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衆院選
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L11-苦しくともなぜ生きる/芥川龍之介 科学技術は長足の進歩を遂げたが、先進国を中心に自殺は急増している。日本はその最たる例だ。人はなぜ、死を選ぶのか。芥川龍之介は、遺書で、次のように書いている。 「誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない……僕は君に送る最後の手紙の中に、はっきりこの心理を伝えたいと思っている。 (中略)君は新聞の三面記事などに生活難とか、病苦とか、或は又精神的苦痛とか、いろいろの自殺の動機を発見するであろう。しかし僕の経験によれば、それは動機の全部ではない。のみならず大抵は動機に至る道程を示しているだけである。 (中略)少くとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である」(或旧友へ送る手記) 自殺の心理に、ひいては現代が直面する問題に、芥川は解明の糸口を与えていないだろうか。 芥川龍之介は明治25年、新原敏三の長男と
C05-硫黄島と東条英機/映画『硫黄島からの手紙』より 太平洋戦争の激戦地「硫黄島」。米軍死傷者が日本軍を上回った唯一の戦場である。 その死闘を描いた話題の映画『硫黄島からの手紙』には、凄惨な自決シーンが描かれている。開戦時の首相であった東条英機の、「日本兵は捕虜になるな」という訓戒が引き起こした惨劇だった。 * * 戦局は悪化の一途だった戦争末期、ついにサイパンも陥落し、本土への直接攻撃は避けられない情勢となる。 迎え撃つ日本軍の最後の防波堤は、東京の南1200キロに位置する硫黄島であった。 現在も東京都小笠原村に属するこの島には、栗林忠道中将率いる2万1千の守備隊が詰めていた。彼らに生きて帰る希望はない。一日でも長く米軍を食い止めるのが、使命だった。 栗林は、地下壕に立てこもる持久戦を企てる。 連日の穴掘り作業に、下級兵は不満をもらし、側近の幕僚までが、 「どうせ死ぬのだから、
C05-戦後60年/映画『ヒトラー最期の12日間』より 8月になると例年、戦争と平和をテーマにした番組が増えます。 平成17年は特に、戦後60年とあって、テレビでは、民法、NHKともに戦争を軸にしたドラマ、ドキュメンタリーが目白押しでした。 映画では、『ヒトラー 最期の12日間』が注目を集め、欧米で大評判になりました。常に悪魔のようなイメージで描かれてきた独裁者の、秘書の目から見た、「人間性」がこの映画のモチーフです。 「殺人鬼の人間性を振り返る必要など、どこにあるのだろうか」(ターゲスシュピーゲル紙--ドイツ)や、「ナチスを美化する」として、戦争への傾斜を危惧する声に、演じたブルーノ・ガンツさんはこう答えています。 「ヒトラーが同じ形で再来するとは思わない。でも、違う場所、異なる方法で同じような恐怖は起こりうる。人間はそれほど弱いということを見てほしい」 ブルーノさんの言うとおり、ボスニ
人類史上、幾多の人が人生の目的を知りえぬ絶望の中に死んでいったことでしょうか。その中でも、ひときわ強烈な記録を残したのが、トルストイです。 ロシアの大文豪トルストイは30代で『戦争と平和』を書き、文学者として世界的な名声を得ています。そしてロシア国民から英雄、あるいは人類の教師のように慕われました。そのトルストイが30代後半から約10年の歳月をかけて、人生の目的について真っ正面から取り組み、深い絶望に陥っているのです。 その赤裸々な告白が有名な『懺悔』です。トルストイはまず生きる目的を知らずに生きている人間の姿を、次のようにたとえています。 ・船にのって波のまにまに漂わされている人が『どこへたどり着いたらよいだろう』という最も大事な唯一の問いに対して、まともに答えず『なあに、どこかしらへ持って行ってくれるよ』と答えるのと全く同じだ。 こんな疑問も提示して、彼は必死に生きる目的の探求を開始し
