サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
www.jarinko.com
『じゃりン子チエ』には大阪弁以外にも、登場人物が時折、語る古い映画や変わったたとえ話が実に多くあります。 たとえば、おバァはんがチエと一緒にマラソンをして、唯一チエに勝てると言った「ザトベック」とは何者なのか。テツがラブレターのペンネームに用いた「市川雷蔵」とは…。これらを無視して読んでも十分に面白いとは思いますが、さらに、これらを解読することによって、面白さをパワーアップさせることができます。 原作を読んでいてわからない表現が出てきたら、ブラウザの「文字列検索」機能を用いて調べてみましょう。愛読者にとって、この頁は保存版です!! ※小鉄=「どらン猫小鉄」 番外=「じゃりン子チエ番外篇」 ホルモン 戦前、大阪で洋食レストラン「北極星」を営んでいた北橋茂男は、毎日捨てられる臓物で料理は作れないかと画策。試行錯誤の結果、煮込み料理、グラタンなどにして調理する方法を編み出した。試験的に店に出した
じゃりン子チエ用語の基礎知識 『じゃりン子チエ』に登場する難解用語辞典 じゃりン子チエ時代考証 登場人物が時折語る比喩を徹底考証!! はるき悦巳作品データ はるき先生が『じゃりン子チエ』以外に発表した作品 年表「じゃりン子チエ」の20年 新聞・雑誌に登場した『じゃりン子チエ』
戦後の酒不足の時代、日本の各地で甘藷(かんしょ=サツマイモ)や雑穀を使った密造焼酎がつくられ、これがヤミ市の飲み屋で売られ「カストリ」の名で庶民に愛されました。カストリと言う名は戦後の混乱期の大衆のたくましい生き様を表現する格好の言葉となって流行しました。 問題は「バクダン」です。石油資源に乏しい我が国では、国策として甘藷づくりが推進され、この甘藷を原料として、各地の拠点の国営アルコール工場でアルコールがつくられました。飲むためのものではなく、石油に変わる燃料とするためでした。このアルコールはほぼ100%のエタノールであると考えられ、水で薄めるとお酒として飲めるので、酒税がもの凄く高くついてしまいます。そこで、メチルアルコール(慣用名:メタノール、強い毒性を持つ)を加えて飲めないようにし、高い税金を取られないようにしました。更に合成着色料でピンクに染められました。このピンク色は「飲むと死ぬ
これは、「言う」という動詞の五段活用である。ここで、太字の部分は語幹であり、ピンク色で表示してある部分は活用語尾である。 特に標準語と大阪弁の活用の違うところを見てみることにしよう。 <未然形> 五段活用動詞に打ち消しの助動詞「へん」をつけるときには2通りの活用があり、「言わへん」「言えへん」のどちらを使っても良いようだ。どちらも標準語の「言わない」と同じ意味なのだが、「言えへん」の方は下一段活用をする可能動詞「言える」の打ち消し「言えへん」と表記が同じなので注意が必要である。 <連用形> ここでの標準語と大阪弁の活用の違いは、促音便の小さい「っ」がウ音便の「う」に置き換わっているところだ。 なるほど、大阪弁では「っ」が「う」になるのか、と早合点してはいけない。大阪弁にも「行った」「居った」「分かった」「持った」…など、促音便の「っ」はちゃんと存在する。というよりむしろ、「言うた」と、「っ
大阪が舞台になった小説や漫画は多い。その多くはキタ、ミナミ、道頓堀、天王寺、新世界……など日本中の誰もが知っている大阪である。 誰が最初に言いだしたのか知らないが、新世界あたりを案内するとき「じゃりン子チエの舞台になったのが、ここや」と紹介する人が多いときく。大阪のガイドブックなどを引っ繰り返してみても、そんなことは、どこにも書いていない。 81年にアニメ「じゃりン子チエ」(東京ムービー新社・毎日放送制作・全65話)が全国ネットで放送された初期の頃「ジャンジャン横丁」といった看板や通天閣が描かれるシーンが多かった。 アニメの後期部分では「通天閣」は姿を消したが「ジャンジャン横丁」という看板は、最後まで消えることはなかった。ところが原作に「ジャンジャン横丁」は1度も登場していない。通天閣も風景として2コマだけ登場しているが、チエの家の近所ではなかったり、はるか遠くの風景として描かれていたりす
