフォーム間の問題 InDesign(インデザイン)はクロスプラットフォームを謳い文句にしているアプリケーションです。実際、操作性はWindows版とMacintosh版でほとんど同じ、出来上がるデータも同じでWindows版で作ったデータをMacintosh版で開いてもデータが変わってしまうことはありません。 さらにOpenTypeフォントだけを使っていれば、フォントの違いに悩まされることもありません。プラットフォームの違いが大きな壁となってきた従来のDTPを考えると大きな進歩と言えるでしょう。これも、OSに依存しないデータ管理を進めてきたAdobeの努力のたまものと言えるのかもしれません。 ただし、OSの違いによって起きる問題が完全になくなったわけではありません。その違いを把握していないと大きなトラブルになる可能性もあるのです。中でも注意しなければならないのがファイル名の問題で
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 用途によって変わるPDFのファイルサイズ DTPの出力用データとしてだけでなく、インターネットでの文書配信用など幅広く使われるPDFですが、用途によって考慮しなければならないのがファイルのサイズです。 たとえば、高解像度出力用のPDFであれば普通はサイズの制約などないため、1ファイルで数十~数百MB、場合によっては1GB以上のファイルサイズになってもかまわないかもしれません。しかし、インターネットで配信する場合にはせいぜい10~20MB程度に抑えるのが無難でしょう。まして、電子メールで送信するとなると、送付先のメールサーバの制限も考慮して数MBまでにとどめておかないと相手に届かないこと
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 オーバープリントの役割 DTPソフトはテキストや画像、線画などをオブジェクトというパーツの形で仮想のページ上に配置し、印刷データを作っていきます。各オブジェクトは自由に配置することができ、また、オブジェクトを重ねて配置すれば、その見えている状態のまま印刷されるのです。これをWYSIWYG(ウィジウィグ)と言い、DTPによって実現された重要な特徴とされています。 ところで、オブジェクトが重なった状態で、そのまま印刷されると困ったことが起きる場合があります。 カラー印刷では4色のインクを使って色を表現しますが、印刷時にはインクの色ごとに刷版が作られ、1色ずつ刷っていきます。つまり4つの版を
ポリシーは『質』へのこだわり。インフォルムは質の高い書籍・カタログ・参考書・雑誌のDTP制作(デザイン・組版)を追求する会社です。《ISO 9001:2015・ISO/IEC 27001:2022認証取得》 透明効果のメリット・デメリット DTPの黎明期からDTP現場で幅広く使われてきたIllustratorですが、バージョン8までと9以降ではその機能やデータ構造が大きく変わっています。データ形式に関しては、PDFの技術がバージョン9あたりから取り入れられ、ネイティブのフォーマットにPDFそのものが含まれるようになるなど、それまでとは全くの別物と言っても過言ではないほどの変わり方です。 一方、表現力という面では、透明効果という機能がバージョン9以降の大きな特徴となっています。従来のIllustratorではオブジェクトが単に階層構造に重なるだけであるのに対し、透明効果はPhotoshopの
多言語組版の環境 最近は日本語のほかに英語や中国語などいくつもの言語で組まれた印刷物も目に付くようになってきました。それだけ国際的な交流が身近になってきた表れでしょう。 ところで、日本語の組版には自信があっても、他の言語だとよく分からないという人は少なくないようです。今回は、多言語の組版を行う上で押さえておきたいごく基本的なポイントを解説します。 多言語組版を行う場合にまず考えなければならないのは、どういった環境が必要かという点です。 ソフトの場合、ユニコードに対応しているというのが一応の最低条件になるでしょう。もちろん、組む言語が日本語と英語だけということであればASCIIとシフトJISだけしか扱えない設計のソフトでもなんとかなりますが、基本的に多言語の処理はユニコード対応のほうがいいのは間違いありません(そもそも多言語を処理するのがユニコードの目的のひとつ)し、ユニコード非対応のソフ
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