自殺をする人がいれば、誰でも止めようとするでしょう。しかし、「では、なぜ、死んではならないの?」と聞かれたら、どう答えるでしょうか? せいぜい、「親が悲しむ」「君の命は世界にたった1つしかないんだ」「生きていればそのうちいいことあるよ」と慰めるだけです。「じゃあ、あなたは、何かいいことありましたか?」と聞かれて、言葉を失ってしまう人も少なくないでしょう。 そういえば、いつまでたってもいいことなどない。容赦ないリストラの波が押し寄せ、精神科クリニックやカウンセリングは人でいっぱい。「いのちの電話」も深刻な人手不足で、景気回復しても自殺は一向に減りません。 現在、日本の年間自殺者数は、年間3万人以上の高水準が続いています。世間体を考え、「不慮の事故」と報告される隠れ自殺者も多いから、実質はもっと増えるでしょう。交通事故の3倍~4倍もの人が自殺で命を落としていることになります。 世界ではどうでし
人生が旅であるならば、最初に目的地を確定しなければなりません。 目的地を知らずに生きている人は、ゴールを知らないマラソンランナーのようなものですし、また、飛び立った飛行機が、向かうべき次の空港を知らないようなものです。 そこで古来、賢者たちは、生きる目的の探究こそ、最優先課題と自覚し、取り組んできました。 フランスの哲学者、パスカルは言います。 ・人間はひとくきの葦にすぎない。だが、それは考える葦である。 ・人間は明らかに考えるために作られている。それが彼の尊厳のすべてである。ところで考える順序は、まず、自分の目的から始めねばならない。(瞑想録) 考える、という人間に与えられた能力を駆使して、まず生きる目的解明に向かったのが、古代ギリシャの哲学者であるソクラテスであり、その結論は「無知の知」でした。 当時ギリシャの学者たちは人生の意味、目的を知らないのに、知っていると錯覚していました。 そ
S03-科学者の大半はどうでもいい研究をしている/利根川進 「大半の学者は、何が本質的に重要か、見分けがつかないから、どうでもいいことで一生を終わっている」(利根川進) 刺激的なこの言葉の主は、昭和62年、日本初のノーベル生理学・医学賞に輝いた利根川進教授です。 遺伝子の分野で、「100年に一度の大研究」が認められた、とか。 この利根川さん、インタビューに答えて、歯に衣きせぬ発言をズバズバ。中でもこれは、きわめつけです。 同教授によれば、 「科学者の大半は、その手のどうでもいいことを研究している。科学者を自称して、科学をメシのタネにしてはいるけど、科学から見たら、いてもいなくても関係ない」 と辛らつです。 科学のプロが、どうしてそうなってしまうのでしょう。 「結局、何が本当に重要なのかを充分見きわめないうちに研究をはじめちゃうからです。科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。研究テー
P06-人間は考える葦である/パスカル 「人間は考える葦である」(パスカル) 古来、人間の定義は、さまざまになされてきました。 学問的には、霊長目ヒト科に属するホ乳類、ホモ・サピエンス(知恵ある人)。 「人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で 最も弱いものである。だが、それは考える葦で ある」(パスカル) 「人間は社会的動物である」 と言ったのは、古代ギリシアの哲学者アリストテレスです。 「人間は半ば社会的、半ば孤独な存在だ」(ラッセル) 「人間は、どんなことにでも慣れる動物だ」(ドストエフスキー) デカルトは「心をもった機械」といい、20世紀オランダの歴史家ホイジンガは「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)と名づけています。 「ホモ・ファベル」すなわち作る人、という言葉もあれば、 「生産する動物」「道具を使う動物」ともいわれます。 「裸のサル」と言った人もいます。 しかし、人間を表現したもので
自殺サイト|サイトマップ|動画|自殺サイト関連リンク集|お問い合わせ 芥川龍之介・思索の果ての自殺 「何か僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安である」 人はなぜ、死を選ぶのでしょうか。芥川龍之介は、遺書で、次のように書いています。 ・誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない……僕は君に送る最後の手紙の中に、はっきりこの心理を伝えたいと思っている。(中略)君は新聞の三面記事などに生活難とか、病苦とか、或は又精神的苦痛とか、いろいろの自殺の動機を発見するであろう。しかし僕の経験によれば、それは動機の全部ではない。のみならず大抵は動機に至る道程を示しているだけである。(中略)少くとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である。(或旧友へ送る手記) 自殺の心理、ひいては現代が直面する問題に、芥川は解明の糸口を与えています。 芥川龍之介は明治25年