設定解析 だるま屋の謎 (柴田 保) テツ壊し完全マニュアル (まつうえ) じゃりン子チエの街 (『秘密』本、『会報』記事から再編成) 関連資料:西萩地区周辺の地図~1965年「大阪市精図」(昭文社)に登場する地名を現在の地図にプロット。その他写真多数 竹本家の歴史 (菊地 馨) 付録:ミツルが検挙したテツの犯罪、ミツルがもみ消したテツの犯罪行為 完結で、わかったこと、わからなかったこと… (菊地 馨) 登場人物論 チエちゃんの持つ、望みと将来像 (風流) サッちゃんの居た日々 (風流) 百合根カオル論 (灰江奈) 小林家の男たち (伊藤 顕) 名前勝ち組「アントニオ」、名前負け組「ガタロの梅若」 (まつうえ) 長尾剛の竹本ヨシ江論を批判する (竹岡 啓) 猫と光三と一人の少女 (竹岡 啓) 新・花井拳骨論 (竹岡 啓) 竹本ヨシ江家出の真相 (伊藤 顕) 百合
はるき悦巳なる人物はいったい何者なのでしょう。それはいまだ大きな謎に包まれています。世間と広く関わることの嫌いなこの人物は、めったに公の場に姿を見せることがありません。たまに取材が来ても、その多くは断っているようです。 そのためにはるき先生がどのような人物であるか知る人は少ないのです。文献などを調べても、取り出すことのできるる情報はほんの少しです。 そこでここでは「はるき悦巳の秘密」と題して、はるき先生の数少ないコメントなどから、はるき悦巳とはいかなる人物かをひもといていくことにしましょう。 そやから、働くのがニガ手なんですわ (「じゃりン子チエ」第19部12話より) 「僕はなんやいうたら食えりゃいいんやいうことがある。職種もくそもないやないかいうところがあるんよ。そやから、土方とかいろいろやったけど、そこに何にも求めてなかった。選らんどったら電車のってどこか行ったり、新聞見たりせなあかん
『じゃりン子チエ』を読みにくくしているのは、関西以外の人にとって難解な大阪弁と、ところどころに、ちりばめられる独特の比喩である。 そこで、徹底的に原作をチェックし、おそらく全国共通でわかりにくいであろう表現を列記してみたので、ご愛読の際はプリントアウトして、辞書代わりに本稿を利用されることをお薦めしたい。 ※大阪弁・関西弁をもっと深く勉強されたい方は下記を参照してください。 ・【論文】じゃりン子チエ・ことばの教科書 「アホ」と「アホほど」のように、一般に知られている関西弁とは別の意味で使われている単語については、本来の用法と特殊な用法の2通りを列記した。 「(古語)」の表記は、大阪でも最近は使わなくなった言葉を指す。 『じゃりン子チエ』に出てくる風俗、事件などの出来事(たとえば「金閣寺の炎上事件」や「世之介、ネロ、ワイルド蛮地、エイハブ、モービーディックの名前の由来」など)は「時代考証編」
花井拳骨の生年は定かでないが、彼が1933年に大学を卒業したとあることから逆算できる。旧制中学の修業年限が5年であることを考慮し、拳骨が浪人も飛び級もしていないと仮定すれば、彼は1908年生まれということになる。 拳骨の出た大学は京都にあることがわかっているだけで、その名前は明らかになっていないが、マサルの母がマサルをそこに入れたがっていることから、おそらく京大だろうと推測できる。拳骨は相撲部に所属しており、学生横綱になったこともあるが、1930年頃は学生相撲の全盛期で、その人気は大相撲をもしのぐほどだったというから、拳骨は大スターだったわけである。にもかかわらず、拳骨には友人がほとんどいなかった。拳骨の学生時代からの友人として『じゃりン子チエ』に登場するのは周だけである。学生時代の自分は不良だったと拳骨は回想しているが、現在の彼の性格からして、拳骨に近づくことを皆が敬遠していたというわけ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『関西じゃりン子チエ研究会』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く