H04-私はただ命令に従っただけだ/アドルフ・アイヒマン 「疑いもなく、つねに人間の中に棲んでいる悪は、量りしれない巨魁なのだ」(カール・ユング) 平成17年、岐阜県中津川市で老人保健施設事務長が、自分の母親や娘など5人を次々に殺害した事件は、世間に衝撃を与えました。 「信じられない」「まさかこんな人が…」というマスコミ報道も分かりますが、そんな可能性が全くない無謬人間が世の中にいるのでしょうか。 アドルフ・アイヒマン(Wikipedia) 第2次世界大戦後明らかになったナチスのホロコーストの実態は、世界中の人々に大きなショックを与えました。 科学や哲学、文学や芸術、人文科学においても世界をリードしていたドイツで、なれあれほど残虐な行為が広範な人々によって粛々と実行されたのか。 多くの人は「これはヒトラーをはじめとするナチスの狂気のなせるわざに違いない」と解釈しました。 しかし大量虐殺の兵
人生の真実が見える3分コラム 歴史をつくった人たちの言葉 あらゆる知性を一刀両断の辛口コラム群 ■■ 文学 Literature L01-親鸞聖人が好きだ/吉川英治 L02-そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティ L03-目的なき日々/ツルゲーネフ L04-人生は無意味な悪の連続である/トルストイ L05-自殺か、狂気か、宗教か・・・/夏目漱石 L06-鎌倉という時代/司馬遼太郎 L07-君の瞳に乾杯!/映画「カサブランカ」より L08-友情と恋愛の行方/シェイクスピア L09-全人類のウソ/ドストエフスキー L10-みせかけの動物/シェイクスピア L11-人生の旅のなかば/ダンテ L12-苦しくともなぜ生きる/芥川龍之介 ■■ 思想 Thought T01-歴史の終わり?―社会体制と宗教/フランシス・フクヤマ T02-親鸞聖人の肉食妻帯―その信念の根底には/夏目漱石 T03-宗教は民
C01-ニート(NEET)/何のために働くの? 平成16年版「労働経済白書」によると、「ニート」と呼ばれる若者が、全国で52万人もいるといわれます。 ニートとは、学校卒業後、進学せず、仕事もせず、仕事に就くための訓練も受けていない15歳から34歳の若年層のことで、「Not in Education, Employment or Training」の頭文字(NEET)による造語です。 定職を持たない若者としてよく話題になるフリーターは217万人(平成15年・厚生労働省調べ)に上りますが、彼らはまだ働く意志があります。ところがニートは、仕事をする意欲すら失っているといいますから、問題はより深刻です。 求職活動をしたことがない理由は、多い順に、「会社生活をうまくやっていく自信がない」「自分に向いている仕事が分からない」「何となく」と答えています。 働かなくても親の経済力で生きていける、というのは
自殺サイト 特性萌え壁紙 自殺サイトオリジナル壁紙 今なら無料プレゼント中 [ダウンロード] (1600×1200 px) 「死んだらどうなるか」 ついに無料動画で公開!! ついに「死んだらどうなるか」を 無料動画で公開!! この先何かいいことあるんだろうか?未来が見えない。 なんでこんなに苦しいのに、生きていかなきゃいけないんだろう? もうこの辺で死にたい。死んだらどうなるんだろう? このビデオは、そんなあなたの疑問にお答えしています。 さらに、あなたはなぜ、生きる意味が見いだせず、 深刻な不安に襲われ、 自殺したいと思うに至ったのでしょうか? 実はそれはあなたのせいではありません。 「江戸幕府」に原因があるのです。 その江戸幕府から残された問題を完全に解決し、 心から満足な人生を送る方法を 無料のメール講座で期間限定公開しています。 1 動画「死んだらどうなるか」 2 心から満足な人生
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